パクダ・カッチャーヤナは六師外道の主唱者の一人で、バラモンの出であったと言われている。以下に見る彼の教説は仏典では常見(ササッタヴァーダ)と呼ばれている。
パクダ・カッチャーヤナによると、人間存在は地、水、火、風の四つの物質的要素と苦、楽の概念的要素、及び霊魂(生命)から成っていると言う。これらの七つの要素は永遠に存在する恒久的な要素であり、何らかの絶対者によって創造されたものではない。その上、これらの要素は互いに混じり合うことはなく、相互に独立した存在であり、互いに干渉することはなく、損なうことはない。従って、剣で人間を切断したとしても、その剣は人間存在を構成する七つの要素の間隙を通過したに過ぎず、その人間の霊魂(生命)を損なったことにはならないとされる。
以上を踏まえて、パクダ・カッチャーヤナは行為における善悪の否定するとともに、霊魂(生命)の恒久性を主張し、これに基づいて安心不動の境地に至るべきことを説いたと言われている。