も~っと♡ハピネスベーカリー#11 | 青い天使のアトリエ*嵐*山love♡妄想小説*

青い天使のアトリエ*嵐*山love♡妄想小説*

気象系グループさんの名前をお借りして
腐った妄想小説を書き綴っております
主に山コンビメインですが他のCPもあります






    「・・・で?」



「で?って・・・」



    「長野さんはその後どうしたの?」



「え?あぁ・・・
 おいらの店のパンをごっそり買って
 ニノと笑いながら2人で店を出て行ったよ
 多分ニノん家にでも行って昔話に花を咲かせたんじゃない?」



    「そうだったんだ・・・」



「うん、ふぅ・・・・」




チャポン・・・・





おいらは今湯船の中で翔くんに後ろから抱き抱えられている


翔くんの逞しい腕の中で全身の力を抜き
そっと瞼を閉じながら何度も深呼吸を繰り返すと
昨日から続いていた緊張や疲れが一気に開放されてゆくんだ・・


そしてそんなおいらの前では
ユラユラと揺れているお湯の上で黄色い船長が
相変わらず気持ちよさそうに泳いでいた・・












*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆





TVロケが無事に終わり珍しいもの見たさに
集まっていた人だかりが綺麗に無くなった頃には
いつも通りの穏やかな商店街に戻っていて
おいらはたくさんあったパンがごっそりと無くなった店内を見ながらも
追加の分を焼く気力は全然残っていなかったから
店のパンが無くなってしまった午後6時には
早々と店のシャッターを閉めてしまったんだ


でも本当の閉店時間は7時だったから常連さんに申し訳ないと思い
シャッターの前に”売り切れました、ごめんなさい”とだけ張り紙をしておいた



「・・・・・・」



シャッターを閉めた店内はシンとしていたけど
それが帰っておいらをホッと一息つかせてくれる




「本当に何もないな・・・
 初めてこんな時間に店を閉めちゃった・・・」



おいらは 目まぐるしく過ぎて行った今日1日の事を考えながら
空になった籠を手で持って籠に残っているパンくずを払い落しながら
店の片づけをあっという間に終わらせた

そしてそのまま調理台も片づける
でも明日に焼くパンの仕込みは終わっていたから
ここもあっという間に片づけが終わって
おいらはリビングの椅子に座りながらホッと一息ついていたんだ







。。。。。。。




    「ただいま・・智くん」





「!?」





おいらは翔くんのその声で目が覚めた




    「ダメだよ?こんな所で転寝しちゃ・・
     風邪引いちゃうでしょ?」



「え?あ・・あれ?」




    「あぁぁ・・顔にバッチリ跡が付いちゃってる(笑)」




「ん?あぁ・・、そっか・・おいら寝ちゃったんだ・・」




    「・・・・・・・・・・・」



!?
「あ、ごめん・・
 晩御飯の準備できてない・・・」




    「ん?あぁ・・ふふっ、大丈夫。心配しないで?
     今日は疲れてるだろうと思ってさっきシゲの店に寄って来たんだ
     折詰の寿司を買ってきたから2人で食べよう?」




「あ・・、ありがとう翔くん
 ごめんね・・・」



    「ううん、何言ってんの・・。
     貴方は今日大変だったんだから俺にまで気を遣わなくていいの
     どうする?先に食べる?それともお風呂に入ってからにする?」



「う~ん、先にお風呂に入りたいかな?
 ゆっくり湯船に浸かりたい気分・・・」



    「うん、分かった。じゃ直ぐに準備するから貴方はもう少しゆっくりしてて?
     お風呂が湧いたら一緒に入ろう、背中流してあげるから・・」



「うん♡」



そう言うと翔くんは手に持っていた折り詰めを手早く冷蔵庫へ入れると
おいらの横を通り過ぎる度に優しい手でおいらの頭をそっと撫でてくれる

おいらはその感触がとても気持ち良くて
まだ少しぼんやりしている頭を
コツンとテーブルの上に置きながら
またゆっくりと瞼を閉じた・・










*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆









「はぁ・・やっぱりお風呂は最高だね」





    「そうだね、お風呂に入ると疲れが一気にとれるよね」





「うんうん、それに今日はおいらの好きな”ゆずの香り”だし♪
 温度も少し温めで気持ちいい・・・」



    「それに俺も一緒にいるし・・ね?」



「うんっ♡」




おいら達は決して広いとは言えない風呂に2人で入り
お互いの背中を流し合った後、ゆっくりと湯船に浸かる

おいらは背中越しに感じる翔くんの肌の感触を何度も確かめながら
今日の出来事をゆっくりと話して聞かせてあげたんだ


おいらの身体をその両腕ですっぽりと包んでくれている翔くんは
「うんうん」と何度も小さく返事をしながら
おいらの言葉を最後まで遮ることなく聞いてくれていた・・




     「面白い人だね・・その長野さんって人・・」



「うん、でもとても優しい眼をしてたんだよ?
 笑顔もとても綺麗で言葉や仕草もとても丁寧だったし・・
 さすがニノの先輩だなって感じがした、んふふっ・・」



    「そうだよね?あのニノが認める先輩なんだから(笑)」



「ニノもね、ずっと笑顔で・・本当に楽しそうだった
 よほど嬉しかったんだろうね?
 おいらの店から出て行った時2人で楽しそうに笑ってたから・・」



    「そっか・・それは良かった。
     今日は本当にお疲れ様でした・・智くん」



「うん・・・ありがとう翔くん・・・」



そう言いながら翔くんはおいらの肩や腕を
そっとマッサージでもするかのように優しく撫でてくれる


「んふふっ、くすぐったいよ翔くん」



    「え?そう?」



「うんっ、んふふっ・・・だめだよっ」



    「じゃ・・ここはどうかな?」




「えっ?」



おいらはその感触がくすぐったくて思わず身を捩ってしまったけど
翔くんの唇がおいらの弱い所を食んだ瞬間
それ以上身体に力が入らなくなってしまってしまう・・




    「ちゅっ・・・」



!?
「あ・・っん・・・」



    「どうしよう・・俺・・・」




「な・・・に?」



    「今日は貴方が疲れているだろうから
     無理に誘うのは止めておこうと思っていたのに・・
     俺の身体が反抗してきた・・・」 
 


「え?あ・・・あらら♡」



    「身体は正直って事かな?(笑)」



「そうかもね・・・♡
 あ、そうだ・・翔くん」




    「ん?」



「おいら”ご褒美”・・欲しいな?」



    「ご褒美?」



「うん、おいら今日頑張ったんだもん!
 いっぱいエネルギーつかっちゃったから早く補充しないと
 おいら干乾びちゃうかもよ・・・?(笑)」



    「ふふっ、分かりました。
     じゃ干乾びる前に補充しますか?俺の愛で・・・」



「よろしくお願いします・・
 たくさんたくさん欲しいです・・♡」



    「了解しました・・では早速・・・」




そう言うと翔くんの指がおいらの顎をクイッと持ち上げてくる

でもその瞬間おいらの前にいた船長がこっちを向いたから
おいらはその小さな身体をそっと両手で持ち上げて
浴槽の直ぐ近くに置いてあった桶の中に入れてあげたんだ・・




「船長ごめん
 ちょっとの間、向こう向いててね・・・」




って、小さな声で謝りながら・・・