最近の息子は、妹が生まれて一緒の生活が始まったことで精神状態がすこし不安定になり、指で大人の皮膚の柔らかいところを、ほとんど無意識につねるようになってきてました。
それが、むっっっっっっっっっちゃ痛くて、抱っこしてとせがまれて抱っこすると、首元から手を突っ込まれて、いきなりつねられると、毎回イラっとしてました。
最初は痛いことしないでね、と冷静に対応し、その場から離れるようにしていたのですが、抱っこ前に、「痛いことしないって約束してね」と、約束しても、抱っこするとすぐにつねってくるので、本当にイヤになってました。
たまに爪たてられてつねられるので、私の首回り胸回りは赤い傷だらけ…
しかし今夜は、私の咳が少しずつ少しずつ治まってきたこともあり、寝かしつけの時に、ちょっと気持ちに余裕がありました。
その日に嬉しかったことや、ありがとうをたくさん伝えたり、大好きよ、とても大切よ、と声かけしながら、一緒に横になってました。
指を吸い、すこし悲しそうな顔をしながらウトウトし、ほぼ無意識に私の胸をギュッとつねってくる息子を見ながら、
ギュッとつねられるたびに、それが、
「僕を見て」
「怒りの感情でもいいから、僕に注目して」
「僕が今感じているこの気持ち、なんだかよくわからないんだ。悲しいとか、さみしいとかだと思うんだけど、どうしたらこの気持ちがなくなるか、全然わからないんだ。お母さんやおばあちゃんの体をつねると、どうしてかわからないけどすこしリラックスできるから、この気持ちを忘れたくて、ついついやってしまうんだ」
くらいまで、翻訳できるようになりました。
そうすると、ギュッとつねられるたびに、息子のどうしようもできない気持ちが伝わってきて、涙が出てきました。
「妹ちゃんが生まれて、お母さんが構ってくれない時がふえたから、さみしかったり、悲しかったりすることがあるね。」と、共感するようにしたり、
「授乳のあいだ待っててくれたりすると、待っててくれてありがとう」と伝えるようにしていたし、
そもそも授乳時以外は全て息子の相手をしてあげているのに、なんで!?こんなにや相手してるのに足りないの!?!?って、ちょっと疲れてきちゃってたのですが、
息子の感じている、本当の感情、悲しみの深さには、気がついてあげられていなかったのかもしれないなと思いました。
きっと悲しいだろう、さみしいだろう、と、言葉レベルでの感情は共感できていたかもしれないけど、
自分も涙が出てしまうくらいのレベルで共感は、できていなかったな…
まぁ風邪もひいてたし、やめてって言ってるのに嫌という程痛いことされたら、本当に心の底から共感するのって、難しいので、しょうがないことだと思うので、過去の私を責めたりはしませんが。
そんな表面的な共感や、感謝の気持ちを伝えても、「お母さんは僕の本当の気持ちをわかってくれてない」と感じていたんだと思います。
だから、いくら授乳以外の時間を息子のために使っていたとしても、息子の心は満たされなかったんだろうな。
自分の息子に限らず、人の気持ちをわかってあげることって、大切だけど、
本当に本当に気持ちをわかってあげることって、すごくすごく難しい。正直、あきらめたくなることがしょっちゅうある。
けどその一方で、私もしょっちゅう、気持ちをわかって欲しいって思っている。
完璧にわかることができなくても、わかろうとすることを諦めないことが大切なのかしら。
どんな気持ち?って聞いて、答えてくれたら助かるんだけどな。
息子は、「嬉し〜い」「楽し〜い」などのポジティブな感情はけっこう理解してきて、口にすることも増えたのだけど、
悲しいとかさみしいとか、ネガティヴな感情は、口にしない。
大人のように、ネガティヴな感情に対して素直になれないから言わないのか、まだよくわからないから言わないのかはわからないけど、
とりあえず、これからも感情を言語化してあげることは続けていこうと思うし、それらのネガティヴな感情も、悪いものではないのだよ、一緒に味わって、それから乗り越えていこう?と、声をかけてあげるようにしよう。