君たちはどう生きるか | Blue Cafe

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たちはどう生きるか

遅ればせばがら本日、札幌シネマフロンティアで鑑賞してまいりました。

 

宮﨑監督、大人になった僕たちへの問いかけですね?

 

巨匠黒澤明監督の「夢」と言うか。

 

ビートルズの「Lucy in the Sky with Diamonds」と言いましょうか。。

 

宮崎監督の頭の中はこんな風なんですね?

 

物語の前半、戦時中の空襲の様子が描かれ、タイトルからして戦争という極限状態の中で少年がどう生きて行くのか?貴方ならどうするのか?を人々に問う正統派王道ストーリーかなと思いながら画面を追う。

 

疎開先への到着までの描写は素晴らしいの一言。

正にこれを実写映画で文芸作品として創っても全くもって素晴らしい作品になるのではと唸らせる。

 

ところが、お屋敷に着いたところでまるで白雪姫の7人の小人のようなお婆さんが登場する場面で、「あっ、ジブリ作品を見ているんだっけ!」と思う間も無くファンタジーの世界に引き込まれる。

 

まったく、宮﨑監督!私たちはこの作品、このメッセージをどう受け止めれば良いのですか?

 

コッポラ監督の「地獄の黙示録」のような、形而上学的な高い山を登り切った者だけに神が見せてくれる天地宇宙万物の真理を、聖域を見せてくれたのでしょうか?

 

誤解を恐れず思うことは秀吉の唐入りのような行き着く所まで行ってしまったような不安。

 

もう一度、若い頃の「未来少年コナン」のような子供たちにヒューマニズムを教える冒険活劇を見せて欲しいと同時に思ってしまったのであった。

 

恐らく北斎のように100年後の人々にも愛される作品である事は間違いないでしょう。