太陽が昇る頃、砂埃(すなぼこり)が舞う地平線上
僕らはここから生まれた
そこが地獄か天国かなんて知らない
ただ僕ら、此処に生まれた理由も知らずにひたすら歩いてた
花から生まれたものは静寂さを
海から生まれたものは聡明(そうめい)さを
空から生まれたものは光彩(こうさい)さを
唸(うな)る風
散り散りになろうとも僕らは生まれた限り、生を全(まっと)うする運命(さだめ)
然(しか)し生まれたことに意味を問わない
何故生まれたかも知らない
ただ僕ら最期は自然と消えゆく、それだけ
世界の理(ことわり)、天命の限り
不確かな生(せい)
言葉を持たぬ僕らはただ静かに世界と向き合うだけ
声を持たぬものには言葉は不要
光が僕らを差す時、世界の一部を知る
すべてを知った時、僕らは消える
涙も嗚咽(おえつ)も僕らには無い
ただ消滅して、世界の一部になる
夜の帳が降りる頃、悪が喰らい尽くす闇
僕らは此処から生まれた
ここが理想郷か三途の川か知らない
ただ僕ら、何かをわかりかけて、そして忘却していくもの
風から生まれたものは黎明(れいめい)さを
土から生まれたものは創生さを
水から生まれたものは生滅(しょうめつ)さを
轟(とどろ)く雷鳴
生の最期になろうとも生まれたことに後悔という感情は存在しない
そして生まれたことに理由(わけ)を問わない
何故生まれたかも知らない
ただ僕ら初めから何もなかった、知らなかった
僕らの命運、世界の歯車
不確かな性(さが)
言葉を知らぬ僕らは何も感じない喪失感を
無様さを生に説(と)くことすら知らぬ
闇が僕らを差す時、世界の一部を知る
すべてを知った時、僕らは消える
怒りも嫉妬も僕らには無い
ただ消滅して、世界の一部になる
感情を持った時、僕らは世界から消え神になる
そして、体を心を得る
そこで生を持った理由を知る