夜に誘(いざな)われた蝶は夜に囚われた
朝を忘れて、太陽を忌(い)み嫌う
鳥籠(とりかご)の中に内側から鍵を掛ける
微笑(わら)うことすら忘れ
泣くことも忘れ
希望の花の蜜を吸うことも忘れ
世界は反転して夜が体を蝕(むしば)む
流るる生温(なまぬる)い空気の中で息を止める
何処まで生きていけるのか試す
息が苦しい、死にたくない
暴れて、目を覚ます
微睡(まどろ)みの中で羽根を手折(たお)る
2度と飛べないように
愛したあなたの夢の中だけで生きていけるように
動揺も後悔も何も感じないのはあなたがくれた愛を認めたから
この物語のエンドロールはあなたとあなたへの愛だけ
どれだけ心を陥(おとしい)れれば気が済むんだろう
けど愛してるからあなたの海に溺れているまま
藻掻(もが)いてる
あなたは美食家だから
美味しく頂いてくれると信じてる
それがあなたの愛するという形
自由は要らない
束縛して頂戴(ちょうだい)
あなたがくれた祝福は痛み
愛してる、愛してる?
遠くに行かないでね
心を捕まえてて
壊れても愛して
あなたも壊れて
腐っていく愛の腐敗臭を認めて
その香りは仄(ほの)かにローズ
もう飽きたなんて言わないで
飽きさせないから一生
このあなたという檻(おり)から逃げたりしない
夜に囚われた花の蜜を吸うの
空気を吸うように
夜に起きた蝶は夜を喰らう