私が泣かないと言ったのは泣きそうだったから
私が崩れそうになったのは何処にも行き場が無かったから
膝(ひざ)がコンクリートに擦られて、血が滲(にじ)んだ
そのコンクリートは冷たかった
灰色が紅色(あかいろ)になった
まだ私が私を赦(ゆる)せないかったのは私を愛せなかったから
この苦しさもこのどうしようもない衝動も何処にもぶつけられなかったから
私が泣きそうになったのは私が悪いのでしょうか?
幾ら謝っても私は私を赦(ゆる)せない
私はまだ曇る空を眺めてた
何処にも晴れ間が無くて、私が産まれた世界はこんなにも残酷だから
私が苦い顔をしたのは真向かいに居(い)るあなたが泣きそうに立っていたから
なのに掛れる言葉が見つからなかった
何故だかふと消えたくなった
いつも、そんな事ばかり考えてしまうのは私が不甲斐(ふがい)無いから
どうか赦(ゆる)してくれませんか
そんな事ばかり考えては消えたいと何度も思って何度も思って
心が擦(す)れて折れるから
今を生きてます
けど、消えたいと何度も願っています
波の揺れる音
あなたの呼吸音
人々の交差する音
雑踏を踏み締める音
誰かの悪意ある音
すべての雑音が私を責めるから
私が生きる、苦(にが)い、生きる、苦(にが)い
私がこんな自分にふと嗤(わら)った
止まらない滴、手で覆っても覆っても止まらない
こんなにも醜い、私は醜い
そうやって自分を悲劇ぶるから
私には何も無い、そう何も無い
そうやって悲劇ぶるから
だから消えたくなる
あの時、あなたは何故泣きそうだったの
声が出ない私は偽善者ぶれず
悪者にもなれなかった
善者になんて到底なれない
それであなたが私を嫌いになってくれたらと思った
私を消して欲しかった
なのにあなたはそんな私を見て少し微笑(わら)った
無理に笑わせた
だからやっぱり何も出来ない私は悪者だ
あなたを少しでも悲しみから救えたら
私は自分を救えたかもしれない
そんな見え透(す)いた偽善が私を追い込む
嗚呼、空はまだ曇ってる
何処にも救いがないままで私は独り言のように叫ぶよ
消えたい、消えたい、消えたい
何処にも行き場のない思い
何処かへ棄(す)ててしまわなくちゃ
何処かへ棄(す)ててしまわなくちゃ
そんな私の手を握ってくれたのもあなただった
生きてていいのですか
好(い)い加減な私を私が赦(ゆる)してもいいのですか
自分勝手な私を私が赦(ゆる)してもいいのですか
あなたが言った
あなたが今にも泣きそうだったから
泣きそうになってしまったと
私の想い人はとても優しい人でした
曇り空から晴れ間が見えました