おいでおいで、不穏な空気が纏(まと)った空間
そこの迷い顔
寄ってらっしゃい、観てらっしゃい
お金なんて取りやしない
今日の嫌なことをその頭から消したいんだろ
なら、このサーカスを観てらっしゃい
迷い巻き込まれた瞬間
手の鳴る方へいらっしゃませ
誘(いなざ)われた指が揺れて暗示を掛けられたみたいな虚(うつ)ろ顔
何の才能も、何の努力も、何の偉才(いさい)も要らない
滑稽な事態に脳が呂律(ろれつ)が回らない
迷いの森の中のような
入ってくその体に火の粉が降り掛かる
そんな事もわからないくらいに
それ程までに彼は疲れた、何か刺激が欲しかった
此処まで来たなら、特等席へどうぞ
奇妙なピエロが微笑(わら)う
すべてが言われるまま
手足が糸で吊られて操り人形みたいな気分
違和感が脳を過(よ)ぎる
それを打ち消す熱気
毒々しい始まり
心奪われるとはこの事
始まる狂喜乱舞
笑われてるのはピエロか無様な己か
何が何だかわからないまま
大喝采の嵐
もうすべての奇景(きけい)に虜
既(すで)に終わりが近い頃には生命が吸われてる
何度でも観たい
命を削ってでも
知らない内にそこは地獄の特等席
もう特等席から立ち上がる気力も無い
これはあなたの為に用意されたサーカス
死神のサーカス
観客はあなたを喰らう為に来たグルマンディーズ
あなたの生命は美味
夜毎(よごと)迷い道に迷った顔を死神ピエロは見てる
サーカスは毎夜、狙っているそこのあなたを
貢ぎ物はあなた
疲れ歩いてたら遠くに見えた微(かす)かな光
その前にお辞儀するピエロ
手を取ったら、そこですべてが最期
気を付けて、いっらっしゃい
お越しをお待ちしてます