君と共に過ごした日々に嘘偽りは無いって言いたい

此処(ここ)に今はひとりで立っているけど、あの時のふたりは本当だった

今日は空が晴れてる

心が君を求めてる

何故か今、君を思い出してる

遠い昔の話なのにね

たけど、何もかも無かったことには出来ない

君は今何処で何してる?

僕は遠い空の下で君を想っている


このテーブルは君と僕を繋げていた

あの時の話はとても面白くて、声を出して涙笑いをしたね

珈琲は冷めてしまったけど、何故か美味しかった記憶があるよ

此処(ここ)には向かい合う誰かはまだ居ないけど

そこに君がまた居てくれたらいいなと思ってる


君との想い出を1つずつ紐解(ひもと)いてる

1つずつ優しく抱き寄せるように

君はシルバーのアクセサリーが好きだったね

とても似合ってて、僕はそんな君が隣で一緒に歩いてくれることを嬉しく思ってた

少し捻(ひね)くれてる君

ちょっとした事も君の考えに掛かれば単純な喧嘩になってしまう

何回、喧嘩しただろう

なのに、次の日になると何も無かったかのように笑ってるんだ

ちょっと腹立たしい時もあるけど、それでもふたりはこのまま居れると思ってた


少しの悲しみが脳裏を過(よぎ)る

今、君は此処(ここ)に居ない

このテーブルでひとり冷めない珈琲を飲む

フレンチトーストは君の得意なデザートだったね

粉砂糖をたくさん入れるのがコツだったね

シュガーハイにさせたいくらいの量で

君のテンションがとてもハイになるのが楽しかった


さてと、行かなくては

もう此処(ここ)には居れない

僕も一歩踏み出さなくてはいけない

この想いはただの思い出で想い出じゃない

もう君なんか好きじゃない

君を好きだった頃の幸せな日々がとても心地好(よ)くて忘れられないだけだ

それだけなんだ