落ちてく空気、崩れそうな空

灰色の線を辿ってく孤独のレール

闇の奈落の底で歩いてた

世界が遠退(とおの)くような感覚

私は何処(どこ)を歩いてるの?

世界が浮いて見える

色が在るのに色がすべて灰色の線

音が遠退(とおの)き

色が遠退(とおの)き

心が遠退(とおの)き

最後に感覚が遠退(とおの)く


この世界は本物か偽物か

すれ違うグレーゾーン

曖昧で残酷な太陽

私を照らさないのにこの眼に写る

真っ黒な太陽

藻掻(もが)く足掻(あが)く

生きてる感覚が無い、Night(ない)

いつだって闇の中にずっといた

泣きたくなるほどに

なのに

泣くことを忘れてしまいそうになる


自分への憎しみが消えなくて

自分への嫌悪感が増してく程に

感覚が麻痺してく

喚(わめ)き散らし叫んでいた

生きてる永遠という時間の中で

何にも変わらない日常

正常な日常が非日常になっていく

それでも歩いていかないといけなかった

疾走(はし)ることは出来なくて

苦痛という傷(いた)みの中

命の鈍痛(どんつう)に悩まされていた


誰にも打ち明けられない

この世界に私の非日常を理解出来る人なんていない

この現状を上手く説明出来る自信も無い

全身全霊、いつだって精一杯戦ってた

世界は残酷だ

何処(どこ)にも救いなんて無い

救い求めることを諦めた

神なんかいない

いつだって、何かに救いを求めてた

なのに何も変わらなかった

祈れば、祈りは届くと信じたかった


ここには求めるものが何も無い

そう気付いたのはいつのことだったか

於(ああ)、諦めが一番の救いだと気付いたのは

そうしたら、感情が消えて

心から笑えなくなって

嘘の笑顔で嘘の言葉が吐き出せるようになった

時々、孤独が蝕(むしば)み泣いては意味のわからない笑いで笑う

自分が理解出来なくなったから

言動がコントロール出来ない


いつから光を忘れた

いつから本物の涙を忘れた

いつから群衆に畏(おそ)れ慄(おのの)くようになった

いつから自分を忘れた

いつから希望を忘れた

生きるとは何か、そんなこと忘れた

理由付けては自分に言い聞かせてた

どうせ意味を忘れてはまた、問い質(ただ)すことを繰り返すなら

何も要らない

何も要らない

消えたかった、この世界から消えたかった


相変わらず世界は灰色の線で

何を信じて、何を思い

何を糧(かて)に生きてくのか

考えることを止(や)めた

なのに考えることを止(や)めれない

自分が目茶苦茶になっていって

感情がパニックを起こし強制終了する

その繰り返しの日々

何が正しくて

自分は正しいのか

間違ってないか

後悔と懺悔の毎日

それでも感覚は麻痺してく

世界が浮いて見えてた