どうすれば夜という魔物が超えられるのか

溜め息の数だけ、眼が覚める

何とも思ってないのに、明日がより胸に痛さを引き寄せる

誰かの言葉が必要で

何かの調べが必要で

夜を掻き消す音色が必要で

なのに自分は足掻(あが)いている

足掻(あが)く理由も無いのに

眼は段々と冴えていく

怖さを引き連れて

どんな音色も睡眠導入剤にならない


明日が来なければ良いだけ

明日はきっと来ない

自分を消せばいいだけのこと

涙が流れても、何も変わらない

刻々と時が進んでいく

時が止まってしまえば出来ないことなどない

この世界から解放されるということ

理想の世界など無い

世界が在るということがどれだけの負担か

誰も知らない


苦しくても、言葉にしないと苦しさは通じない

誰も知らない感情を誰も理解することなど無理な話

自分の中の出来ないことは無茶苦茶にしないと苦しさが心に残って、心臓を鷲掴みにする

段々と感情が上がってく

夜に駆けてく感情はどうにも出来ない

明日が近付いてくる


夜明けが追い詰めてくる

眼の前が滲(にじ)んでく

これ以上は心臓が苦しくて、息が荒くなる

何のために生まれたか

こんなために産まれたのか

明日が来なければ良いだけ

来てしまえば知らずにいたい感情が動き出す

また夜が来るまで陽の下、苦しさを味わう

そしてまた夜が来る

その繰り返しが繰り返される

永久に終わることがない

いつになっならこんな日々とおさらば出来るのか

考えても残酷な世界

終わらない残酷な世界

いつになったらこの眼は永遠に瞑(つむ)ることが出来るのか