伝わらない熱で、触れられない距離で、届かない指先であなたの元へ飛び立とうと足掻く醜い光の光景


もう一度、その笑顔を見れたら私は天使にも悪魔にもなれるというのにあなたは一向に振り向いてはくれない


このクラックの入った想いのダイヤに壊れてるって言わないで、

自然の美しさで溢れてるのにそれに気付こうとしない


傷というのなら、傷ごと愛して


磨けばもっと光るの、あなたに磨かれて私はより輝く、

光に導かれて私は果てしなく続く地平線の彼方まで羽撃く蝶になる



聡明な青は夜明けの空気を吸い込むんだ時の気持ちを呼び起こす、

落涙も落ちた言葉も少しの希望が空に昇華される


心の向かう先は唯一無二の極彩色のような鮮明度、

触れ合う気持ちに隔たりは無くていいからって呟く


琥珀のような親しみのある温かさで宇宙のような広大さで私を包んでくれる


あなたを独りにしないから、孤独も愛も程々でいいから、

春雷のような強さで抱き締めて


心の春を誘(いざな)う香水で残花し咲き誇る鼓動を見せてあげたい



光沢のある溜め息はあなたへの愛で艶やかになる、

以心伝心願うほど熱くなる胸


溢れ出すのは想いの言葉の連鎖ばかりで断ち切ることなんて出来ないから勿忘草を手紙に乗せて贈った


アナログ過ぎて笑うかもしれないけど、

デジタルじゃ文字の羅列ばかりに眼がいって、冷め過ぎてて私の証明にならない


瑠璃色の朝に部屋が仄暗い、隣に寝てるあなたは優しいけど何か足りない


私を正しく見て、遠回りして幾つもの言葉で固定しながら見ないで、

素直な気持ちで向き合っていいよ、私はそんなに弱くは無い



深く関わることを怖れて、眼の奥の感情を抑えて、腫れ物に触らないように触れるのはとても歯がゆい


愛情表現が下手な子供のまま大人になったみたいでその不器用さに微笑んでしまう、だから私が大人にならないと


口下手な話の裏には愛情が見え隠れしてると思える最近、

少しの安堵感と消えてきた焦燥感の行方はどことも知れず


ふたりのピースを合わせて人となる


今宵の月のように照らし出す明かりはとても優しい、

当たり前だけど、見上げる隣には大事な人がいることは幸せなことって思い知るの



薄明が舞い降りる頃あなたの体温を確かめるのは寂しさが起こすバグ、

だから手を繋ぐ行為は心の安定剤代わりの浄化剤


旬は遠の昔に過ぎて、今は季節を愉しみ過ごすあなたとの時間がとても柔らかで安寧秩序を肯定してる


もっと愛情を知りたくて、もっと届けたくて、理想と現実の間で抗う


スタートラインに立って、緊張感よ、怖れなどひれ伏せ、

否定する心臓を跪かせて天を仰ぐ


心の春を共有したいと接吻して、感情リンクする高鳴る血潮



気持ち引きずったままの吐息はまだ熱く声、

意気軒昂昂(たか)ぶる情熱はほとばしる


あなたと繰り返す5年目の春は少し痛かったけど好きな想いは変わらない、ただ気持ちの矛盾に戸惑う


デジタルじゃ愛が軽視されて理想とはかけ離れる、

アナログなら愛のステップアップが見込めそう、冷めやらぬ情熱の炎


懐かしい原風景、ある春の日、笑ってる顔、柔らかい髪、もしもの世界線


間違った見方、不揃いな心理戦、不規則な生活リズム、すれ違い、

単純なことで苛立って些細なことで口争い、

けど私はそんなに弱くはない、

けど私はそんなに強くもない