群衆の中で青を取る、空の青さにただただ胸を打たれ倒れていくのはその青さに感動したから


一人で見たその風景は人生の中で、まだ感じたことのない体験で、それは強く感情を動かした


掴めないのに手を伸ばし白い月を掴もうと空高く上げる


感謝の言葉で幕を締めて、家路を急ぐ人々の群れに逆らうように歩き出した


家に帰りたくない、少しの気持ちのブレは全身を揺るがす大騒動


飼ってた猫すらも驚いて逃げてった日常の断片、どこか儚い想いが鼓動を少し早くさせる


朝は太陽の乱反射に眼のレンズが焼け、夜、花火の煙にまかれた眼は視界を白くし染(し)みて涙が出てた


電車の窓に映るくたびれた顔、眩しい朝陽、人のあまり居ないガランとした車両


無限に続く日常の連鎖に気付く、きっとこの情景が飽きるくらいの毎日を過ごせる、過去も未来も現在も


コインを拾い上げたと思えばゲーセンのメダルってとこが平平凡凡を位置付けてる気がする



吐息ひとつ吐いてはこの世のカラクリを知った気になって、わざと世界を斜め上から覗いてるフリをする


普通の人と違うと自分に言い聞かせる為の呪文、それは暗示に近い


凡人には凡人以外のフリをすることは難しい、どこまで行っても凡人は凡人の思考しか出来ない


個性を主張するほどの度胸試しをする個性も無く、無味無臭の味しかしないガムのように誰の邪魔にもならない存在価値


協調性豊かな脳内パラダイス、阿呆を演じるのも疲れました、こぼれてくる愚痴さえ平凡で普通過ぎる


平凡的でも個性的でも生きてく重さに変わりは無くて、普遍的に続くループに答えは無くて疲れて飽きてくる


突如、現実が色褪せていき、遠くから聴こえる電車の音が霞んでく


なのに風はぬるく、時間を少しずつ流してく、レースのカーテンが微風で揺れては止まっていた時が動き出す


自分の世界線を構築するのは自分であって他人ではない、より良く生きたいと願うその心が何よりも強い


人は強くなれる、弱さからくる憧れと誰かを守りたいと願う心があるのなら


共に歌う特別な歌は誰かと繋がりたいというメッセージ


騒ぐだけが解決策や答えじゃない、静かさの中の本能を見るアンサー



聳える壁を打ち砕くことが出来るのか、必要なのはただ立ち向かおうと奮起する精神


そこに善も悪もない、正しいと間違いもない、情熱と冷静を持って自分という鏡に映し出す


今を生きる力を紡ぎ出して年月を重ねる度に出来た糸は太く強く切れない強靭な刃にも匹敵する


眠さで重い瞼を上げては心→邁進、まだ見ぬ明日を探す日々に熱を上げて、邪魔ものは蹴散らして→闊歩