こんにちは
正しい医療を皆様にドクターMです。
しばらくぶりの投稿になります。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
昨日は小池氏の再選が決まりました。
引き続き新型コロナ対策頑張って頂きたいと思います。
ところでどんよりした天気が続いていますが、今日は天気によって調子が悪くなる
痺症の話をしたいと思います。
痺症は四肢経絡が風寒湿熱邪(ふうかんしつねつじゃ)という身体の外部からの因子により閉塞し、気血が流れず、経絡がつまり、それにより筋肉・関節・筋骨に痛み、しびれ、麻痺、重い感じ、熱感、関節可動域の低下、関節の変形をきたす疾患ということです。
軽いものでは身体、四肢及び関節に軽く疼痛またはしびれがあり、天気の変化するときに強くなります。
重いものでは疼痛は激烈で、関節は腫大し何回も反復して再発する。甚だしい時は、運動機能が障害され、廃疾となってしまいます。
西洋医学的な病名としては、関節リウマチ、坐骨神経痛、五十肩、変形性膝関節症、頚肩腕症候群などが相当します。
1.風痺:ふうひ(行痺)
風痺を発症させる主因は風邪(ふうじゃ)であり、二次的な原因は寒湿です。痛みの部位は変化します。病邪が体内深部にまで侵入していないため、病気としては初期の段階に属するものが多いです。
関節に疼痛があり、遊走性(痛みがあちこちに移動する)。腕、肘、膝、踵(足関節)に多い。
リウマチの初期症状。
2.寒痺:かんぴ(痛痺)
寒痺の主因は寒邪(かんじゃ)であり、特徴は疼痛が強く針で刺されるような痛みであることです。暖めると症状が緩和されます。局部的には炎症所見があっても、体全体的にみて寒の症状(冷え、寒がり等)が強ければ、暖める作用の強い附子(ぶし)が入った方剤が選択されます。附子は寒によって引き起こされた痛みの症状を取り去るのにとても役に立ちます。
3.湿痺:しっぴ(着痺)
湿痺の主因は湿邪(しつじゃ)であり、その特徴はしつこく定着することです。関節は腫れて重い感じがします。そのため痛みの部位は固定しており、筋肉、皮膚がしびれて活動は不自由になります。薏苡仁(よくいにん:ハトムギ)など湿を取り去る薬の入った処方が適応です。
天気が変わりやすい梅雨の時期にはこの3つが痛みの原因になります。
梅雨が開けたら猛暑が待っていると思います。
コロナも気にしながら熱中症対策もしっかりしてください。
何かご相談があればこちらへご連絡ください
宮田胃腸内科皮膚科クリニック
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