
監督:山下敦弘
脚本:向井康介、宮下和雅子、山下敦弘
出演者:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、三村恭代、湯川潮音
音楽 ジェームス・イハ
2005年/日本
青春映画は苦手だ。こそばゆいからだ。
思いだしたくない事が溢れてきて、なんとも言えない気持ちにさせる。
その反面で、そんなことも含めて気持ちよかった感じも思いだす。
そういう意味でこの映画を観ることを避けていたのだけど、
観てみると不自然な熱っぽさもなくていい。
情熱は、外に向かうものと内に向かうものがあって、
内に向かうものは、一見冷めた感じに見えるけど、
いつかその内にたまった情熱は行き場をなくして、
外に出ざるをえない。
そういった経過を経て出てきた情熱は、
とても静かだけど力がある。
爆発するような熱っぽさだけが、青春に必要なものと考えられがちだけど、
こういう感じで過ごした人も山のようにいて、
恐らくそういった側だった山下監督は、
当然としてこういう青春の空気をもつ青春映画を、
彼の体内リズムと体内温度を結びつけて作っていく。
それが、熱っぽさに憧れながらも恥ずかしさを覚えた世代や、
熱にうなされた人達をも引き込んでいい青春映画と評されたのだと思う。
作中の音楽がいいなぁ。
なんて思っていたら、ジェームス・イハ。
あんまりロックを聴かない私の永遠のロックスター。
映画の内容と重なって、私には感慨深かった。