
監督:ウェス・アンダーソン
出演:ルーク・ウィルソン、オーウェン・ウィルソン、ロバート・マスグレーヴ
1995年/アメリカ
先月から観続けている、ウェス・アンダーソン監督のデビュー作品。
見始め、一体誰の作品か思いだせずに観ていたが、
すぐに彼の作品と分かる。
デビュー作から彼以外の何者のものでもない世界。
この監督の話は決して不幸な終わり方をしない。
実際は、決して幸福なシチュエーションでないことが多いのだけど、
悲観的にならないと言うか、
そういうものもありながらちゃんとその中の光の部分を忘れていないと言うか、
絶望的な終わり方にはならない。
それはスゴいことだと思う。
ただのハッピーエンドはけっこう簡単。
全てを解決させ未来を感じさせればいい。
今までの悲しみを否定するような、忘れさせるような未来をおけばいい。
でも、この監督の映画に出てくる人たちは、
厳しい現実は確実に続いているのに、
今までの過去の全てが自分の未来を狭めている原因なのに、
それでも過去を否定せず、
少しの後悔と僅かな未来への希望を保ち続けて、笑っている。
それは、ハッピーエンドなんかじゃなくて、
むしろただのハッピーじゃないの?
って、ごちゃごちゃしたことを考えながなら、
この監督の映画のこういった優しい部分にクスッとなる。
男の子が、自分の想い描く男の子になり続けようと見栄をはったり、カッコつけたり、間違ったバカをしたり。
女の子は、「くだらない」と横目で見ながらもなんか羨ましいと思う。
なんだか規制の多い女の子も、「それしたい」と思う。
悔しいけど、男の子の方がやっぱり楽しくない?
って、嫉妬がちょっと心地よかったりもする。