
監督:アキ・カウリスマキ
出演:ジャン=ピエール・ レオ、マージ・クラーク、ケネス・コリー
1990年/フィンランド、スウェーデン
面白い。
「映画はこうであってほしい~!!」
と思わせる映画。
ストーリーは誰でも思いつきそうな話。
思った通りのストーリー展開。
でも、何でもない話をいつものように彼はスゴく面白くする。
ユーモアがあって、終始クスクスと笑っていた。
そして、
「きっと、最後はハッピーエンドでしょ?」
って思ったりしながらも、ドキドキしたりワクワクしたり。
最後まで本当に楽しませてくれる。
大爆発とか面白いセリフがなくても、
興奮へと笑いへと監督によって導かれてしまう。
画面の色彩も、
ピカソの絵のように完璧なバランスでフレームの中にのせられている。
彼の居場所が分かる。そして彼に会いにいく。
その時に彼女は青い服を着る。
本当に僅かしか画面に映らないけど、
そこになくてはならない色が普通の顔をして在る。
そんな、細かな部分から、
部屋の壁、自由にはできないはずの空まで、
一目で彼の映画だと分かる色が溢れている。
相変わらずの独特な映像世界。
風景を見る視点がとても豊か。
この人の目で世界を見れば、
きっとこの世は美しさで溢れてるんだろうな。
神経質そうで、実はどうも好きじゃないジャン=ピエール・ レオ。
役者としてはやっぱり気になる。
やわい、甲斐性のない男を演じるとすごく巧い。
ペロンパーと違って、
魅かれる要素がない男を演じるのだけど、
彼の浅はかな行動に笑いが止まらない。
アキ・カウリスマキの映画。
褒めてばっかりだな。