監督:オタール・イオセリアーニ
1999年 フランス・スイス・イタリア合作


この人の映画はどれを観ても同じようとも言えるけど、他の監督とは明らかに違う。
言葉やストーリーが映画だとは思っていない。

大きな事件がある訳ではないし、何か社会的テーマがあるようには見えない。
でも、見えないだけで一貫して現代社会への批判がある。
その批判をするには声高である必要はない。


いつも、結局彼の映画の主人公達は日常に戻り、そして名声に縛られることから逃げ、
本当の友や本当に愛する人に戻っていく。

見始めはまた同じ空気の映画か。。と思うが、
終わり頃になれば「ユルい」というような彼の映画への評価は、表面的なものだと分かる。
映画の空気感を越えるものが、
この映画監督の作るものの中にあることがはっきりと分かる。


人生に無駄な出会いがないように、
この映画の中に生きる人は、最後まできっちりと繋がっている。

本人同士が繋がっていなくとも、
間接的に繋がっていることも、何ら変わりなく自分の人生を左右していると、
当たり前のことにも気づかせてれる。