
監督:藤井謙二郎
2001年 日本
一人の人間として”ある何か”について話をした時に、
どれだけそこからその人の哲学や世界が溢れ出てくるか。
その体現化されたそのものよりも、
間接的な、でもその人の全てに繋がる、「何気なく選びとる言葉や佇まい」の方を選んでしまうのはちょっとした私の職業病だとしても、
森山大道はそういう人だ。
素晴らしい写真家だからということではなく、
”ある何か”=”写真”から得たものが人間としての魅力と映り、
次第にそういう人が体現するものに触れてみたいと思わせる力。
”写真が人生という人がいるが、
私は人生があってこそ写真がある”というようなことを言ってたのは、
この映画の中の森山大道か、前日に観たキャパか、
それともアンリ・カルティエ=ブレッソンか。
歴史をたどるのではなく、
そこを引き出せたという意味でも、
いいドキュメンタリー映画。