【全面改訂】ラビットアイ系総論 | 「最強の農起業!」脱サラ農業・極上ブルーベリーの楽園日記 ~好きな仕事があなたの人生を変える~

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大企業の管理職から転身した「ブルーベリーファームおかざき」のオーナーがブルーベリーの魅力を包み隠さず提供します。また脱サラから起業に至るまでの気づきや学びも随時お伝えします。農業に限らず起業したい人、ブルーベリー大好きな人はぜひ覗いてください。


知られざるブルーベリーの魅力を熱く語ります。    ~情熱・脱サラファーマーの悠悠ライフ~-ブライト1
 

(写真はラビットアイ系ブライトウエル)

*雨上がりに撮った写真で果実に水滴が残っていて実に瑞々しい

 です。好きな写真です。

 

久々にラビットアイ系の概論を全面改訂してみました。↓↓↓↓

 

 

 

以下昨年までの内容。

 

【2018年評価】

 

 

2011年の時にも書きましたが、評価は

どんどん上がっています。

 

 

ブルーベリーの世界では、なぜか

ラビットアイ系の評価は低く、

(ラビットアイ)<(ハイブッシュ)

 

 

という評価になっています。

特に過去にさかのぼればさかのぼるほど

その傾向は強いです。

 

 

理由は、多分、、、、

 

 

ブルーベリーの産地が冷涼な地域が

主流であったこと。

 

 

市場価格が高いシーズン初めの

早生品種がハイブッシュであること。

 

 

などが考えられます。

 

 

僕の評価を書きますと

 

 

<食味>

①ラビットアイ

②サザンハイブッシュ

③ノーザンハイブッシュ

 

 

<育てやすさ>
①ラビットアイ

②ノーザンハイブッシュ

③サザンハイブッシュ

 

 

となっていてラビットアイが、やっぱり

素晴らしい系統だと評価しています。

 

 

食味については、従来は土耕栽培など

育て方の問題で、その美味しさの潜在能力

を引き出せていなかったのではないか?

 

 

養液栽培することで、生育が良好で

ラビットアイ系本来の素晴らしさを十分

引き出せる。

 

 

生育がいいので、果実サイズも大きく

甘さが十分乗って、糖度15,16度なんて

ブルーベリーが当たり前のように収穫で

きます。

 

 

 

育てやすさはどうか。

 

 

前述の食味は、正直言って、「好み」

があるので、一概にどれが美味しいかは

人によって変わってくるものです。

 

 

ただ、育てやすさは、誰から見ても

同じ基準で評価できます。

 

 

ラビットアイ系は、本当に頑健で丈夫。

 

 

うちの農園で、最近枯れてしまった

ラビットアイ系は、ここ4,5年記憶に

ありません。

 

 

定植して3,4年はチラホラ枯れてしまう

株は出てきますが、定植して5年たって

も元気な株は、ずっと元気で安心して

見ていられます。

 

 

よくブルーベリーの寿命は?

という質問を受けますが

10年たって元気なら15年、

いや20年は十分いけるのではないか

そう考えています。

 

 

もう定植して10年たつと、さすがに

若々しさはないですが、毎年安定して

美味しい果実が収穫できます。

 

 

ブルーベリー最盛期の7月後半から

8月の市場価格を考えると、

その魅力は少し下がってしまいますが

 

 

お客様に本当に美味しいブルーベリー

を食べてもらいたい、という視点で

考えると、やっぱりラビットアイ系

だと考えて間違いないでしょう。

 

 

 

◆2011年再評価◆

 

 

ラビットアイ系の評価は年々高まってきて

 

います。

 

 

個人的には育て易さも含めた総合的な評価

をするとノーザンハイブッシュ、サザンハイブッシュ

よりも優れている。

 

 

要するにラビットアイがベストだと評価を変えました。

 

 

育て易さは、もともと誰しも認めるところでした。

食味の甘さ、糖度は抜群でした。

 

 

問題は、皮の厚さと、種のザラザラ感、だったんです。

 

 

ところが、品種を選択していけばそんなに気に

ならないし、

 

 

新品種のオクラッカニーやフクベリーなどは

皮が薄くて、種はまったく気になりません。

 

 

要するにハイブッシュ系とまったく同じ食感。

滑らかな舌触りで上品です。

 

 

そんな訳で、育て易さや収穫量は、他の2系統を

圧倒しています。

 

 

収穫期間もこの地方でしたら、7月頭から8月末

までと品種の組み合わせによって2か月間

もたせることも可能です。

 

 

これから挑戦される方は、ラビットアイ系を中心に

経営を考えられた方がいいかと思います。

 

 

 

 

 

<以降2010年時の評価>


 

 

「糖度抜群! 甘~いブルーベリー」

 

 

 

◆特徴

 

 

 

とにかく樹勢が強く、丈夫で、暖地適性は抜群。西日本や東日本の太平洋側、いわゆる温州みかんの栽培適地にはぴったり。

 

 

ここ愛知県岡崎市では、早いもので7月初旬から始まって遅いもので8月下旬まで収穫が可能でその収穫は2か月に及ぶ。

 

 

 

初めてブルーベリーを栽培される初心者向きの系統です。

 

 

 

 

◆長所

 

 

 

とにかく丈夫で安心感があります。サザンハイブッシュで3年後の生存率が50%とお伝えしましたが、ラビットアイは90%以上と思います。

 

 

 

ハイブッシュ系の場合、原因不明の生育不良や謎の突然死が多々ありますが、ラビットアイ系で枯れてしまうのはほとんどが天敵の「コガネムシ」の幼虫に根を丸ごと食べられてしまったような場合のみ。

 

 

 

 

収穫量も多く、うまく育てれば10㌔程度収穫可能です。

 

 

 

 

また果実品質はハイブッシュ系に比べ見劣りすると思われがちですが、それはまったくの誤解です。天気の良い日に食べるラビットアイはとにかく甘い。

 

 

 

 

甘党のひとにはたまらなく美味しいです。逆に甘すぎて物足りなさ(たくさん食べられない、飽きてしまう)を感じるほどです。

 

 

 

 

ただパウダーブルーやメンデイトなどほどよい酸味もあり、むしろハイブッシュ系よりも美味しいのでは?と感じるほどで個人的には食味については大変高い評価をしています。

 

 

 

 

◆短所

 

 

 

昨シーズン悩まされたのが、裂果。昨夏は7月下旬に2週間ほど雨が降り続き、ラビットアイは本当によく割れました。

 

 

 

果実に裂け目は入る程度ならいいのですが、パカッ~ンとまるでポップコーンのようにはじけます。一瞬にして商品価値がなくなります。

 

 

 

 

また前述のように食味はハイブッシュ系に比べ見劣りすることはありませんが、皮が厚いことや種が少し大きいところはマイナスです。

 

 

 

 

従ってハイブッシュのような滑らかな食感ではなく、少しじゃりじゃりとした食感になります。

 

 

 

 

その他、樹は大きいため剪定が大変ですね。

 

 

 

 

ブルーベリー栽培を初めてされる方はラビットアイ系を中心にすることをおすすめします。

 

 

 

 

このあと品種ごとに説明・評価していきます。

 

 

 

ご期待下さい。