人事×ナッジ③情報提供型ナッジ | デジタル社会の行動経済学と人事

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「人事×ナッジ」シリーズ。

前回までのテーマは以下の通りです。

 

📎①ナッジとは

📎②賞与の支払い方

 

 

ここまで個別テーマを軽く触れる形で話してきました。

今回は一度立ち止まりたいと思います。

 

 

そもそもナッジってどんなものがあるの?

そこを整理したいと思いますニコニコ

 

 

これまでナッジを使いこなすには「整理」が必要

そう思ってましたが、イマイチできていませんでした口笛

 

 

そうした中、ある書籍の解説に私はピンときました。

以前の記事で参考図書で紹介したものです)

 

データで見る行動経済学 全世界大規模調査で見えてきた「ナッジの真実」

 

 

中身は各国調査の検証で、若干飽きてきます。

ただそこに解説されている枠組みが良かったです。

以下、その枠組みを私なりに整理したものを紹介します。

 

 

ナッジには大きく分けて2つあります。

本日は1つ目の情報提供型ナッジを紹介します。

  1. 情報提供型ナッジ
  2. デフォルト設定型ナッジ

 

●情報提供型ナッジ

 

最近「ソーシャルディスタンス」ということで

スーパー等に「足あとマーク」が貼られていますね。

あれです!

 

 

情報提供も、その方法や文章、デザインを工夫する。

そうすることより良い方向に意思決定を変えていく。

そういうナッジです。

 

 

情報提供の例として以下のものがありますニコニコ

  1. 誘導タイプ
  2. 損失回避タイプ
  3. 社会規範タイプ
     

●誘導タイプ

「足あと」もそう。

それ以外には・・・

「これを食べたら・吸ったら、こうなります」

そんなメッセージを提供するナッジです。

 

 

例としてはこんなものがあります。

  • メニューのカロリー表示
  • タバコの健康警告画像(日本は甘いです)

 

その他、単純な報酬による誘導も含みます。

 

 

●損失回避タイプ

手術をすると「生存率90%」「死亡率10%」
どちらを言われた方が手術を受けると思いますか?
「死亡率10%」の方が、損失が印象付けられる。

その結果、手術を受ける人が減るそうですびっくり

 

 

八王子市の事例が有名です。

以下の記事にその事例の他、解説も載っています。

 

 

📎「ナッジ」で人を動かす 補助金や規制に次ぐ政策手法

 

 

●社会規範タイプ

臓器提供を呼び掛けるなど、人の良心に訴える際に活用。

方法としては主に2つのタイプがあります。

  • 互恵性に訴える方式
    「提供することで、人を助けよう」
    一度断ると、次は断りづらい(ドア・イン・ザ・フェイス)
  • 同調性に訴える方式
    「既にたくさんの人が意思表示しています」
    「あの人がやっていますよ」
    特定の人から「やるべきだ」と言われる
  • 一貫性に訴える方式
    「一度宣言したことはやり通す」
    一度承諾すると、次も承諾してしまう(フット・イン・ザ・ドア)

 

 

前回の記事では、損失回避を活用した施策を取り上げました。

実は知らず知らずのうちに使うナッジがあると思いますてへぺろ

 

 

人事や教育の世界でも誘導タイプ社会規範タイプも使っています。

後日、その辺りも触れていきます爆  笑

 

 

次の回はデフォルト設定型をご紹介します。

 

 

次回に続く。。。

 

 

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