わたしの凡てを | 私が観てきた映画など(Movieノート、カセットテープより)

わたしの凡てを

2017年ー平成29年3月11日  録画HDD(BS日本映画専門チャンネル)

昭和29年作品

 

昭和28年に伊東絹子がアメリカで開催されたミス・ユニバースで3位入賞した事、八頭身美人と言われていた事は生まれる前の事だけど子どもながら伝え聞いていた。

さて、そう言う意味でも日本の歴史を垣間見る作品で有り、日本映画黄金期の佳編でもあるね。市川崑監督たちは前年の出来事の企画を強引に任されたのだと思うけど、すれ違いドラマのパターンと戦争を引きずる社会の中で希望の将来までを確実に活写している。池部良、有馬稲子、伊東絹子の三角関係とそれを取り巻く男性陣が上原謙、二本柳寛、加東大介、藤原鎌足なのも良いね。

歴史的価値有りと見て録画にロックかけました。

 

追記、本作品の魅力に制作当時のロケ撮影に映る街並みが貴重な歴史遺産に成っています。

ロケ地は上野駅、五反田駅、梅田の阪急百貨店、淀屋橋辺りの中之島、羽田空港での国際線の見送りは野原の空港と言っても良いくらいの光景、こんな景色だったんだ。

 

さらに追記、その後、伊東絹子は数本映画が出演作はあるが途絶えている。本作のラストシーン、お転婆有馬稲子にあんた勝ちや言わしめた作品の制作陣は間違ってな無かったね。