海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~
2017年ー平成29年3月3日 シネ・リーブル梅田
2016年ー平成28年作品 FUOCOAMMARE
イタリア発のドキュメンタリー映画、地中海を決死で渡る難民の事はニュースやテレビドキュメンタリーを観て知っている程度でマスコミで取り上げられなければ関心は薄れる。
開巻、不意を突かれる映像から始まる。子どもが映っているが何をしているか直ぐには分からない、あっ、そうか日常との対比なんだなと感じる。その日常とはランペドゥーサ島だ。イタリアと言ってもチュニジアやリビアの沖にあると言ってもいい。
本作品のこの構図がなかなか良くて、島の日常がドラマチックでもある。難民の悲惨な現実と島の日常の接点は無いのだけれども、世界に向けて発信するジャンフランコ・ロージ監督は見事な構図で映画として昇華していく。
外国映画に付けられる邦題については一切コメントしないと誓ったので何も言いません。原題は歌の題名で島のおばあちゃんがラジオ局へリクエストします、その状況が大切、そしてそれは本作品の根幹、映画作品の制作意義と重なります。ロージ監督を知りませんでしたが2013年の「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」も観たいね。
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