《続き》


入学式が終わり、帰りのHRが終わると同時に私はダッシュで職員室へ向かった。

何故かと言うと…

亮平くんに文句を言う為。

職員室で他の先生に「阿部先生は生徒指導室に居る」と聞いて、私は生徒指導室へダッシュで向かった。


~生徒指導室~

私「あった!生徒指導室😠💢」

生徒指導室を見つけると、私はノックもせずに勢い良くドアを開けて中に入った。

ガチャ🚪

私「ちょっと亮平くんッ!これは一体どういう事!?亮平くんが数学講師なんて聞いてないんだけど😡💢」

阿部「うん。だって、言ってないもん😊」

私が来る事が最初から分かってたようでビックリする事も無く平然と答える亮平くん。

私「なッΣ( ̄□ ̄|||)!?」

『コヤツ、開き直りやがった😨』

阿部「取り合えずドア閉めてくれる?会話が全部廊下に漏れてるから😊」

私「え😓?あ💧う、うん😖💦」

パタン🚪

亮平くんに言われて慌ててドアを閉める私。

阿部「ありがとう😊…あれ?ラウールは?一緒じゃないの(・_・)?」

私「私がいつもラウールくんと一緒に居ると思ったら大間違いだから😡💢」

阿部「駄目だよ。○○は財閥の御令嬢なんだよ?1人で居て何かあったらどうするの(-"-)?後でラウールをきつく叱らないと…」

私「…え😓?ラウールくんの事、叱るの?」

阿部「叱るよ。当たり前でしょ?○○を1人にしない為に同じ学校に通わせてるのに1人にしたんだから…御屋敷に帰ったら御主人様にも報告しないとね😌」

私「えッΣ( ̄□ ̄|||)!?お父様にも😱!?」

阿部「勿論!これは絶対にやったら駄目な事だから報告はしないと…大事な1人娘を危険な目に晒したんだからメチャメチャ叱られるんだろうな~。最悪クビになるかもしれないね😖」

私「えぇ~ッ😨!?それは困るよ😣💦」

阿部「ん?何で困るの(・_・)?○○、ラウールの事しょっちゅう大嫌いって言ってたよね?嫌いな相手ならクビになった方が良いんじゃない?顔を合わせなくて済むよ😊?」

私「そ、それはまぁ、そうなんだけど…😖」

コンコン✊

ガチャ🚪

ドアを2回ノックする音が聞こえて振り返ると、ドアを開けながらヒョッコリとラウールくんが顔を覗かせる。

ラウール「失礼しま~す(¬△¬)」

私「ら、ラウールくんッΣ(º□º;)!?何でここに…😓」

ラウール「○○の居場所ぐらい簡単に分かるよ😌」

阿部「ラウール、来るの遅過ぎ💢○○に何かあったらどうすんの(-"-)?」

ラウール「ごめん×2💧クラスの女の子達が教室から出してくんなくて😅」

阿部「入学初日からこんなんで大丈夫?ちゃんと○○の事を守りきれる?もしラウール1人じゃ厳しいなら、道枝や長尾を追加で入れる事も可能だけど…」

ラウール「大丈夫!今までだって俺1人で大丈夫だったんだから😤○○が1人で勝手な行動さえしなければ問題ないよ😊」

私「うッΣ(-△-|||)💓!」

ラウールくんの刺々しい一言が私の胸に深く突き刺さる。

ラウール「ほら、早く帰るよ!俺、帰ったらめめとゲームする約束してるんだから(-"-)」

不機嫌そうな顔で言うラウールくん。

私「はぁ~い😖」

ラウール「じゃあ阿部ちゃん、俺ら先に帰るから。遅くまで仕事頑張ってね~😁✋」

笑顔で嫌みを言うラウールくん。

阿部「ラウールも○○の事を1人にしないように気を付けて。次は無いからね~👋😊」

ラウールくんに負けずと笑顔で言い返す亮平くん。

ラウール「うッΣ(-△-;)!わ、分かってるよ(¬△¬;)💦」

~下駄箱~

ラウールくんと下駄箱に行き、上履きから靴に履き替えていると背後から女子達の黄色い声が聞こえてくる。

女子達「キャーっ!本当に居たぁ~❤️ディズニープリンスくん😆💕」

私『でぃ、ディズニープリンス😓?』

ビックリして振り返ると、ラウールくんが派手な女子達に囲まれていた。

女子達「めっちゃイケメン😆💕」

女子達「マジ王子😆💕」

女子達「背高いね❤️何cm~(*^▽^*)?」

ラウール「192ですけど…」


女子達「192cmッ😲!?凄~い😆💕脚長いしモデルみたい✨こんだけイケメンでスタイル良ければスカウトされるでしょ~(*^▽^*)?」

ラウール「えぇ、まぁ…」

女子達「やっぱり!じゃあ、モデルやってるの😆?」

ラウール「いえ、やってません。モデルとか興味無いんで😅」

女子達「え~ッ😲!?何でぇ~?勿体な~い😆💕」

女子達「やれば良いのに~!モテるしお金も稼げるよ~😄?」

ラウール「別にモテたくないし、お金もそこそこあるんで😊」

女子①「…もしかして、その子彼女(¬△¬)?」

チラッと横目で私を睨み付けながら言う派手な女子。

私「ッ😓!?」

女子②「え?違うでしょ😖?」

女子③「そうだよ。全然釣り合ってないじゃん😅」

私「ムッ(-"-)💢」

『釣り合ってなくて悪かったですね😡💢』

ラウール「…(・_・)。彼女だよ❤️ね?○○😊✨」

キラキラ笑顔で私を見つめながら言うラウールくん。

私「へ(・△・)?彼…女😓?」

ラウール「うん。彼女😊❤️」

『ラウールくんてば、いきなら何を言い出すの(-_-;)?』

女子①「嘘だぁ~!私達を騙そうったってそうはいかないよぉ~😁🎵」

女子②「そうだよ。どうせつくならもっとマシな嘘つかないと😌」

女子③「そうそう!こんな普通の子に冗談でも彼女だなんて言っちゃ駄目だよ。彼女って言葉を真に受けて、本当に彼女だと思っちゃったらどうすんの(笑)?後で『冗談でした!喜ばせちゃってごめんね~😄』なんて言ったら可哀想だよ😁」

私「…可哀想😖」

思わず声に出して呟く私。

ラウール「…(¬_¬)」


私の声が聞こえたのかチラッと横目で私を見るラウールくん。

女子①「アナタもさぁ~、いくら恋愛対象になれないからって化粧ぐらいした方が良いと思うよ?まぁ、アナタみたいな地味な子が一緒に居た方がよりイケメンに磨きがかかるから良いのかもしんないけどね😁(笑)」

女子②「あ~、なるほどね!引き立て役として一緒に居させてもらってるんだ😄良いなぁ~。私もアナタぐらい地味で可愛くなければイケメンと一緒に居られたのに😁」

女子③「ウチら可愛いからあんまり引き立て役にならないもんね~(笑)😆」

私を見下しながら笑い合う女子達。

私「ッ😣!」

これ以上、誹謗中傷されたくなかったから私はその場から走って逃げた。

ラウール「ッ😓!?○○ッ!」

女子①「あ~あ、行っちゃった。泣かせちゃったかな😄?」

女子②「可哀想~(笑)😆」

女子③「可哀想って、アンタも結構酷い事言ってたじゃん(笑)😆」

ゲラゲラ笑い合う女子達。

ラウール「…(¬"¬)💢」

ジロッと女子達を睨み付けると私の後を追おうとするラウールくん。

女子①「ねぇ!あんな地味な子の事は放っておいてウチらと遊びに行こうよ😄❤️」

女子②「そうそう!どうせ一緒に居るなら可愛くない子より、ウチらみたいに可愛くてキレイな子の方が良いでしょ😄?」

女子③「美人に囲まれて羨ましがられるよ~😆?」

ラウール「何ふざけた事言ってんの(¬△¬)?」

冷たい目で見ながら低い声で呟くラウールくん。

女子③「…え😄?」

ラウール「アンタらよりも○○の方が数億倍可愛いしキレイだから(¬△¬)」

女子③「…(・△・)」

ビックリし過ぎて頭が真っ白になり絶句する女子③。

女子①「はぁ~😨?何言ってんの?そんな訳無いでしょ😠?どう見たってウチらの方が-」

女子①の言葉を遮るラウールくん。

ラウール「アンタらさ~、外見磨くより先に内面磨いた方が良いんじゃない?性格の悪さ顔に出てるから😊」

ニッコリ笑顔で毒を吐くラウールくん。

女子②「😠💢ちょっとアンタ、少し外見が良いからって調子にのってんじゃ-」

ラウール「うるせーよ。二度と俺に話し掛けんな、ブス(¬"¬)💢」

それだけ吐き捨てるように言うと女子達を無視して私の後を追いかけて走って行くラウールくん。


女子②「何よアレ!超ムカつく~😣💢」

女子③「自分の方が性格クソじゃん😠💢」

女子①「腹立ったからカラオケ行って発散しよ😠💢」

女子②&③「賛成~😠💢」

文句を言いながら帰って行く女子達。

その頃私は…

~空き教室~

誰も居ない教室に入り、空のロッカーを開ける私。

ガチャ

ロッカーの扉を閉めると殆んど真っ暗になり、かろうじて小さな空気孔から光が射し込むぐらいだった。

私「暗ッΣ( ̄□ ̄|||)!しかも思ってたより狭いし💧…。」

『思わず1人になりたくてロッカーなんかに入っちゃったけど…よくよく考えてみたら私、閉所&暗所恐怖症だった(-_-|||)』

私「ハァ~💧…ラウールくんが居たら『本当にバカだよね(¬△¬)』って言われるんだろうな~😖」

深いため息をつきながら呟く私。

私「…。」

ふと、ついさっき亮平くんに言われた言葉が頭を過る。

阿部「大事な1人娘を危険な目に晒したんだからメチャメチャ叱られるんだろうな~。最悪クビになるかもしれないね😖」

『ラウールくんがクビになる…憎まれ口ばっかり言うし、メチャメチャ腹立つけど嫌いでは無いんだよね。なんだかんだ言って優しい所あるし…だから、ラウールくんが居なくなるのは嫌だな😖』


私「…やっぱ出よう。怖いし(-△-;)」

ガタッ

ロッカーから出ようとロッカーの扉を押してみたけど動かない。

私「…あれ(・△・)?」

ガタガタッ

『………。』

私「えッΣ( ̄□ ̄|||)!?もしかして私、閉じ込められたぁ~ッ😱!?ま、マズイ💧また1人で行動してるのが亮平くんにバレたら本当にラウールくんがクビにされちゃうよぉ~ッ😣💦」

ガタガタ

私「開~い~てぇ~!お願いだからぁ~😭💦」

思いっきり扉をガタガタと大きな音を鳴らしながら押してみるけど扉は開かず💧

私「駄目だ…💧私の力じゃビクともしない(-△-|||)」

『ラウールくん、ごめんね?私のせいでクビになっちゃうよ😢』

思わず目から涙が溢れる。

ガラッ🚪

教室の扉が開く音が聞こえてきて顔を上げる私。

『誰か来た?声を出したら気付いてくれるかも😲💡』

声を出して助けを求めようとしていたら、足音が近付いてきて私が居るロッカーの前で立ち止まる。

私「…え😓?」

ビックリして声を出せずに固まっているとロッカーの扉が開く音が聞こえた。

ガチャっ

ロッカーが開く音と共に扉が開くと、逆光に照らされたラウールくんの姿が見える。

私「ッ😣!?…誰😖?…あッ😲!ラウールくん😓?」

ラウール「こんな所に居た…何してんの(-"-)?」

呆れた顔で私を見下ろすラウールくん。

私「…1人になりたくてロッカーに入ったら中から開けらんなくなっちゃって🥺」

ラウール「バカなの(¬△¬)?こんな所に入ったら出れなくなるに決まってんじゃん。」


私「うッΣ( ̄□ ̄;)!ご、ごめんなさい…😖」

ラウール「ハァ~💧」

落ち込んでうつ向く私の頭上からラウールくんの深い溜め息が聴こえる。

『めっちゃ呆れられてる😖』

ラウール「全く…本当に世話がやけるよね。」

私「うッΣ( ̄□ ̄;)!…ごめんなさい😖」

ラウール「もう謝んなくて良いよ。俺が勝手に心配してるだけだから(-△-)」

私「え…(・△・)?心配😓?」

ラウール「何でもない。早く帰ろ?お腹空いたし😊」

私「う、うん😓…あ!ちょっと待って(-△-;)✋」

ラウール「ん?どうしたの(・_・)?」

私「お手洗い行ってくる~ッ😣💦」

ダッシュで女子トイレに行く私。

ラウール「…😓」

呆気に取られて茫然と立ち尽くすラウールくん。

ラウール「ハァ~💧今、一人になるなって言ったばっかなのに…本当に世話がやけるお嬢様だよ😖」

深い溜め息をつきながら呆れるラウールくん。

ラウール「…でもま、それが○○だから仕方ないか😌」

そう言ってラウールくんは、優しい笑顔を浮かべると小さくなっていく私の背中をゆっくりと追い掛けた。

その頃、御屋敷では…

~直属執事用の休憩室~

岩本「おいっ!何食ってんだよ💢○○が帰ってきてから食べる約束だっただろ😣💢」

買ってきたケーキを食べている大介くんと翔太くんと康二くんを叱る照くん。

佐久間「だって、翔太が早く食べないと傷んじゃうって言うから(・△・)🍰」

岩本「そんなすぐ傷まねーよ。真夏じゃねーし、冷蔵庫に入れとくんだから😡💢」

渡辺「さっき冷蔵庫の中を見たら、中身いっぱいでケーキ入れるスペース無かったよ(・_・)?」

向井「そうや!しょっぴーがそう言ってたから、俺ら先に食べておこうと思ったんよ。少しでも数を減らした方が冷蔵庫にしまえるやろ(・_・)?」

岩本「はぁ?そんなわけ無いじゃん!俺が昨日の夜に見た時は冷蔵庫の中スカスカだったもん😡」

渡辺「でも俺が見た時はパンパンだったもん。言っとくけど俺、嘘ついてないからね(-"-)?」

目黒「しょっぴー、嘘つくの下手だから嘘ついたらすぐバレるもんね😊」

佐久間「確かに😄!」

向井「それは確かにそうやわ😌」

岩本「じゃあ、俺の見間違いって事😖?」

渡辺「夢でも見たんじゃないの😁?」

岩本「見てねーよ!やる事イッパイあったからずっと起きてたわ😣💢」

目黒「寝てないなら寝不足で幻覚見たんじゃないの(・_・)?」

岩本「え…?幻覚😓?」

深澤「俺、冷蔵庫見てこようか(・△・)?」

佐久間「あ!俺も一緒に行く~😄✋飲み物欲しいし🎵」

渡辺「あ!じゃあ、俺の分も持ってきてくんない?コーヒー飲みたい😄」

佐久間「了解😄🎵皆も何か飲む~?」

宮舘「皆ごめんっ!」

いきなり大きな声で謝る涼太くん。

目黒「舘さん、どうしたの😓?」

岩本「ごめんて何😓?」

宮舘「冷蔵庫の中パンパンにしたの俺だわ😅夜御飯の買い物、今日は早く済ませようと思って開店時間に行って明日の朝御飯の分も纏めて買ってきたんだよ。」

向井「なんや、犯人は舘さんやったんか~😅」

渡辺「ほらな?俺、嘘ついてなかっただろ😤?」

佐久間「ドヤるなドヤるな😅照も嘘ついてなかったんだから。」

目黒「岩本くん、良かったね。見間違いじゃなかったって分かって😊」

岩本「うん、まぁ…良かった…のか(-"-)?」

深澤「照と翔太の冤罪が晴れたのは良いけど、ケーキどうする?冷蔵庫には入んないんだよね(・△・)?」

渡辺「そんなん決まってるでしょ。今食べないでいつ食べんの?」

目黒「そんな林先生みたいな事言わないでよ😅」

向井「食べるなら今っしょ😄🎵」

佐久間「それは林先生じゃなくて翔太なのよ😅」

渡辺「俺、そんな言い方しねーよ(¬"¬)」

向井「い~や、してる!俺、聞いた事あるもん😄」

渡辺「ねーよ😡!」

向井「い~や、ある😤!」

何だかよく分かんない言い合いを始める翔太くんと康二くん。

目黒「俺らの分は今食べるとしても、○○達のはどうすんの?まだ帰ってこなさそうだけど…(・_・)」

岩本「流石に○○とラウールと阿部のは冷蔵庫に入れないとまずいよな~😖」

宮舘「それなら大丈夫だよ。夜御飯で使う分のスペースは空くから😊」

深澤「俺の分も冷蔵庫に入れといてくんない?今食べたら確実に夜御飯食えなくなるからさ~😖」

渡辺「そんなん大丈夫でしょ!甘い物は別腹って言うし😁」

深澤「俺は甘い物も同じ胃袋に入るんだよ(-"-)」

目黒「しょっぴーも少食なのに食べちゃって大丈夫なの(・_・)?」

渡辺「俺は大丈夫!これから照とサウナ入るしトレーニングもするから😁」

佐久間「あ!俺もサウナ行く~😄✋」

向井「俺も~😄✋」

宮舘「康二は駄目だよ。夜御飯の仕度するんだから😊」

向井「あ~💧そうやった😖」

宮舘「目黒!夜御飯で使う魚を20匹ぐらい裏の川から釣って持ってきてくれる😊?」
※裏の庭に川があり色んな魚を養殖している。

目黒「了解😄👍️」

深澤「釣りなら俺も行く~😄🎵」

目黒「着いて来るのは良いけど餌は自分でつけてね😊?」

深澤「えッ😨!?」
※辰哉くんは釣り餌を触れない。

岩本「仕方ない。今日はバラバラで食うか😖」

皆と一緒に食べたかったけど無理なので寂しそうにケーキの箱を開ける照くん。

パカッ

岩本「…ん?あれ(・△・)?」

自分が食べる用にチョコケーキを買ったはずなのに箱の中にはチョコケーキが入っていない。

岩本「ねぇ!俺のチョコケーキは(・△・)?」

佐久間「翔太が食べた~😄!」

岩本「は(-"-)💢?翔太~ッ😠💢」

翔太くんを追い掛ける照くん。

食べ物の恨みは恐ろしい…

暫く逃げて力尽きた翔太くんは、照くんから1ヶ月間サウナ禁止令を出された。


《続く》