《続き》
~屋上~
ガチャ🚪
屋上のドアを開けると、すぐに蓮くんとラウールくんの姿が見えたので2人の所へ走って行く私。
私「お待たせ~😅💦」
目黒「…あれ?今日はパンなの?お弁当は(・_・)?」
私の手元を見ながら聞く蓮くん。
私「あ~、えっと…今日は持ってくるの忘れちゃって😅💦」
ラウール「○○ちゃんがお弁当を忘れるなんて珍しいね!食いしん坊なのに😁」
私「何それ、酷~い😣💢私、食いしん坊じゃないし!食いしん坊はラウールくんでしょ😡?」
ラウール「○○ちゃんが怒った(笑)😆!」
目黒「○○!」
私「ん?何(・_・)?」
目黒「あーん(^○^)🍤🍴」
自分のお弁当に入っている海老フライをお箸で持つと私の口元に近付ける蓮くん。
私「え😓?」
目黒「○○にあげる。好きでしょ?海老フライ😊」
私「嬉しいけど…海老フライは蓮くんも好きでしょ😓?」
目黒「2本あるから1本あげる。一緒に食べよう😊?」
私「…ありがとう(*^^*)❤️」
『蓮くん、なんて優しい(* ´ ▽ ` *)✨』
ラウール「僕も卵焼きあげる~😆🍴」
私「2人共ありがとう!凄い嬉しい(*^▽^*)❤️」
『私、メチャメチャ恵まれてるなぁ~😌✨』
蓮くんとラウールくんからおかずを貰い、楽しく話ながらお昼ご飯を食べていたらペットボトルが当たった右腕に左手が当たってしまった。
私「いっΣ(>_<)!」
目黒「…○○(・_・)?」
私「ハッΣ( ̄□ ̄)!?な、何😅?」
私「あ、ううん!何でもないよ😅💦」
目黒「そう?それなら良いけど…(・_・)」
私「……。」
『腕、やっぱり痛むな💧後でちょっと見てみよう😖』
腕を見つめながら優しく擦る私。
目黒「……。」
何も言わずに私を見つめる蓮くん。
私「あ!そう言えば私、岡田先生に用があったんだった💦ごめん!ちょっと職員室に行ってくるね😅」
目黒「え?職員室(・_・)?」
ラウール「○○ちゃん、何かやらかしたの😖?」
私「何もやらかしてないよ💧ちょっと勉強の事で聞きたい事があるから😅」
ラウール「○○ちゃんが勉強で聞きたい事ッ😱!?…何か悪い物でも食べたの(¬△¬;)?」
私「食べてないよ💧ラウールくん、さっきからメチャメチャ失礼なんだけど(-"-)💢」
ラウール「だって、勉強嫌いの○○ちゃんが勉強で聞きたい事なんて…メチャメチャ気味悪いじゃん😖」
私「本当に失礼(-"-)💢…兎に角!ちょっと職員室に行ってくるから😅」
目黒「一緒に行こうか(・_・)?」
私「大丈夫!一人で行けるから✋😅✋」
立ち上がって付き添おうとした蓮くんを両手で制しながら言うと私は屋上から出て行く。
ガチャ🚪
パタン🚪
ラウール「行っちゃった😓○○ちゃん、勉強で聞きたい事があるなんて言ってたけど本当は岡田先生に会いたいだけだったりして😆(笑)!岡田先生、男前だし😁❤️」
目黒「…(¬"¬)💢」
無言でラウールくんを険しい顔で睨む蓮くん。
ラウール「ッ😱!めめ、ごめん💧冗談だから…許して😅?」
目黒「今度、変な事言ったら友達やめるからね(¬"¬)💢」
ラウール「はい…ごめんなさい(-△-|||)」
~空き教室~
制服のジャケットを脱いで机に置いてワイシャツの袖を捲ると、右腕が紫色になっていた。
私「あ~💧アザになってるよ(-△-|||)」
『さっき、顔を庇った時だよね?あのペットボトル、結構中身入ってたしな~。保健室に行って湿布でも貼ってもらおうかな?早く治したいし😖』
机に置いていた制服のジャケットを手に取り着直すと、私は空き教室から出て保健室へ向かう事にした。
『そう言えば、保健室に行くの初めてだなぁ~。どんな先生だろう?』
阿部「あ…○○ちゃん!」
廊下を歩いていたら亮平くんにバッタリ出会った。
私「亮平くん(*^▽^*)❤️」
阿部「丁度良かった!○○ちゃんに渡したい物があるんだよ😄」
私「渡したい物(・△・)?」
阿部「ちょっと待っててもらえるかな?すぐ取ってくるから😄」
私「あ、はい!分かりました😄」
『亮平くんの為ならいくらでも待ちますとも(* ̄∇ ̄*)✨』
阿部「ごめんね😅?」
急いで走って行く亮平くん。
私「…(・_・)」
『渡したい物って何だろう?まさか婚約指輪とか?なんちゃって(笑)😆』
少しして走って戻ってくる亮平くん。
阿部「はい、これ!テストに出そうな所を書いてまとめた問題集😊📕」
私「…へ?問…題…集😓?」
阿部「英語と数学と化学だけだけど…これをやっとけば赤点は取らずに済むと思うから😊」
問題集を私に渡す亮平くん。
私「え…?これ、わざわざ作ってくれたんですか😓?」
問題集を捲ってみると、色んな事が解りやすく丁寧に書いてある。
『凄~い!大事な所はちゃんと赤ペンで書いて解りやすくしてくれてるし、要点も簡潔にまとめてくれてる(*・△・*)✨』
阿部「本当は毎日一緒に勉強して直接教えてあげたりしたかったんだけどね。流石に毎日は行けそうにないから…一応、問題の解き方とかも書いておいたんだけど分からなかったら聞いてね😊」
『亮平くん、自分だってテスト前なのに…あ~もう、なんて優しいの(* ´ ▽ ` *)💓大好きだぁ~😆💕』
私「は、はい!ありがとうございますッ(*^▽^*)」
阿部「目黒の分もあるから後で渡しといてくれる😊?」
私「蓮くんの分までッ😲!?ありがとうございます❤️必ず渡しますね(*>∇<)ノ📕」
阿部「うん。宜しくね😄」
『蓮くんの分まで作ってくれるとか、亮平くんは本当に優しいわ(* ̄∇ ̄*)✨天使ってこんなに近くに居たんだね😌👼』
キーンコーンカーンコーン🔔
私「あ…チャイム😓」
『しまった😨!保健室に行けなかった💧でもまぁ、良いか。亮平くんに逢えたし(* ´ ▽ ` *)❤️保健室には放課後に行けば良いか😌✨』
阿部「午後の授業も頑張ってね😄」
私「は、はいッ!頑張ります(*>∇<)ノ❤️問題集ありがとうございました(*^▽^*)📕」
阿部「👋😄」
私の言葉に笑顔で手を振りながら歩いて行く亮平くん。
私「はぁ~(* ̄∇ ̄*)❤️亮平くん、本当に優しい✨大好きだわぁ~(* ´ ▽ ` *)💓って!私も早く教室に戻らないと遅刻しちゃう😣💦」
慌てて教室へ走って行く私。
教室に入るとまだ先生は来てなかったので、忘れないうちに蓮くんに問題集を渡した。
私が「亮平くんから」と言うと、
蓮くんは「阿部先輩と一緒に居たの(¬"¬)?」と
不機嫌そうな顔になったけど
問題集の中を見て「ありがてぇ~😄」と嬉しそうに笑っていた。
そして放課後…
~保健室~
コンコン✊
ガチャ🚪
私「失礼しま~す😓」
『……。』
返事も無く、物音もせずシーンと静まり返っている保健室。
私「あれ?先生?居ないんですか~?湿布が欲しいんですけど~!」
『……。』
再度声を掛けてみたものの、やっぱり返事は返ってこない。
私「居ないのか…どうしよう?勝手に貰っていっちゃっても大丈夫かな😖?…いいや、貰ってっちゃお!書き置き残しておけば大丈夫でしょ😌✨」
自分で湿布を貼る事にした私。
私「え~っと、湿布はっと…」
ガサゴソ✋
湿布を探す私。
私「あ!あった😄🎵」
湿布を1枚取り出すと腕の上に置く私。
私「う~ん…湿布、只でさえ貼るの難しいのに左手で貼るとなると更に難しいな💧すぐくっつく(-"-)」
『やっぱり先生が戻ってくるのを待った方が良い?でも、いつ戻ってくるか分かんないしな~😖』
私「…よし!もう一度チャレンジだッ😣✊…うわッΣ( ̄□ ̄|||)!またくっついた😨」
湿布を貼るのに苦戦していると、背後からヌッと手が伸びてきて私の手から湿布を奪う。
??「ちょっと貸して。」
私「…え😓?」
背後から伸びてきた手と聞き覚えのある男の人の声にビックリして振り向く私。
私「わ、渡辺先輩ッΣ( ̄□ ̄;)!?何でここに…😨」
渡辺「眠かったから寝てたんだよ。昨日、あんま寝れなかったから…お前があんまりうるせーから起きちまったよ(-"-)💢」
私「す、すみません😖」
渡辺「ほら、動くとずれるからジッとしてろ(-"-)」
私「は、はい💧」
渡辺「…。」
真剣な顔で湿布を貼ってくれている渡辺先輩の顔を見つめる私。
私「…。」
『こうして見てると、渡辺先輩ってやっぱりカッコイイな。口は悪いけど優しいし、モテるのも分かるかも(*・_・*)』
渡辺「よし!出来た(*^^*)」
満足そうに笑う渡辺先輩。
私「あ、ありがとうございます(////)💦」
渡辺「…このアザ、どうした?」
湿布を貼り終えた私の腕を握ったまま、私の腕に視線を落としながら聞く渡辺先輩。
私「え😓?あ…えっと、体育でちょっと😅💦」
渡辺「…そっか。気を付けろよ。」
そう言って握っていた私の腕をそっと離すと渡辺先輩はゆっくり立ち上がる。
渡辺「さてと…俺はもうひと眠りするかな😌」
私に背を向けてベッドに戻ろうとする渡辺先輩。
私「…寝不足なのは元カノさんが来てたからですか😖?」
渡辺「え?」
私「ハッΣ(º✋º;)!」
慌てて口を手で押さえる私。
『私ってば、今、何を😣💦』
私「い、いえ!何でもないです💦じゃあ失礼します😅💦」
ガチャ🚪
気まず過ぎて早く保健室から出ようとドアを開けたものの、渡辺先輩の腕が伸びてきて開いたドアを閉めた。
バタンっ🚪
私「ッ😓!?」
渡辺先輩にドアを閉められビックリして振り返ると、ドアを押さえたまま渡辺先輩はうつ向いていた。
渡辺「……。」
私「わ、渡辺先輩😓?」
黙ったままの渡辺先輩が心配で渡辺先輩の顔を覗き込む私。
渡辺「…何で知ってんの?昨日、元カノが来てた事。」
覗き込んだ私の目を見つめながら聞く渡辺先輩。
私「何でって…お兄ちゃんが言ってたから😖」
渡辺先輩の目を見るのが恥ずかしくなり私は思わずうつ向く。
渡辺「深澤~!アイツ、余計な事を(-"-)💢」
私「…渡辺先輩、元カノさんの事まだ好きなんですか😖?」
亮平くんは渡辺先輩が元カノさんと寄りを戻す事は無いって言ってたけど、私は渡辺先輩本人の口から否定の言葉を聞きたかった。
『お願い!渡辺先輩の口からちゃんと否定して欲しい。元カノさんと寄りを戻す事は無いって、ちゃんと渡辺先輩の声で聞きたいッ😣💦』
渡辺「…何で?」
私「え…😓?」
渡辺先輩の声に顔を上げる私。
渡辺「何でそんな事聞くの?」
真剣な目で私の目を真っ直ぐに見つめながら聞く渡辺先輩。
私「それは、その…気になったから😖」
渡辺「何で気になんの?俺が元カノを好きでも○○には関係ないでしょ?」
私「ッ😓💓💥!」
渡辺先輩から「関係ない」と冷たく言われて左胸がズキンと痛む。
私「…そう、ですね。…ごめんなさい😖」
悲しくて泣きそうになり、顔を上げられずうつ向く私。
渡辺「…好きじゃない。」
小さな声が私の頭上から聞こえてきた。
私「…え😓?」
思わず顔を上げると切な気な顔をした渡辺先輩と目が合う。
渡辺「元カノの事は、もう好きじゃない。どちらかと言うと嫌いな方だし…」
私「…じゃあ、何でしょっちゅう渡辺先輩に会いに来るんですか😖?」
渡辺「そんなの知らないよ。アイツが勝手に会いに来てるだけだし…(¬△¬)」
私「…あのキスマークは😖?」
渡辺「え?」
私「昨日、付けてましたよね?首筋に…あれ、キスマークなんですよね?付けたの、元カノさんじゃないんですか?」
『……。』
私が聞くと暫く沈黙が続いた。
『何で黙ってるの?黙ってるって事は、やっぱり元カノさんが付けたって事だよね?』
私「渡-」
沈黙に耐えきれず口を開くと渡辺先輩の声が聞こえた。
渡辺「多分、そうだと思う。」
私「…え(・_・)?」
渡辺「朝、鏡見るまで気付かなかったからハッキリとは言えないけど…ずっと一緒に居たのは元カノだったから、多分アイツが付けたんだと思う。」
私「ッ😓!そう、ですか…😖」
聞いたのは私なのに渡辺先輩の口から直接聞くとやっぱりショックだった。
渡辺「でも、俺は…」
私「渡辺先輩、元カノさんと寄りを戻す事は無いってさっきハッキリ言いましたよね?なのに、何でずっと一緒に居たんですか?」
渡辺「それは…」
私「首筋にキスマークって、横になったりしないと付けるの無理そうですよね?…渡辺先輩、元カノさんの前で横になって寝てたんですか?」
私から目を逸らしながら小さな声で呟く渡辺先輩。
私「ッ😓!…最低😖」
渡辺先輩の言葉がショックでうつ向きながら消え入りそうな声で呟く私。
私「私、渡辺先輩がそんなに軽い人だと思いませんでした。正直、ショックです…好きでも無い人と寝るとか…本当に意味分かんない😖」
渡辺「……。」
私「私、もう渡辺先輩に話掛けたりしませんから…近くに行ったりもしませんから…安心して下さい。」
言ってる内に私の目に涙が滲んでくる。
私「それじゃあ、失礼します😣💦」
力を入れてグッと涙を耐えると、私は渡辺先輩の手を押し退けてドアを開けて保健室から出て行く。
ガチャ🚪
パタン🚪
パタパタパタ👟
私が廊下を走り去って行く足音だけが聞こえる。
小さな声で呟くと手首に着けているターコイズのブレスレットが視界に入る。
渡辺「…これ、渡しそびれちまったな。まぁ、渡した所で受け取ってくんなそうだけど…」
寂しそうにブレスレットを触りながら呟く渡辺先輩。
~廊下の踊り場~
誰も居ない廊下の踊り場に来ると、私はその場にしゃがみ込み顔を埋めた。
私「うっ(泣)」
声を押し殺しながら泣いているとポケットに入れているスマホがLINEの通知を報せた。
📱🎶~
私「LINE😖?」
ポケットからスマホを取り出して確認すると、LINEを送ってきたのは蓮くんだった。
目黒<今、どこ?>午後16:50
私「蓮くん…。」
『どうしよう?こんな顔で行ったら、また蓮くんに心配かけちゃう😖』
○○<ごめん。まだ時間がかかりそうだから先に帰ってて。>午後16:53
蓮くんにLINEを返してからポケットにスマホを仕舞おうとしたら又スマホが鳴った。
私「蓮くんかな?」
スマホを見ると蓮くんからLINEの返事が来ていた。
目黒<待ってる>午後16:54
私「……。」
『多分…いや、絶対に私が行くまで蓮くんは何時間でも待っててくれるんだろうな。』
スマホに表示されている蓮くんからのメッセージを指先で優しくなぞる私。
私「……。」
○○<今、4階の階段に居るんだけど迎えに来てくれる?>午後16:56
目黒<すぐ行く>午後16:56
私「……。」
『蓮くんはいつも優しい。本当に私には勿体無いくらい素敵な人だな😌✨』
少しすると、余程急いで来てくれたのか息を切らしながら蓮くんがやってきた。
目黒「ハァハァ…○○?」
私「…蓮くん。」
ダッ👟
蓮くんの姿を見ると、私は蓮くんの元に走って行き思いきり抱きつく。
目黒「ッ😓!?」
私が抱き着いてくるとは思わず少しビックリしつつも、蓮くんは私の背中に優しく腕を回して抱きしめ返してくれた。
『蓮くんの腕の中、メチャメチャ安心するな😌』
私「……。」
蓮くんの体温に包まれていたら、さっきの渡辺先輩との会話が私の頭の中で再生される。
私「ッ😣!」
渡辺先輩との会話を思い出したら止まっていた涙が再び溢れ出してきた。
私「うッ(泣)」
なるべく声を出さないように肩を震わせながら泣いていると、蓮くんが私の背中を優しくトントンしてくれた。
何も言わずに私の背中を優しくトントンする蓮くん。
『蓮くんは私にとって一番必要な人なのかもな。亮平くんの事も大好きだけど、亮平くんへの大好きはやっぱり憧れだから…それに、蓮くんはいつも困った時に助けてくれたり傍に居てくれる。蓮くんなら絶対に浮気なんかしないだろうし、ずっと大切にしてくれるはず!だから私は、蓮くんと一緒に居るのが一番幸せなんだろうな。』
私「…蓮くん。」
目黒「ん?」
私「まだ、私の事を好きでいてくれてる?」
私「そっか。良かった😌✨」
目黒「急にどうしたの😊?」
私「…私、蓮くんの彼女になりたい。」
目黒「え(・△・)?」
ビックリして口が開く蓮くん。
私「私、蓮くんの彼女になっても良いかな?」
目黒「…本当に良いの?後で、やっぱり気が変わったから友達に戻りたいとか言わない?」
私「言わない!…と思う(¬△¬;)」
目黒「フフ(笑)。そこは断言してよ😄まぁ、後悔はさせないけど😊」
私「(-▽-)✨」
キッパリと言い切れない私の言葉を笑って受け流してくれた蓮くんにホッとする私。
私「…うん😌」
『これで良いんだよね?蓮くんと一緒に居れば渡辺先輩の事を忘れられる…つらい気持ちを引きずらなくて済む。これで良いんだ。』
蓮くんに返事をすると、私は蓮くんの腕の中でゆっくりと目を閉じた。
《続く》