《続き》
向井「だからな、ちゃんとめめと話を-」
蓮「何してんの(-"-)💢?」
急に蓮兄の声が聞こえてビックリして振り返ると、蓮兄が怖い顔で私と康ちゃんを見ている。
私「れ、蓮兄ッΣ( ̄□ ̄|||)!?」
向井「め、めめッΣ(º□º|||)!?」
蓮「こんな時間に2人でコソコソと密会ですか😊?」
『めっちゃ怒ってる~ッ😱!』
恐怖を感じる冷ややかな笑みを浮かべながら言う蓮兄に、私の背中を冷たい汗が一筋ツーっと伝っていく。
向井「い、いや、別に密会とかそういうわけじゃなくてな💧近くを通ったから寄ってみただけやし…なぁ😅?」
焦った顔で私を見る康ちゃん。
私「う、うん!そうなの😅💦っていうか、何で蓮兄がここに居るの?お風呂に行ってたよね😓?」
蓮「ふ~ん。俺が風呂に入ってるから大丈夫だと思って康二を呼んだんだ(¬△¬)?」
私「ち、違ッΣ( ̄□ ̄|||)!」
向井「そんなんちゃうって!ホンマにたまたまやし😣💦」
蓮「たまたまね~。たまたまウチに来て○○に逢って何してたの(¬△¬)?」
向井「何って…話をしてただけやけど😓」
蓮「本当に?抱きしめたりキスしたりしてない(¬"¬)?」
向井「し、してへんわッ😣💢」
蓮「○○?本当(¬"¬)?」
向井「俺は無視ッ😨!?」
私「…本当だよ。本当に話してただけ。康ちゃんは嘘ついてないよ。」
蓮「そう。なら良いけど…まぁ、考えてみたら付き合っても無いのに抱きしめたりキスしたりするわけないか😌○○は俺に、康二とは付き合ってないって言ったもんね😊?」
私「うッΣ( ̄□ ̄|||)!…うん😖」
向井「……。」
うつ向く私を心配そうな顔で見つめる康ちゃん。
蓮「それで?」
向井「へ(・△・)?」
蓮「康二の話は終わった?終わったんなら、○○をお風呂に行かせたいんだけど…」
向井「あ😓!う、うん。もう終わったわ💦○○、わざわざ呼び出して悪かったな😅」
私「え😓?あ、ううん💦大丈夫!気にしないで✋😅✋」
蓮「じゃあ○○、早く風呂行きな。」
私「…うん。向井先輩、おやすみなさい😅」
向井「おやすみ~😅✋」
康ちゃんに挨拶をすると、私は家の中に入った。
ガチャ🚪
パタン🚪
『……。』
蓮兄と康ちゃんだけになり、シーンと静かな家の前。
向井「め、めめも家に入った方がええんとちゃう?湯冷めすんで?俺ももう帰るし😅💦」
蓮「俺は康二と話をしたいから…色々と聞きたい事もあるし。」
そう言って真剣な目で康ちゃんの目を見つめる蓮兄。
向井「…そうか。そうやな…俺もめめとちゃんと話をせんとアカンと思ってたしな。丁度ええわ😌」
観念したように言うと、壁に寄り掛かって座り込む康ちゃん。
その隣にゆっくりと腰を下ろす蓮兄。
蓮「…今日、○○と2人で☆☆駅に行った?」
向井「へ😓?あ~、うん…まぁ…行った…よ(¬△¬;)」
蓮「ふ~ん。何しに行ったの?」
向井「何しにって…その、勉強で使う問題集とかを買いに本屋さんに行ったり(¬△¬;)」
蓮「…○○は家庭科部で使うエプロンを選んでもらったって言ってたけど?」
向井「え😓?ああ!そうやった×2💦エプロンな!エプロンを買いに行ったりしてたんよ😅」
蓮「…もうさ、隠し事とかやめない?お互いにしんどいだけだし…それにもう、康二や○○が言わなくても分かってるから。付き合ってんでしょ(¬△¬)?」
向井「ッΣ( ̄□ ̄|||)💓!…う~ん😣…はい💧付き合ってます😖」
蓮「いつから?」
向井「1ヶ月と半分くらいやったかな?」
蓮「1ヶ月半…じゃあ、まだそんなに経ってないんだ(・_・)?」
向井「そうやな😊廊下を歩いとったら、散らばったプリントを拾ってる子がおって…一人で大変そうやったから、俺も一緒に拾ったんよ。それが○○でな、拾ったプリントを渡した時に顔を上げて『ありがとう』って言って時の笑顔がめっちゃ可愛くてなぁ~。ずっと○○の笑顔が頭から離れなくて…気付いたら好きになってたんよ。まぁ、俺の一目惚れやな(* ̄∇ ̄*)❤️」
蓮「…え?それだけ😓?」
向井「それだけって何よ(-"-)?○○の笑顔、めっちゃ可愛いやんか😡💢」
蓮「そりゃあ可愛いけど…もっと何か運命的な何かがあるのかと思ってたから、ちょっと拍子抜けした(・_・)」
向井「運命的って、そんなドラマや映画やないんやから😅」
蓮「まぁ、それもそうか。」
向井「…○○とは卒業したら結婚したいと思ってんねん。○○と結婚したらさ、めめが俺のお兄になるやん?ずっと仲良くめめとも付き合ってきたいと思ってるから、○○の大事なお兄のめめには○○と付き合う事を許して欲しいねんけど…アカンかな😖?」
蓮「…○○には、康二から言ったの?付き合って欲しいって。」
向井「え😓?いや、俺やなくて○○からやな。俺はめめに怒られると思ったら言えんかったから😅」
蓮「…○○と付き合ったら俺が怒ると思ったのに、何で○○から付き合って欲しいって言われた時は断らなかったの?」
向井「それは断れんよ!俺やって好きやったし…好きな子に『好きやから付き合って欲しい』って言われたら断らんやろ😖?」
蓮「…俺は、好きな子には自分から言いたいタイプだから康二にも○○には康二から言って欲しかった。女の子の方から告白させるの、俺はあんまり好きじゃないから康二からじゃなくて○○からっていうのはちょっと残念だったな(¬△¬)」
向井「うッΣ( ̄□ ̄|||)!それは、その…ごめん😖」
蓮「…でも、康二が俺に気を遣って告白出来なかったのも分かるし、○○が本当に康二の事を好きなんだって言うのは分かったよ😌」
向井「え?ほんなら😄」
私との交際を許してもらえると思って笑顔になる康ちゃん。
蓮「でもッ!やっぱり親友と妹が付き合うのはイヤだから…悪いけど別れて(¬△¬)」
向井「え…😓?エェ~っΣ( ̄□ ̄|||)!?何でや😱!?」
蓮「俺からの話はそれだけ。じゃあまた学校で。おやすみ😊」
ガチャ🚪
パタン🚪
言いたい事だけ言ってサッサと家に入りドアを閉める蓮兄。
向井「待ってよ、めめ~!そんなんイヤや~っ😭」
閉まったドアの前で泣き喚く康ちゃん。
私「な、何事😓?」
お風呂から上がり洗面所から出ると康ちゃんの声が聞こえてきたのでビックリしていると、蓮兄がリビングから顔を出し笑顔で私に告げた。
蓮「○○、康二には○○と別れるように言ったから。○○も康二と逢うの禁止ね😊」
私「…え😓?ちょ、ちょっと待ってよ💦何よ、それ!勝手にそんな事決めないでよッ😣💢」
蓮「○○はまだ高校生なんだよ?学生の本分は勉強なんだから、恋愛より勉強に専念しないと駄目だよ😊」
私「そんなの蓮兄に言われたくないし!蓮兄だって勉強してないでしょ😡💢!?」
蓮「俺は良いんだよ。勉強出来ない代わりに運動はメチャメチャ得意だから😌✨○○は運動も駄目なんだから、せめて勉強ぐらいは普通に出来るようにならないとね😊」
私「ムカつく~ッ😣💢あ~言えばこう言うんだから😡もういいよ!」
分からず屋の蓮兄と話しててもストレスが溜まるだけなので、私は玄関の外で泣いているらしい康ちゃんの所に行こうとした。
蓮「あ!駄目だよ。」
私「おわッΣ( ̄□ ̄;)!?」
素早く私の前に立ち行く手を阻む蓮兄。
『瞬間移動😨?』
蓮「康二には逢わせないから。諦めな😊」
私「ム~っ😡💢蓮兄の意地悪男~ッ😣💢」
蓮「はいはい、意地悪男で良いよ。早く寝な✋😌✋」
私の身体をクルッと回すと、背中を押して玄関から遠ざけて自分の部屋に行かせようとする蓮兄。
私「おわッΣ( ̄□ ̄;)!?ちょ、ちょっと!押さないでよ😣💦」
問答無用で階段を上がらせられ自分の部屋に押し込まれた私。
パタン🚪
私「ちょっと蓮兄ッ!開けてよ😣💢」
蓮「駄目だよ。早く寝なさい。明日は学校あるんだから😌」
ドアに寄り掛かり開かないように押さえている蓮兄。
私「も~ッ!蓮兄のバカ~😣💢…康ちゃん、大丈夫かな~😖?」
康ちゃんが心配でLINEを送ったけど、康ちゃんから返事は来なかった。
次の日の朝☀️
~教室~
自分の席に座り、真っ青な顔で机に突っ伏している私。
私「あ~、眠い(-"-|||)」
康ちゃんからの返事を待っていて私は寝不足だった。
親友の紗里ちゃんは先生のお手伝いで職員室。
友人①「ねぇ!×2、○○😄!」
私の所に騒がしくやってくるクラスメイトの友人達。
私「ん~(-_-)?」
友人①「○○ってさ~、彼氏居るんだよね?どこまでいってるの😄?」
私「は(¬△¬|||)?どこまでって何?デートで行った距離~(-△-)?」
寝不足で頭がボーッとしている私。
友人①「違うし!彼氏とどこまでいってるって言ったら、AとかBとかに決まってるでしょ😄?」
私「AとかB(-"-)?…今日、英語の授業あったっけ(-△-)?」
友人①「真面目に聞けよ😠💢」
私の両頬を引っ張る友人①。
私「痛い×2😣💦」
友人②「○○は彼氏といつから付き合ってるの😄?」
私「いつから?…確か、1ヶ月ちょっと前くらいからかな😖?」
痛む頬を擦りながら答える私。
友人①「1ヶ月前だったら全部やる事やってるか~😌」
私「やる事って(・△・)?」
友人②「ハグとかキスとか色々してるでしょ😄?」
私「ん~?ハグしかしてないよ(・_・)?」
友人②「え😓?」
友人①「マジでッ😲!?1ヶ月以上も付き合ってるのにキスもしてないの?ハグだけ😓?」
いきなり大きな声で身を乗り出す友人①。
私「う、うん💧そうだけど…😓」
友人①&②「…(¬_¬;)」
無言で顔を見合わせる友人①と②。
私「変、かな😓?」
友人①「変だよ!今時、付き合ってなくてもキスぐらいするのに…それって、本当に彼氏なの?断ると面倒臭そうだから、仕方なく付き合うって言っただけじゃない😅?」
私「え…(・△・)?」
友人①「だって、高校生の男子が好きな子と付き合ってハグだけって有り得ないもん!ねぇ😄?」
友人②「言えてる~😆(笑)!○○~、その人は○○の事なんか好きでもなんでもないんだよ。だからハグ止まりなんだよ。可哀想だから早く別れてあげな😄?」
私「……😖」
『康ちゃん、本当は私の事なんか好きじゃないのに付き合ってくれたの?私が親友の妹だから?私をフって蓮兄と気まずくなるのが嫌だったから付き合ってくれてただけだったの?でも、康ちゃんは卒業したら結婚したいって言ってくれたし…あれは本心で言ってくれたんだよね?私のせいで蓮兄との友人関係が崩れるのが嫌で適当に言ったわけじゃないよね?』
大好きな康ちゃんの事を信じたかったけど、付き合ってからハグしかしてくれない康ちゃんをずっと不思議に思っていたのも事実だったから不安感が大きくなっていた。
蓮兄にも逢いたくなかったし、康ちゃんの本当の気持ちも知りたかった私は家出をする事にした。
放課後
~屋上~
フェンスに寄り掛かりながら並んで立っている私と康ちゃん。
向井「…え?俺の家に来たい(・△・)?」
私「うん。蓮兄の顔を見たくないから…駄目😖?」
向井「来たいんやったら来てもええねんけど、来るんやったらちゃんとめめに言ってオッケーもらってからにしーや。あ!泊まんのはアカンよ?」
私「エェ~っΣ( ̄□ ̄;)!?何でぇ~😖?」
向井「そりゃあそうやろ?昨日、めめに怒られたばっかやし😖」
昨日はあの後、ずっと玄関の前で泣いている康ちゃんに蓮兄は「卒業する迄は○○に手を出さない」って約束するんなら付き合うのを許すと言ったらしい。
私「またお兄ちゃん…めめ、めめって、康ちゃんは私と付き合ってるんだよね?いっつもお兄ちゃんの事ばっかり気にしてさ!康ちゃんは私じゃなくて、本当は蓮兄が好きなんじゃないの😡💢?」
向井「…そりゃあ気にするよ。めめは俺が大好きな○○のお兄やし、俺の大切な親友なんやもん。めめに嫌われたら○○とも付き合えなくなるんやで?そんなんイヤやろ😖?」
私「蓮兄に嫌われたって付き合えるじゃん😡💢親じゃなくて只のお兄ちゃんだよ?何でお兄ちゃんに嫌われたぐらいで付き合えなくなるなんて言うの?私はお兄ちゃんや親に反対されても、康ちゃんと駆け落ちしてでも一緒に居たいと思ってるのに😣💢」
向井「俺は、好きな子と付き合うのを一人でも多くの人に祝福して欲しいんよ。特に大事な人にはな。やから、めめや○○のママやパパには絶対に嫌われたくないねん。分かるやろ😖?」
私「分かんないよ…康ちゃんは私の事、本当に好きなの😖?」
向井「え(・△・)?急に何よ?ビックリするわ😓」
私「…今日、クラスの友達に言われたの。付き合って1ヶ月以上経つのにキスもしてないのは変だって。本当は私の事なんか好きじゃないのにフったら面倒だから仕方なく付き合ってくれてるだけだって…😖」
向井「なんやねん、それ💧俺、そんないい加減なヤツちゃうわ(-"-)💢」
私「…😖」
向井「○○にキスせんのはな、一度したらキスだけじゃ止まんなくなるからやねん😖」
私「私は良いよ?康ちゃんなら…」
向井「○○が良くても俺がアカンねん。○○の事が大事やから、学生のうちは我慢せんとアカンて思ってるからしやんだけやねんよ。もし今、○○に赤ちゃんが出来ても俺はまだ学生やし面倒見れんやろ?○○も学校辞めなアカンくなるし…そんなん嫌やろ😖?」
私「それはそうだけど…でも、そんな簡単に子供が出来たりしないよ。ちゃんと気を付ければ大丈夫だって😊」
向井「気を付けてたって、万が一って事もあるやろ?何でも100%大丈夫な事なんかないねん。…俺な、大事な人の面倒くらいは自分でみれるようになりたいんよ。誰かに頼らんで俺だけの力で守れるようにならんと一人前の男にはなれんやろ?せやから、ちゃんと責任を持てるようになるまでは手は出さんて決めてんねん😤」
私「…もう良い。暫く康ちゃんとは逢いたくない😖」
康ちゃんから離れて屋上のドアの方へ歩いていく私。
向井「え?○○😓?」
私「ちょっと一人で色々考えたいから…連絡もしないで😖」
それだけ言うと私は屋上から出て行った。
康ちゃんが言ってる事は充分理解出来る。
でも、クラスメイトの友人達に言われた言葉がずっと頭から離れなかった。
私は康ちゃんと付き合ってるのにハグしかしてない。
こんなの付き合ってる意味あるのかな?
ドラマや映画で見る恋人同士はキスぐらい普通にしてるのに…
実際に付き合ってる私達はハグ止まり。
これって付き合ってる意味あるのかな?
私だって大好きな康ちゃんとキスしたいのに…
卒業するまでハグしか出来ないなら又クラスメイト達にバカにされるよね?
だったらもう、康ちゃんとは別れて他の彼氏を作った方が良いのかも…
康ちゃん以上に好きになれる人が出来るかは分からないけどね。
でも、普通の恋人同士みたいになりたいなら康ちゃんじゃ駄目だよね?
私だってもう高校生だし、他の人達みたいに普通にキスしたりしたいんだよ。
《続く》