私には2人の素敵な幼馴染みが居る。


一人は、渡辺翔太くん。


見た目はチャラくて口も悪くて意地悪な時が多いけど、本当は優しくて歌が上手な塩顔イケメン。モテたいと言っているわりに、女の人に話し掛けられたり告白されたりするのは苦手みたいですぐ逃げる。


もう一人は、阿部亮平くん。


いつもニコニコ笑顔の爽やかイケメンで、メチャメチャ頭が良くて物知り。優しいから頼み事を断らず、どんなに忙しくても嫌な顔をせず快く頼み事を引き受けてくれるのでいつも皆に頼られている。


私はこの2人の事が大好きだし、ずっと一緒に居たいと思ってる。


でも最近、私は亮平に「好きです。結婚を前提に付き合って下さい」と告白されて…


私も亮平の事が大好きだし、人一倍優しい亮平が彼氏や旦那さんだったら絶対に大切にしてくれて幸せになれると思ったから付き合う事にした。


そんな時、私の親友の加奈に翔太の事が好きだから気持ちを伝えて欲しいと頼まれた。


本当は自分の口から告白したかったけど、告白しようとすると翔太が逃げてしまうから私に頼む事にしたらしい…翔太の恥ずかしがり屋な所にも困ったもんだよ💧


そんな訳で、加奈の気持ちを翔太に伝える為に今日は翔太を私の部屋に連れてきた。


渡辺「何だよ?話って(・_・)」


私「翔太って今、彼女居ないよね😄?」


渡辺「彼女?居ないけど…何だよ、急に💧気持ち悪いな(-"-)」


私「私の友達に加奈って女の子が居るでしょ😄?」


渡辺「加奈(-"-)?…誰だっけ(¬△¬)?」


私「佐山 加奈!この間、8人で花火大会行ったでしょ?その時にずっと私の隣に居た女の子!覚えてないの😡💢?」


渡辺「覚えてねーよ。あん時はお前しか見てなかったんだから(¬△¬)」


私「…え(・△・)?」


『今、「お前しか見てなかった」って言った?…いやいや、まさかね😅💦翔太が私の事なんか見るわけないし。私の聞き間違いだよね😌』


渡辺「で?その加奈って人が何よ(-"-)?」


私「あ!そうそう💦その加奈がね、翔太の事が好きだから付き合って欲しいんだって😄」


渡辺「…は(・△・)?付き合う?俺が?お前の友達と?」


私「うんッ😄🎵」


渡辺「ヤダよ!何で俺が…他のヤツにしろよ(¬△¬)」


私「だ~か~ら~!加奈は翔太の事が好きなんだってば😣💢翔太の事が好きなのに他の人を紹介してどうすんのよ😡💢」


渡辺「何で俺が良いんだよ?ソイツ、男の趣味変わってんな(¬△¬)。あッ!阿部は?阿部なら顔も俺の次に良いし、メチャメチャ優しいから紹介すれば?お前の友達も阿部なら喜ぶだろ😁」


私「え?亮平😓?」


渡辺「うん。阿部も今、彼女居ないだろ?丁度良いじゃん😁」


私「亮平は駄目ッ😣!」


渡辺「何でよ(・_・)?」


私「だって…その…亮平は…私の…彼氏だから…(//¬△¬//)」


顔を真っ赤にしながらうつ向いて呟く私。


渡辺「は?何て?声が小さくて聞こえねーんだけど(-"-)」


私「だから!亮平は私の彼氏だから駄目なのッ(//>△<//)💦」


翔太にちゃんと聞こえるように大声で言う私。


渡辺「…(・_・)。今日、6月28日なんだけど?」


私「え(・△・)?うん…それがどうかした?」


渡辺「エイプリルフールじゃないよ(-"-)?」


私「分かってるよ💧私をどんだけアホだと思ってんのよ(-△-;)」


渡辺「え?じゃあ、今のは嘘とか冗談じゃなくてマジって事😓?」


私「そうだよ。なんか、翔太に言いづらかったから今日まで言えなくて…黙っててごめん😖」


渡辺「…いつから?」


私「え?」


渡辺「いつ、阿部と付き合う事になったの?」


私「え~っと…確か、3週間前くらいかな?ドーム公演が終わった後に電話が来て『話したい事があるから逢いたい』って言われて。」


渡辺「ふ~ん(¬_¬)。アイツ、やっぱあざといわぁ~。あんな顔して平気で抜け駆けしやがって(-"-)💢」


私「抜け駆け(・△・)?」


『抜け駆けって、どういう意味だったっけ?』


渡辺「…阿部はちゃんと抱いてくれてんの(¬△¬)?」


私「え?…あ、うん!いつも逢うとギュッてしてくれるよ😄❤️」


渡辺「いや、そういうんじゃなくて…」


私「違うの(・_・)?」


渡辺「…分かんない(¬_¬)?」


チラッと横目で私を見る翔太。


私「分かんないよ!ハッキリ言ってよ😡💢」


グイッ✋


私「わッΣ( ̄□ ̄;)!?」


翔太に腕を思いきり引っ張られたと思った瞬間、翔太は私を押し倒すと首筋にキスマークを付けた。


私「ッΣ(//º□º//)💓!?ちょっ、ちょっと!何すんの😣💦」


ビックリした私は慌てて翔太の肩を押して離れようとしたものの、腕を捕まれ翔太が顔を近付ける。


渡辺「こういう事、阿部にされた?」


私「はッΣ(// ̄□ ̄//)!?されてないよッ!亮平がこんな事するわけないでしょ(//>△<//)💢」


渡辺「何で?付き合ってたら、阿部だってするでしょ。あんな顔してても中身は男なんだから。つーか、阿部みたいなタイプの方が実はこういう時に肉食系だったりするんだけどね😌」


私「なッΣ( ̄□ ̄;)!?そんな事ないしッ!亮平は普通の男の人とは違うんだから😣💢亮平をその辺の男の人と一緒にしないでよね😡💢」


渡辺「ハァ~💧阿部も可哀想。お前がそんなんだから抱きたくても抱けねーんだろうな~😖」


呆れてため息をつきながら呟く翔太。


私「可哀想じゃないしッ!あんな事しなくったって、亮平は私と一緒に居られるだけで幸せだって言ってくれたもん😡💢」


渡辺「バーカ!そんなん、お子ちゃまなお前に合わせて言っただけに決まってんだろ?お前の頭はどこまでお花畑なんだよ(¬△¬)」


私「お子ちゃま😨!?酷いよ、翔太!世の中には一緒に居るだけで幸せな人も居るんだからねッ!男の人が皆、翔太みたいにエロいと思ったら大間違いなんだから😣💢」


渡辺「あのな~、好きな女と付き合えたら抱きたいと思うのが当たり前なんだよ。阿部だって絶対そうに決まってんだろ(¬△¬)」


私「勝手に決めつけないでよ!亮平は絶対違うし😣💢」


渡辺「じゃあ、阿部に直接聞いてみれば?本当に一緒に居るだけで満足してるかどうか😊」


私「良いよ!絶対、『うん』って言ってくれるはずだし😤」


渡辺「聞く時はちゃんと『ただ一緒に居るだけ』と『恋人同士っぽくイチャイチャしたい』のどっちが良いか聞けよ?」


私「イチャイチャって…何か嫌だな😖」


渡辺「じゃあ、もっと分かりやすい良い方にする?」


私「いえ、いいです。イチャイチャで(-"-)」


渡辺「阿部、ちゃんとお前に言うかな~?阿部の事だから、イチャイチャしたいと思っててもお前に引かれんの嫌だからって本音言わなそうなんだよな~😖」


私「…翔太はどうしても亮平を自分と同じ意見にしたいんだね(¬△¬)」


渡辺「したいんじゃなくって、そうなの!お前も男になれば分かるよ😌」


私「む~ッ😡💢」


『亮平は真面目なんだから!絶対に一緒に居られれば幸せだって言ってくれるはず😌✨』


そう思ってたんだけど…


阿部「それはやっぱりイチャイチャしたいでしょ😄」


私「……え(・△・;)?エーッ😱!?何でッ😣!?だって亮平、前に言ってくれたよね?私と一緒に居るだけで幸せだよって😖💦」


阿部「言ったよ。大好きな○○と一緒に居るだけで嬉しいし幸せだから😊❤️」


私「じゃあ、何で今…」


阿部「確かに一緒に居られるだけで幸せだけど、せっかく恋人同士になれたんだからイチャイチャしたいでしょ。イチャイチャしたくて恋人同士になったんだから…一緒に居るだけなら恋人同士にならなくても出来るしね😊」


私「……なんてこったい😨」


阿部「○○はどうなの?俺と一緒に居るだけとイチャイチャするの、どっちが良いと思ってる😊?」


私「私は別に…亮平の隣で一緒にゲームしたり映画観たり、水族館とか遊園地に行って遊ぶだけで幸せだし😖」


阿部「まぁ、そうだろうね。○○、全然恋愛経験無さそうだし…彼氏も俺が初めてでしょ😊?」


私「えッΣ( ̄□ ̄|||)!?何で分かるのッ😱!?」


阿部「分かるよ。付き合い長いし…それに、今まで○○の口から俺と翔太以外の男の名前が出てきた事なかったしね。免疫も全然無いし😌」


私「え…(・△・)?免疫(-"-)?」


首を傾げる私。


阿部「○○は俺がちょっと見つめただけで顔が赤くなるし、手を握っただけで挙動不審になって落ち着かなくなるから…そんな状態の○○に色々出来ないでしょ?確実に心臓もたなくて死んじゃいそうだし😊」


私「うッΣ( ̄□ ̄|||)💓!すみません…(//-△-//)」


阿部「謝らなくて良いよ。○○の事は大切にしたいから、無理に色々しようとは思わないし…○○が大丈夫になるまで待てるから安心してね😊」


私「…うん😖」


亮平に気を遣わせている事に申し訳なくなる私。


阿部「…○○😊」


私「ん😖?」


阿部「おいで✋😄✋」


優しい笑顔で両手を広げる亮平。


私「……。」


うつ向いたまま亮平に抱き着くと、私の肩に顎を乗せてギュッと抱きしめる亮平。


阿部「大丈夫だよ。焦る必要ないから…俺は今のままの純粋で無垢な○○が大好きだから😌」


私「…うん。」


阿部「でも、チューはして良い😄?」


私の顔を可愛い笑顔で覗き込みながら言う亮平。


私「…うん。勿論だよ(*^^*)❤️」


私が笑顔で言うと、亮平は優しくキスをした。


亮平は焦らなくて良いって言ってくれたけど、本当はイチャイチャしたいという本心を聞いてしまった以上はこのままではいられない。


優しい亮平の為にも1日でも早く心の準備をしないと…


多分、今のままでは2~3年以上は待たせる事になると思うから。


私「でも!キスはしてるから大人の恋愛はしてるよね😤」


渡辺「は?キス(・△・)?」


私「うんッ!亮平と逢う時は毎回してるの。一応、私と亮平も大人のカップルらしい事してたわ(*^▽^*)❤️」


渡辺「…あのさ~。」


私「ん~?」


渡辺「まさかとは思うけど、キスも軽くチュッてするだけじゃねーよな(¬△¬)?」


私「そうだけど?それが何か問題ある(・_・)?」


渡辺「…マジか(-△-;)。お前らの恋愛は小学生のカップル並みだな💧」


私「失礼な💢小学生にキスは早いでしょ!小学生のカップルは手繋ぐまでだよ😡💢」


渡辺「お前…流石にお子ちゃま過ぎるだろ💧今時、小学生のカップルだってキスぐらいしてるっつーの(¬△¬)」


私「えッΣ( ̄□ ̄|||)!?そうなの😨?…え?じゃあ私、小学生より遅れてるって事😖?」


渡辺「そういう事だな。小学生のカップルに恋愛を教えてもらってこいよ😌」


私「ガーンΣ( ̄□ ̄|||)!小学生に負けた…😨」


渡辺「お前さ~、キスぐらいちゃんとさせてやれよ。阿部が可哀想過ぎんだろ(¬△¬;)」


私「そんな事言われたって…私にどうしろって言うのさ😖」


渡辺「お前からしてやれば良いじゃん😁」


私「え…?私から😓?」


渡辺「お前から阿部に大人のキスをしてやれば、阿部も『あ!して良いんだ』って分かるから次からやりやすいだろ😁?」


私「なるほど😓…で、でも、私に大人のキスなんか出来るかな?した事ないんだけど…😖」


渡辺「俺が教えてやるよ😊」


私「…え😓?」


グイッ✋


私の腕を左手で引っ張って引き寄せると、空いていた右手を私の後頭部に回し深く口付ける翔太。


私「ッΣ(//□//)💓!?」


いきなり過ぎて頭が真っ白になり固まる私。


渡辺「俺がお前を大人にしてやるよ。」


私の目を見つめながら言うと、再び唇を塞がれる。


角度を変えながら深いキスを繰り返すうちに、気付いたら私は押し倒されていてその後の記憶が無くなっていた。


~次の日の朝~


私「どうしよう…亮平に合わせる顔が無い(-△-|||)」


ベッドの上で目が覚めた私は、隣で寝ている上裸の翔太を見て頭を抱えていた。


渡辺「😌💤」


『昨日の事、全く覚えてないんだけど翔太が服を着ないで隣で寝てるって事はそういう事だよね?メチャメチャまずい事をしたって事だよね?あ~、どうしようッ😱💦』


亮平への罪悪感で悩んでいると、バッグの中のスマホが鳴っているのに気付く。


私「電話😖?」


バッグの中からスマホを取り出すと、着信相手は亮平だった。


『亮平ッ😓!』


私「も、もしもし!」


慌てて電話に出る私。


阿部「あ、○○?ごめんね、朝早くに😄」


私「ううん!大丈夫だよ😅💦どうしたの?」


阿部「やっと用事が済んだからさ、良かったら今から逢えないかなって…勿論、無理強いはしないんだけど。」


私「あ…逢いたいッ!」


阿部「良かった(*^^*)❤️じゃあ、今から家に行っても良い😊?」


私「わ、私が亮平の家に行くよ😅💦」


『今、私の家には誰も居ないから亮平に行かれるのはまずい(-_-;)』


阿部「そう?じゃあ、家の前で待ってるから気を付けてきてね😊」


私「うん、分かった😅💦」


電話を切ると、私はバッグを持って急いで翔太の家から出た。


渡辺「……。」


起きていたのに私を呼び止める事もせず、ベッドの中で寂しそうな顔をしている翔太。


~亮平の家の前~


亮平の家の前に着くと、私に気付いた亮平が優しい笑顔で手を振ってから私の所へ走ってきた。


阿部「○○~👋😄…おはよう😊」


私「おはよう(*^▽^*)」


私が挨拶を返すと、優しくギュッと私を抱きしめる亮平。


阿部「急に呼び出してごめんね?なんか、○○に逢いたくなっちゃって😌」


私「ううん。亮平に逢いたいって言ってもらえて嬉しかった(*^^*)❤️」


阿部「そっか(*^^*)❤️…あれ?なんか、今日の○○は翔太と同じ匂いがするね(・_・)」


ドキッΣ( ̄□ ̄|||)💓!


私「そ、そう?気のせいじゃない😅?」


阿部「そうかな?」


私「う、うん。気のせいだよ😅…あッ!そう言えば、寝る前に翔太くんから貰った香水つけたかも💦あの香水、安眠作用があるみたいで最近不眠症気味だから寝る前につけてたんだよね😅💦」


阿部「…そうなんだ😊」


『上手く誤魔化せたかな(¬▽¬;)?亮平は勘が鋭いから気を付けないと…』


阿部「……。」


その日の夜。


📱🎶~


渡辺「…もしもし阿部?どうしたの?こんな時間に😊」


阿部「ちょっと聞きたい事があるんだけど…昨日の夜、○○と一緒に居た?」


渡辺「…何でそんな事聞くの😊?」


阿部「別に。ちょっと気になったから聞いてみただけなんだけど…一緒に居た?」


渡辺「…いや、居なかったよ。眠かったから、ずっと1人で寝てた😊」


阿部「そっか。それなら良いんだ😊変な事聞いてごめん。」


渡辺「用はそれだけ?他に用が無いなら風呂行くけど😊」


阿部「あ、うん。用はそれだけだから😊」


渡辺「じゃあ、またな😊」


阿部「あ、翔太!」


渡辺「ん?何?」


阿部「○○はもう俺の彼女だから。今までみたいに翔太と2人っきりには出来ないし、させないから。」


渡辺「…ふ~ん、あっそう。でも、俺も○○が好きだから。いくら幼馴染みでも遠慮はしないよ😌俺、欲しい物は力尽くで奪い取るから😊」


阿部「挑む所だよ😄○○は絶対に渡さないから。」


渡辺「…じゃあな😊」


阿部「おやすみ😊」


幼馴染みの2人が熱い火花を散らしてるとは知らず、私は翔太にも惹かれている事に気付き1人悩んでいた。


私「私には亮平が居るのに、翔太の事も気になるなんて…私は一体、どうすれば良いの~ッ😣💦」


魅力的な幼馴染みが2人も居ると苦悩が耐えないので、魅力的な幼馴染みは1人で良いと思う私だった。


《END》