《続き》


○○ちゃんと幸せな時間を過ごした僕は、岩本くんの運転する車でお城に帰ってきた。


僕「良かった✨まだ皆、帰ってきてないみたい(* ´ ▽ ` *)」


岩本「目黒達が上手くやってくれてるみたいですね😊」


僕「僕のワガママで皆に迷惑掛けちゃってごめんね😖」


岩本「ワガママじゃないですよ。王子にだって自分の好きなように生きる権利があるし…それに、王子は今まで俺達に遠慮してお願いとかあんまり言ってこなかったでしょ?だから俺らは嬉しいんですよ。やっと王子の役に立てるって😊」


僕「そんな…いつも皆は僕に優しくしてくれてるし、役に立ってくれてるよ😣💦」


岩本「そう思ってもらえてるなら俺らも本望っすよ。これからは何でも言って下さいね。王子の為なら何でもしたいんで😊」


僕「うん。ありがとう(*^^*)❤️」


岩本「取り合えず、皆が帰ってくる前に寝間着に着替えてベッドで寝てて下さい。目黒からのメールによると、王子はアイスの食べ過ぎでお腹を壊して部屋で寝てる事になってるみたいなんで😊」


僕「アイスの食べ過ぎでお腹壊すって…僕、メチャメチャ子供っぽくない(-△-;)?」


岩本「子供っぽいんじゃなくて、王子はまだまだ子供なんですよ。俺らにとっては…ね😊」


僕「ム~(-"-)。僕、もうすぐ二十歳なのに~😡💢」


岩本「フフフ(笑)。王子は何年経っても何歳になっても俺らより年下に変わりはないですから。仕方無いですよ😊」


僕「もっと早く生まれたかった😖」


岩本「さ!早く部屋に行きましょう😊皆が帰ってくる前に。」


僕「あ😓!そうだったね💧急がないと😣💦」


岩本「俺はトレーニングルームに居るんで、何かあったら呼んで下さい😊」


僕「分かった😄」


そして慌てて自分の部屋に行くと、僕は寝間着に着替えてベッドに入る。


ベッドに横になっている内に、僕はいつの間にか眠りに落ちていた。


ガタガタ


僕「……ん(-"-)?」


下の階から聞こえてきた物音で目を覚ます僕。


僕「僕、本当に寝ちゃってたのか…(-△-)」


上半身を起こして眠い目を擦る僕。


ガチャ🚪


バタバタ👞


玄関のドアが開く音が聞こえたと思った瞬間、廊下を走る足音が聞こえてくる。


ガチャ🚪


深澤「王子~ッ!大丈夫ですかぁ~(>△<)💦!?」


ノックをする事も忘れて僕の部屋のドアを開けると雪崩のように勢い良く部屋に入ってくるふっかさん。


僕「ふっかさん…。どうしたの?そんなに慌てて😓」


ベッドの上でキョトンとする僕を見て慌てて僕の所へ走ってくるふっかさん。


深澤「王子~ッ😆💕良かった!生きてたぁ~(* ´ ▽ ` *)✨」


僕「生きてるよ💧勝手に僕を殺さないで(-▽-;)」


深澤「だって、翔太が『王子は青白い顔で死にそうだった』とか言ってたから😖」


『しょっぴー…相変わらず大袈裟なんだから(¬▽¬;)』


僕「本当に大した事ないから。薬飲んだら落ち着いたし😅」


深澤「でも、念の為にお医者さんに見てもらった方が良くないですか?めめには必要無いって言われたんですけど万が一って事もあるし😖」


僕「お医者さんなんて呼ばなくて良いよ😣💦アイスの食べ過ぎでお腹が冷えただけなのに、わざわざお医者さんなんか呼んだりしたら大恥だし😅」


『お医者さんに見てもらったりしたら仮病がバレちゃうよ😱💦』


深澤「そうですか?王子がそう言うならやめときますけど…本当に大丈夫ですか😖?」


僕「大丈夫×2😅💦」


深澤「分かりました。じゃあ、舘さんがお粥作ってくれてるんでそれを食べたら薬を飲んで安静にしてて下さいね😊」


僕「分かった😅」


僕の返事に安心したような笑顔を浮かべると、ふっかさんは部屋から出て行く。


パタン🚪


『危なかった~(¬▽¬;)』


上手く断る事が出来てホッと一安心する僕。


少しして舘さんが、卵のお粥とスープを持ってきてくれたので完食した。


向井「王子、めっちゃキレイに食べたなぁ~。これだけやと全然足りんやろ😁?」


僕「うん💧でも、今の僕はお腹壊してる事になってるから今日は我慢だよ😅」


向井「我慢なんかする事ないで?お腹空かせてると思って、良いもん持ってきたからな😄」


僕「良いもん(・_・)?」


向井「😌👏」


パンパン👏


ガチャ🚪


佐久間「失礼しま~す😄🎵」


康二くんが手を叩くと大介が白い布が掛かったトレーを持って入ってくる。


僕「え?大介😓?」


向井「ジャーン😆✋」


康二くんが白い布を取ると、トレーの上には美味しそうなサンドウィッチが乗っていた。


僕「わぁ~!サンドウィッチだぁ~(*>∇<)ノ🍞」


向井「王子は大食いやからな。お粥とスープだけじゃ、絶対お腹空いて寝られへんと思って作ってきたんよ😄」


僕「ありがとうッ!メチャクチャ嬉しい😆💕」


佐久間「俺も作るの手伝ったんだよ~🎵イビツな形のが俺~😆👍️」


僕「じゃあ、キレイなのだけ食べるね😄❤️」


佐久間「ちょっと!俺が作ったのも食べてよ😣💦味は美味しいから…多分😅」


向井「サンドウィッチは滅多に不味くならんから大丈夫やと思うで😊」


僕「冗談だよ(笑)。ちゃんと全部食べるから安心して✨っていうか、大介が僕の為に一生懸命作ってくれたのに残すわけないでしょ😊😄?」


佐久間「それもそうか。王子は優しいもんね😄」


向井「育ち盛りなんやからイッパイ食べるんやで😄」


僕「うん!ありがとうッ😆🍞」


僕は昔から王子って事もあり、周りの人達から一線を引かれていた。


僕自信も極度の人見知りで、自分から声を掛けたりする事も出来なかったから友達も居なかった。


ずっと孤独だったけど、大介達がいつも一緒に居てくれたからお城の中では寂しくなかった。


大介達は自分達の事を従者や執事や世話係って言うけど、僕にとってはパパやママなんかよりもずっと家族だと思えたし大切な存在なんだよね。


大介達が居てくれるから、僕は笑えてるし生きていけてるんだと思う。


ふっかさん、大介、しょっぴー、舘さん、岩本くん、阿部ちゃん、康二くん、めめ…


僕の本当の家族よりも大切な人達。


皆には、これからもずっと僕の傍に居て欲しいな。


次の日の夜。


夜ご飯に舘さんがお赤飯を炊いてくれた。


初めて食べたお赤飯はメチャメチャ美味しくて5回もお代わりしてしまった。


『う~ん💧美味しいとは言え、流石に食べ過ぎたかな😖』


パンパンに膨れたお腹を擦りながら廊下を歩いているとキッチンから物音が聞こえてきた。


カチャカチャ🍽️


『誰か居る(・_・)?』


キッチンを覗いてみると舘さんが食器を洗っていた。


僕「舘さん(・_・)?」


宮舘「王子、どうしました?暫くアイスは駄目ですよ😊」


僕「ッΣ(//□//)!?違うよッ!アイスを食べに来た訳じゃないから!キッチンから音がしたから誰か居るのかと思って見に来ただけだし😣💦」


宮舘「そうですか。それなら良いんですけど😊」


僕「…食器洗い、いつも舘さんがやってるの😖?」


宮舘「違いますよ。今日は俺が当番なだけです😊」


僕「そうなんだ?じゃあ、皆と交代でやってるんだね。」


宮舘「そうですね。阿部が当番表を作ってくれたので、それを見て皆でやってますね😊」


僕「…僕も何か手伝った方が良い?お風呂掃除とか😖」


宮舘「王子は何もしなくて良いんですよ。王子なんだから😊」


僕「でも…ん?」


お皿に盛ってあるお赤飯に気付く僕。


僕「これ、今日のお赤飯?」


宮舘「そうです😊捨てるのも勿体無いので、冷凍して明日のお昼にでも食べようかと…」


僕「ジーッ(・_・)」


『このお赤飯、美味しいから○○ちゃんにも食べさせてあげたいなぁ~。一緒に食べたら絶対もっと美味しいはず✨』


炊飯器の中に残っているお赤飯を見つめていると、舘さんが僕の隣に歩いてきた。


宮舘「…お赤飯、おにぎりにしましょうか😊?」


僕「おにぎり(・△・)?」


宮舘「三角の形にしてラップに包むんです。そうしたら、後でお腹が空いた時にでもすぐに食べられますよ😊」


僕「おぉ~(*・△・*)✨舘さん、よく僕が考えてる事が分かったね。流石は舘さん!是非是非おにぎりにして😆💕」


宮舘「承知しました😊✨」


そして舘さんは大きなお赤飯のおにぎりを握ってくれた。


僕「これがおにぎり(・△・)?」


キレイな三角形のおにぎりを手に取ると、おにぎりに穴が開きそうなくらいマジマジと見る僕。


宮舘「そうですよ。王子も作ってみますか😊?」


僕「え?僕😓?作れるかな~😖?」


宮舘「簡単に出来るやり方もあるので王子にも出来ますよ😊」


僕「本当にッ😲!?じゃあ、作ってみたい😆💕」


宮舘「では、お皿の上にラップを敷いて…その上にお赤飯を乗せて下さい😊」


僕「…このくらい(・_・)?」


ラップを敷いた上にお赤飯を乗せると、舘さんの顔を見て確認する僕。


宮舘「そうです。次は、ラップに包んで三角の形に握るだけです😊」


僕「三角…結構難しいな😖」


お赤飯は舘さんがウチワで扇いである程度冷ましてくれたけど、まだ熱くてラップの上からでも握るのは大変だった。


でも、どうしても○○ちゃんに持って行って食べて欲しかったから頑張って握った。


僕「出来た!舘さん、どうかな😄🍙?」


握ったお赤飯のおにぎりを舘さんに見せる僕。


宮舘「うん!初めてにしては上出来ですよ。頑張りましたね😊✨」


僕「やったぁ~✋😆✋」


『○○ちゃん、喜んでくれると良いな(*^^*)❤️』


宮舘「😊」


嬉しそうにお赤飯のおにぎりを見ている僕を優しい笑顔で見つめる舘さん。


目黒「王子、ここに居たんですか?探しましたよ。」


僕「あッ!めめ、見て×2!舘さんに教わって作ったお赤飯のおにぎり~😆🍙」


得意気にお赤飯のおにぎりをめめに見せる僕。


目黒「お~ッ😲!凄いじゃないですか😄」


僕「○○ちゃんに持って行ってあげるんだぁ~😄🎵」


目黒「ッΣ( ̄□ ̄|||)!?」


宮舘「○○ちゃん(・△・)?」


僕「ハッ😨!」


『しまった💧ウッカリ名前を言ってしまった(-_-;)』


宮舘「王子?○○ちゃんって言うのは…」


目黒「王子ッ!そろそろ武術の勉強の時間だから早く来てくれって康二が言ってましたよ😅💦」


僕「あ、そうだね!早く行かないと💦舘さん、おにぎり有難うね😅🍙」


早口で言うと僕はダッシュで舘さんの元から離れた。


宮舘「どういたしまして😊✨」


目黒「ホッ😌」


宮舘「…目黒😊?」


目黒「は、はいッΣ( ̄□ ̄|||)!?」


宮舘「○○ちゃんって誰かな😊?」


目黒「…やっぱ、誤魔化せてなかったか(¬▽¬;)」


~康二くんの部屋~


康二くんの部屋に行くと、何故か大介も居た。


佐久間「王子が居ない間は俺が王子の変え武者になるんで😄」


僕「大介が😓?っていうか、変え武者じゃなくて影武者ね(-▽-;)」


佐久間「そうそう!影武者😄バッチリやりるから任せといて😆👍️」


僕「…ジーっ(・_・)」


大介の頭から足元まで順番に見る僕。


僕「……大丈夫?身長も顔も髪色も全然違うけど…身長に至っては、遠目からでもすぐバレるくらいの違いなんだけど(-△-;)?」


佐久間「それは心配しなくて大丈夫ッ!顔は特注で作ってもらった王子マスクを被るし、髪はカツラがあるんで😄」


僕「僕のマスク(・△・)?」


向井「これや😄!」


僕の顔ソックリに作られたマスクを見せる康二くん。


僕「うわ💧キモッ(¬△¬|||)」


向井「キモい言うなや!職人さんが急いで作ってくれたんやから😡💢」


佐久間「良く出来てるでしょ?これを被るだけで誰でも王子になれるんだよ~😄🎵」


僕にソックリのマスクを被る大介。


佐久間「…ちょっと息苦しいのが難点だけどね😅」


苦しいのかゼーゼー言いながら話す大介。


僕「…身長はどうするの(¬△¬;)?」


向井「身長の違いはこれでカバーや😤」


ドヤ顔で竹馬を持ってくる康二くん。


佐久間「ズボンの中に竹馬を仕込めば……ほら完璧😅✌️」


長いゆとりのあるズボンの下に竹馬を入れると、グラグラしながら竹馬に乗る大介。


僕「…足、プルプルしてるけど大丈夫(-△-;)?」


佐久間「大丈夫!大丈夫!俺、バランス感覚には自信あるから😅」


向井「王子が居ない間は俺らがなんとかするから、安心して○○ちゃんに会ってきて良いよ😆👍️」


佐久間「おわッΣ( ̄□ ̄|||)!?ギャーっ😱💥」


竹馬から落っこちる大介。


ガタバタドターン💥


向井「さっくんッ😱!?大丈夫かぁ~😨💦」


慌てて大介に駆け寄る康二くん。


ガチャ🚪


慌ててドアを開けて中に飛び込んでくるしょっぴー。


渡辺「何か今、スゲー音したけど😓って、佐久間ッΣ( ̄□ ̄|||)!?…何事(-△-;)?」


向井「不慮の事故や…何も聞かんとってくれ(¬△¬;)」


佐久間「アハハハハ(笑)!痛~い😄!失敗したぁ~😅💦」


渡辺「この状況で笑えるお前が怖いわ💧なんだよ、この惨状。ズボンは破けてるし、どこから持ってきたんだか分からんけど竹馬折れてるし…何やってんだよ(-△-;)」


呆れるしょっぴー。


僕「……(-_-;)」


『どうしよう?不安しかない💧』


佐久間「やっぱ、竹馬はいくら俺でも難しいみたいだわ😖」


向井「そうかぁ~。ほんなら、やっぱりめめにマスクを被ってもらうしかないわな😖」


佐久間「絶対嫌がりそうだけど仕方無いか😖」


向井「断られたら睡眠薬で眠らせてからマスクを被らせれば良いか😄」


僕にソックリのマスクを見る康二くん。


渡辺「うわッΣ( ̄□ ̄|||)!?何それ、キモッ😨!」


マスクを見てドン引きするしょっぴー。


『やっぱキモいよね?そのマスク(-▽-;)』


佐久間「睡眠薬なら阿部ちゃんが持ってるから多めに貰ってこようか😄」


向井「普通の量じゃめめには効かんそうやしな😄」


渡辺「お前ら…他人に睡眠薬を飲ませるとか犯罪だぞ(¬△¬;)?」


佐久間「めめは他人じゃないから大丈夫だよ😆✌️」


向井「そうや!他人なんて言ったらめめが悲しむやんか😖」


渡辺「睡眠薬なんか飲ましたら、悲しむ前に怒られるけどな(¬▽¬;)」


『この2人、めっちゃ怖いんだけど…💧めめが素直にマスクを被ってくれる事を祈っとこう(¬▽¬;)』


向井「あッ!王子😄!」


僕「ん?」


向井「照兄がな、近くまで車で送ってくれるって言うとったで😄」


僕「本当にッ😲!?めっちゃ助かるわ(* ´ ▽ ` *)✨」


向井「何かあったら大変やからな😄」


僕「何かって何(・_・)?」


向井「事故とか誘拐とか?王子を誘拐したら身代金をたんまりゲット出来るしな😌」


僕「誘…拐😨」


佐久間「後は、王子がカッコイイからずっと手元に置いときたくて監禁とかね😄」


僕「監禁ッ😱!?」


佐久間「後は、冷凍保存したり腐らないように内蔵を取り出して剥製にしたりとかかな😄」


僕「怖ッΣ( ̄□ ̄|||)💦」


渡辺「佐久間…お前、王子になんちゅー事を(-△-;)」


佐久間「まぁ、冷凍保存と剥製は冗談だけどね😄」


僕「冗談でも言わないでよ💧さっきから怖過ぎだから😖」


向井「取り合えず俺、めめを呼んでくるわ。」


渡辺「あ!めめの所に行くなら俺も行くわ。阿部ちゃんに伝言頼まれてて😄」


向井「ほんなら一緒に行こうか😄」


佐久間「宜しく~👋😄」


向井「王子!照兄はもう駐車場に居るみたいやから、なるべく早目に行ってあげてな😄」


そう言って康二くんはしょっぴーと部屋から出て行く。


僕「分かったぁ~😄🎵」


佐久間「さてと…じゃあ俺は、この残骸を片付けますかね😌」


折れた竹馬や破れたズボンを手に取る大介。


僕「頑張って😅」


それから僕はなるべく目立たない服に着替えると、お赤飯のおにぎりを1個ずつジャケットのポケットに入れて岩本くんが待っている駐車場に向かった。


僕「岩本くん、見て×2!舘さんがね、お赤飯でおにぎりを作ってくれたんだよ🎵こっちのおにぎりは、舘さんに教わりながら僕が作ったやつで○○ちゃんにあげるんだ(*^▽^*)❤️」


岩本「王子が自分で作ったんですか😲!?凄いじゃないですか!○○さん、絶対喜びますよ😄」


僕「うんッ😆🎵早く逢いたいなぁ~(* ´ ▽ ` *)❤️」


岩本くんが運転する車から降りると、僕は走って○○ちゃんの所へ向かった。


僕「○○ちゃ~ん(*>∇<)ノ❤️」


家の前に立っている○○ちゃんの姿を見つけ、僕は名前を呼びながら走って行く。


○○「👋(*^▽^*)」


僕を見て大きく手を振り返してくれる○○ちゃん。


僕に向かって嬉しそうな笑顔を浮かべながら手を振ってくれる○○ちゃんを見ると、僕は堪らなく嬉しくなって幸せを感じる。


僕「お待たせ(*^^*)❤️」


○○「マイトくん、いつも走ってきてくれるね。嬉しいけど、そんなに急いで来てくれなくても大丈夫だよ😊」


僕「良いの!僕が早く○○ちゃんに逢いたいだけだし(*^▽^*)❤️」


○○「…そっか。ありがとう(*^^*)❤️」


グーっ


僕「ん(・_・)?」

○○「っ(//º□º//)!?…(//-_-/)💦」


恥ずかしそうに慌ててお腹を押さえる○○ちゃん。


僕「○○ちゃん、お腹空いてるの?ご飯まだだった(・_・)?」


○○「…うん💧今日は色々忙しくて😅💦」


僕「そうなんだ?じゃあ、丁度良かった😄」


○○「え?」


僕「はい、これ!お赤飯のおにぎり。僕が○○ちゃんの為に作ったんだよ😄🍙」


僕が作ったお赤飯のおにぎりをポケットから出して○○ちゃんに渡す僕。


不恰好だけど味は一緒だし、何よりも○○ちゃんには僕が一生懸命に作った物を食べて欲しかったから。


作ったって言っても、舘さんが作ってくれたお赤飯をラップに包んで握っただけなんだけどね😅


○○「わッ😲!変わった色してるんだね。これ、おせきはんって言うの😄?ありがとう✨凄く嬉しい(*^^*)🍙」


嬉しそうな笑顔を浮かべながら僕からおにぎりを受け取る○○ちゃん。


僕「この色は一緒に炊いた小豆の色なんだよ😄」


○○「そうなんだ!マイトくんって物知りなんだね~(* ´ ▽ ` *)✨」


僕「いや~、それ程でも😄✋」


『僕も知らなくて受け売りなんだけどね😅』


○○「食べても良い😄?」


僕「どうぞ!どうぞ!イッパイ食べよ(*^^*)❤️」


○○「頂きます(^人^)🍙」


僕「頂きま~す(^人^)🍙」


○○「美味しい(*^▽^*)❤️」


僕「気に入ってもらえて良かった(*^^*)❤️」


嬉しそうにお赤飯のおにぎりを食べる彼女を見て、僕は心の底から持ってきて良かったと思った。


『お城に戻ったら改めて舘さんにお礼を言わないと😌…ん?』


彼女の顔を見ると、口元にご飯粒がついていた。


『あ!ご飯粒がついてる。気付いてないのかな?これはこれで可愛いけど、女の子だし教えてあげた方が良いよね?…いや、言われたら恥ずかしいかな😖?だったら教えずに僕が取ってあげた方が良いか😊』


僕「○○ちゃん、○○ちゃん😄✋」


隣に並んで座っている○○ちゃんの肩をトントンと優しく叩く。


○○「え(・_・)?」


僕「ちょっとジッとしててね😄✋」


○○「ッ😣💦」


そう言って○○ちゃんの顔に手を伸ばすと、彼女はビクッとして怯えたようにギュッと目を瞑る。


僕「…取れた😄」


○○「え😓?」


僕「いきなりごめんね?ご飯がついてたから取ってあげようと思って😊」


そう言って僕は彼女に取ったご飯粒を見せる。


○○「ああ、ご飯粒が…😓ありがとう😅💦」


僕「どういたしまして😊🎵」


○○「……。」


気まずそうに僕から目を逸らして残りのおにぎりを食べる○○ちゃん。


僕「……。」


チラッと横目で○○ちゃんを見つめる僕。


『○○ちゃん、僕が手を伸ばしたら明らかに怖がってたよね?いきなり手を伸ばすなんて失礼だったかな?嫌われちゃったらどうしよう😖』


○○「…マイトくん。」


僕「え😓?」


○○「願い事は決まった😊?」


僕「願い事(・_・)?」


○○「この間、マイトくんにプレゼントしたブレスレットにお願いする事😊」


僕「あ!ううん、まだなんだ💦なかなか願い事って思い浮かばなくて😅」


○○「そうなんだ!じゃあ、マイトくんは幸せなんだね(*^^*)」


僕「え…?幸せ😓?」


○○「うん。願いたい事が無いって事は、今の自分に満足してるって事でしょ?それって凄く幸せな事だもの😊」


僕「満足…僕は、今の自分に満足してるって言うよりは諦めてるって言った方が合ってるかも😖」


○○「諦めてる(・_・)?」


僕「自分の望みを願った所で運命は変えられない。願うだけ無駄だって…」


○○「無駄なんて事は無いよ。少なくとも私はそう思ってる。私、諦め悪いし…叶うと思ってれば、いつか絶対叶うって信じてるから願掛けもしてる😌」


そう言って○○ちゃんは、自分の腕に結ばれている白色のミサンガを大切そうにギュッと握りしめる。


僕「…○○ちゃんは何てお願いしたの?」


○○「それは秘密(*^☝️^*)❤️言ったら叶わなくなっちゃうもん。」


僕「そうなの(・_・)?」


○○「そうだよ。だから、叶ったら教えてあげるね(*^▽^*)🎵」


僕「…うん、楽しみにしてる(*^^*)」


『○○ちゃんの願い事って何だろう?気になるから、絶対叶って欲しいな。○○ちゃんの願い事😌✨』


それから僕は○○ちゃんに「また明日」と言って、岩本くんが運転する車でお城に戻った。


お城に着くと舘さんが待っていて、○○ちゃんの事を色々と聞かれた。


どんな子で年齢は何歳なのかとか、家族構成とか趣味とか…


最後の方は好きな食べ物や嫌いな食べ物まで聞かれた。


まだ○○ちゃんと知り合ってからそんなに経ってないから、リンゴ飴が好きな事くらいしか知らないって言ったら「次に会った時に聞いてきて」だって。


○○ちゃんの好きな食べ物が分かったら作り方を教えてくれるらしい。


舘さん曰く、気になる人が出来たらまずは胃袋を掴む事が大事らしい😅


意味はよく分からなかったけど、○○ちゃんが好きな物は僕も知りたいから明日逢ったら聞いてみようと思う。


○○ちゃんの笑顔が見たいから、彼女が喜びそうな事は何でもしてあげたいもんね😄🎵


《続く》