※このお話は、『HELLO HELLO』の番外編で阿部亮平くんと初めて会った時から中学に入る迄のお話です。


私の名前は、深澤  ○○。

只今、長かった小学校生活で最後となる夏休みを満喫中🌻

~自宅のリビング~

クーラーの効いたリビングでソファーに座り、お母さんに作って貰ったかき氷を食べて幸せに浸る私。

私「あ~、かき氷美味し~い(* ´ ▽ ` *)🍧」

辰哉「お母さ~ん!」

リビングのドアを開けて中に入ってくる辰哉お兄ちゃん。

母「何?」

辰哉「昨日言い忘れてたんだけど、これから阿部ちゃん来るから。」

『阿部ちゃんって、誰だろう?お兄ちゃんのお友達かな?担任の先生って事は無いよね(・_・)?』

母「えッΣ( ̄□ ̄)!?今日、亮平くん来るの?何でそんな大事な事を今言うのよ!?今、ウチにお茶菓子なんて無いのにッ😣💦」

辰哉「別に何も出さなくて良いよ。どうせ宿題やるだけだし…麦茶はあるよね?無かったら買ってくるから、お金チョーダイ😁🎵」

そう言ってお母さんの前に両手を差し出す辰哉お兄ちゃん。

母「…亮平くんは何時に来るの?」

辰哉「え?13時だけど…」

リビングにある掛け時計を見るお母さん。

母「今は12時半…自転車飛ばせば充分間に合うわね(¬_¬)」

辰哉「は😓?」

母「お母さん、今から不二家に行ってケーキ買ってくるから玄関とか部屋の片付けお願いね😣💦」

辰哉「え~💧いいよ、掃除なんか…そんなに散らかってないし😖」

母「いいからやれ😠💢」

辰哉「はい…(-_-;)」

母「じゃあ、行ってきます!…あッ!亮平くんって、何のケーキが好きだっけ?イチゴのショートケーキ?それとも、チョコレートケーキ?チーズケーキだったっけ?」

辰哉「阿部ちゃんは何でも好きだよ。俺はモンブランが良いな😄❤️」

母「フルーツタルトとかも好きそうよね。どうしようかしら。迷うわぁ~😖」

辰哉「…あの~、もしもし?聞いてます😓?」

母「取り合えず、お店に行って店員さんにオススメを聞いてみたから決めれば良いかしらね(*^^*)…○○~ッ!」

辰哉「シカトっΣ( ̄□ ̄;)!?」

私「なぁに~😄?」

母「今から不二家さん行くけど、○○は何のケーキが食べたい😊?」

私「ケーキ?えっとね~、チョコ~(*>∇<)ノ🍰」

母「チョコケーキね?買ってくるから、良い子にしててね~😄」

私「はぁ~い👋😄」

母「じゃあ、行ってきま~す👋😄」

ガチャ🚪

パタン🚪

お母さんが家から出て行くと、一気に家の中が静かになる。

辰哉「…ねぇ、辰哉のケーキは😓?俺も良い子にするよ?モンブラン買ってきてくれたら😖」

玄関の方を見つめながら、寂しそうに呟く辰哉お兄ちゃん。

どうやらウチのお母さんは、お兄ちゃんの親友の阿部ちゃんの事が大好きらしい。

私は阿部ちゃんに会った事が無いから、どういう人なのかは全然分からないんだけど…

でも、アノお母さんが大好きになるぐらいだから凄く素敵な人なんだろうなぁ~。

私も早く阿部ちゃんに会いたいな(* ̄∇ ̄*)✨

辰哉「……。」

玄関を向いたまま微動だにしない辰哉お兄ちゃん。

私「…お兄ちゃん😖」

あまりにもお兄ちゃんが不憫で可哀想になってきたので、私は食べ掛けのかき氷を持ってお兄ちゃんの所へ行った。

私「お兄ちゃんッ!」

辰哉「…ん?どうした😊?」

さっきまで寂しそうな顔をしていたのに、私が来たら優しい笑顔を向ける辰哉お兄ちゃん。

私「これ…お兄ちゃんにあげる(*^^*)🍧」

かき氷をお兄ちゃんに差し出す私。

辰哉「え…?かき氷、俺にくれるの😓?」

私「うん😊」

辰哉「○○…お前はなんて優しい子なんだ!お兄ちゃんはメチャメチャ嬉しいよ😆💕」

感動して私を抱きしめる辰哉お兄ちゃん。

私「わッΣ(>△<)!?お兄ちゃん!いきなりギュッてしたら危ないよ😣💦」

バシャッ🍧

私「あ…💧」

辰哉「え?…ッΣ( ̄□ ̄|||)!?」

溶けかけていたかき氷が辰哉お兄ちゃんのTシャツにかかり、Tシャツには大きめの染みが出来てしまった。

辰哉「マズイ…鬼に殺される😱💦」

私「流石に殺されはしないと思うけど…でも、雷は落とされるね😅」

辰哉「どうしよう😨このTシャツが見つかる前に何とかしないと……燃やすか(¬"¬)」

私「えッΣ( ̄□ ̄|||)!?燃やすのッ!?そんな事したら更に怒られるんじゃ😱💦」

ピーンポーン🔔

私「あッ!誰か来た😅」

お兄ちゃんが本当に火をつけるんじゃないかとヒヤヒヤしていたけど、誰かが来た事に安堵する私。

辰哉「阿部ちゃんだ!助かったぁ~✋😆✋」

喜びながら玄関に走る辰哉お兄ちゃん。

辰哉「はい、は~い!いらっしゃ~い😄」

ガチャ🚪

玄関のドアを開けると、知らない男の子が爽やかな笑顔を浮かべて立っている。

阿部「ごめん、ふっか!少し早目に着いちゃった😊」

辰哉「全然良いよ!つーか、寧ろ早く来てくれてメチャメチャ助かったよ😄」

阿部「助かった(・_・)?」

辰哉「話は後後!さ、早く中に入った入った✋😆✋」

阿部ちゃんの背中を両手で押しながら家の中に入れる辰哉お兄ちゃん。

阿部「よく分かんないけど、取り合えずお邪魔しま~す😅💦」

『この人が阿部ちゃんか…見た目は、爽やかで優しそうなお兄さんって感じかな。』

そんな事を思いながら阿部ちゃんを見ていると目が合ってしまった。

阿部「ん?」

私「あ…😓!」

阿部「こんにちは!初めまして。僕、辰哉くんの友人で阿部亮平って言います。君は妹さんかな?もし良かったら、これから仲良くしてくれると嬉しいな😄❤️」

私「は、はい…(//・△・//)💓」

優しい笑顔と声で言われ、私の心臓の鼓動がドキドキして速くなっていくのを感じる。

辰哉「阿部ちゃん!早くこっち来て😣💦」

阿部「はいはい😅」

辰哉お兄ちゃんに押されてリビングに入って行く亮平くん。

私「…カッコイイ(* ̄▽ ̄*)❤️」

亮平くんと仲良くなりたいと思った私は、お兄ちゃんと亮平くんの後を追ってリビングに行った。

リビングに入ると、かき氷の染みがついたTシャツを机の上に広げてお兄ちゃんが亮平くんに見せていた。

阿部「シャツの染みを取る方法(・_・)?」

辰哉「そうなんだよ!今すぐキレイに取りたいんだけど、何か良い方法知らない😖?」

阿部「う~ん。…漂白剤はある?」

辰哉「漂白剤?…何それ?食べ物(-"-;)?」

私「あッ!あります×2😆✋漂白剤、今持ってきますね😄」

阿部「ちょっと待って!後、使わなくなった歯ブラシもあったら持ってきてくれるかな😊?」

私「漂白剤と歯ブラシですね!了解です(^o^ゞ」

漂白剤と歯ブラシを取りに洗面所に行く私。

2分後-

私「漂白剤と歯ブラシです(*^▽^*)」

亮平くんに漂白剤と歯ブラシを渡す私。

阿部「有難う😊✋」

優しくニッコリ微笑む亮平くん。

それから少しして…

阿部「はい、キレイになりました😄❤️」

染み一つ無いTシャツを広げて見せる亮平くん。

辰哉「阿部ちゃん、ありがと~ッ😆💕」

嬉しさのあまり阿部ちゃんに抱きつく辰哉お兄ちゃん。

『凄いなぁ~✨亮平くんって、物知りなんだ!ますます素敵(* ´ ▽ ` *)❤️』

阿部「用事も済んだみたいだし、そろそろ宿題やろっか😄」

辰哉「そうだな😊」

自分の部屋に行こうとする辰哉お兄ちゃんと亮平くん。

『あ…もう部屋に行っちゃうんだ。もう少しお話してみたかったな😖』

亮平くんがお兄ちゃんの部屋に行っちゃうと思い凹む私。

そんな私の様子に気付いて足を止める亮平くん。

阿部「…ねぇ!」

亮平くんの声が聞こえて咄嗟に顔を上げると、私を見ていた亮平くんと目が合う。

阿部「名前、まだ聞いてなかったよね?深澤何ちゃん😊?」

私「あ…えっと、深澤○○です(////)」

阿部「○○ちゃんね?可愛い名前だね。もし良かったら、○○ちゃんも一緒にふっかの部屋で宿題する😊?」

私「え…😓?良いんですか?」

阿部「勿論🎵ふっかも良いよね😊?」

辰哉「良いよ~🎵○○が来たかったらおいで😊」

私「行きたいッ😆✋」

亮平くんの厚意で私も一緒に宿題をする事になった。

『亮平くん、本当に良い人だわ(* ´ ▽ ` *)❤️』

~辰哉の部屋~

私は自分の部屋に宿題を取りに行くと、宿題を手提げに入れて辰哉お兄ちゃんの部屋に戻ってきた。

阿部「ドリルとか懐かしいなぁ~😄」

私が机の上に置いた算数のドリルを手に取って眺める亮平くん。

私「中学生になるとドリルじゃないんですか?」

阿部「うん。ドリルじゃないね~。こういう可愛げの無いシンプルな大きい本になるんだよ😊」

そう言って亮平くんは夏休みの宿題らしい物を私に見せる。

私「本当だ…全然可愛くない😖」

辰哉「○○~、分かんない所があったら遠慮なく聞くんだよ?お兄ちゃんが分かりやすく教えてあげるからね~😄」

阿部「ふっかは自分の宿題やってなよ。全然進んでないんだから…○○ちゃんには俺が教えるから、ふっかは自分の宿題に集中してね😄」

辰哉「分かったよ😖」

それから私達はそれぞれ宿題に取り掛かる。

『あれ😓?これはどうやって解くんだっけ?』

私「う~ん(-"-)」

ドリルとにらめっこをしていると、亮平くんが私の隣に腰を下ろす。

阿部「もしかして困ってる😊?」

私「ッΣ(// ̄□ ̄//)💓!?は、はいッ!メチャメチャ困ってます😆💦」

亮平くんが隣に来てテンションが上がりまくる私。

阿部「どこで困ってるか教えてくれる😊?」

私「えっと、この問題の解き方が分からなくて😖」

辰哉「ねぇ、ちょっと近くない(-"-)?」

私と亮平くんの間に入ろうとする辰哉お兄ちゃん。

阿部「ふっか、邪魔😊💢俺を怒らせる事したら、もう二度と勉強教えないよ?」

辰哉「うッΣ( ̄□ ̄|||)!…💧」

亮平くんに脅迫?されて大人しく引き下がる辰哉お兄ちゃん。

『亮平くん、怖ッ😱!優しい人ほど怒らせると怖いって本当なんだな。肝に命じておこう(-_-;)』

阿部「ここね?この問題は-」

亮平くんの教え方は丁寧で凄く分かりやすくてアッと言う間に算数のドリルの宿題が終わってしまった。

私「出来たぁ~\(>▽<)/」

阿部「良かったね😊お疲れ様✨」

私「亮平くんのお陰です!有難うございました(*^▽^*)」

阿部「え…?」
辰哉「亮平…くん(-"-)?」

私「あ…😓」

『しまった💧つい、名前で呼んでしまった(-∩-;)』

私「ご、ごめんなさいッ!私ってば、メチャメチャ馴れ馴れしいですね😣💦」

亮平くんに嫌われたくなくて慌てて頭を下げて謝る私。

阿部「良いよ×2!ドンドン呼んで😄亮平くんって、あんまり呼ばれなれてなかったから少しビックリしただけだから😊」

私「…嫌じゃないですか?私、年下なのに君づけなんて😖」

阿部「全然問題ないよ。寧ろ亮平くんって呼んで欲しいくらいだし🎵○○ちゃんみたいに可愛い子なら大歓迎だよ😊」

『可愛い子(* ̄∇ ̄*)❤️』

私「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて亮平くんって呼ばせてもらいますね(*^▽^*)」

阿部「どうぞ×2😄🎵」

『私…今、めっちゃ幸せ(* ´ ▽ ` *)✨』

辰哉「阿部ちゃんめ…母親の次は妹まで攻略しやがって。次は父親を攻略して、しまいには俺ん家を乗っ取る気じゃねーだろうな(¬"¬)?」

阿部「ふっか、バカな事言ってないで早くやんなよ。まだ2ページしか進んでないじゃん(-"-)💢」

辰哉「うるせーな!これでも一生懸命やってんだよッ😣💢」

私「お兄ちゃんッ!亮平くんに乱暴な口きかないで😡💢」

辰哉「ッΣ( ̄□ ̄|||)!?○○?何で俺を怒るのさ?○○は俺の味方じゃないの😖?」

私「私は亮平くんの味方だもん(*^^*)❤️」

阿部「有難う✨俺も○○ちゃんが困った時は味方になるからね~😊🎵」

私「やったぁ~(*>∇<)ノ亮平くんが味方なら怖いもの無しですね(*^▽^*)🎵」

辰哉「阿部ちゃんに完全に妹を取られた😨」

ショックのあまり膝をついて固まる辰哉お兄ちゃん。

阿部「俺も○○ちゃんみたいな妹欲しいなぁ~😄」

私「えッΣ(//º▽º//)!?本当ですか?じゃ、じゃあ私、今日から亮平くんの妹になりますッ😆✋」

阿部「本当に?やったぁ~!妹出来ちゃった😄❤️」

辰哉「待て待て待て!○○は俺の妹だから😠💢」

そう言って私を亮平くんから引き離す辰哉お兄ちゃん。

阿部「やだなぁ~、冗談だよ(笑)」

『なんだ、冗談か。チェッ(¬3¬)』

心の中で残念がる私。

その後、お母さんが買ってきたケーキを3人で食べると亮平くんは家に帰って行った。

~リビング~

私「ハァ~。亮平くん、素敵な人だったなぁ~(* ´ ▽ ` *)❤️」

クッションを抱き抱えながらソファーに座り、亮平くんの笑顔を思い出しながらウットリしている私。

母「本当に良い子よね~。あんな息子が欲しかったわぁ~(* ´ ▽ ` *)❤️」

隣には私と全く同じ状況のお母さんが座っている。

辰哉お兄ちゃんは、途中まで亮平くんを見送りに行ったので不在。

私「私も亮平くんみたいなお兄ちゃんが良かったなぁ~(* ̄∇ ̄*)❤️絶対、友達に羨ましがられるもん。」

母「私だって、亮平くんみたいな息子が居たらご近所さんから羨望の眼差しで見られて鼻高々だったのになぁ~😖」

私「亮平くんみたいなお兄ちゃんが欲しいなぁ~(* ´ ▽ ` *)❤️」
母「亮平くんみたいな息子が欲しいなぁ~(* ´ ▽ ` *)❤️」

キレイに声がハモる私とお母さん。

辰哉「…あんまり辰哉を蔑ろにすると家出するよ(-_-|||)?」

いつの間にやら帰宅し、私達の背後に立っていた辰哉お兄ちゃん。

母「あ、あら、辰哉。帰ってきてたの😅?」

私「今のは気にしないで💦ついウッカリ本音が出ちゃっただけだから😅」

辰哉「…○○、それ全然フォローになってないから😊💢」

私「えッΣ( ̄□ ̄|||)!?ご、ごめん😖」

辰哉「いいよ、別に。どうせ俺はこういう扱いしかされないんだ(¬△¬)」

拗ねながら自分の部屋に戻る辰哉お兄ちゃん。

私「あらら、拗ねちゃった😓」

母「明日の夜ご飯は、辰哉の好きな物でも作りましょうかね😌」

私「それが良いかもね😅💦」

ガチャ🚪

辰哉「今のマジ?やったぁ~(*>∇<)ノ」

私「お兄ちゃん…部屋に戻ったんじゃなかったの😓?」

辰哉「まだ!何か良い事言ってくれるかな~と思って聞き耳立ててたんだよ😁」

私「お兄ちゃん…💧」

母「アンタ、明日の夜ご飯は納豆ご飯ね(-"-)💢」

辰哉「何でッ😱!?」

その後-

私は亮平くんがウチに遊びに来る度に仲間に入れてもらい、亮平くんと一緒に遊ぶ事が出来た。

それから暫く経ち、今日は待ちに待ったバレンタインデー🍫❤️

私は生まれて初めて手作りチョコに挑戦した。

私「亮平くん、貰ってくれるかなぁ~(*^^*)🎵」

亮平くんに手作りチョコを渡す為、今日はお兄ちゃんに頼んで亮平くんを家に呼んでもらいました。

ピーンポーン🔔

私「来たぁ~ッ❤️はいは~い!今行きま~す(*>∇<)ノ」

私はダッシュで玄関に行くと、勢い良くドアを開ける。

ガチャ🚪

私「いらっしゃい(*^▽^*)」

阿部「こんにちは😊✨」

私「上がって上がって😆💕」

阿部「お邪魔しま~す😄」

亮平くんを家に入れると、私は亮平くんをリビングへ連れて行く。

私「これ、バレンタインのチョコレートです!亮平くんに食べて欲しくて頑張って作りました(*^▽^*)❤️」

阿部「手作り?わぁ~!嬉しい❤️有難う😄✨」

私「亮平くんのお口に合えば良いのですが…😖」

阿部「フフフ(笑)。食べてみても良い😊?」

私「あ、はいッ!どうぞ×2(*^▽^*)💦」

阿部「いただきます😊🍫」

チョコを一口噛る亮平くん。

阿部「…うん。美味しい😋❤️」

私「良かったぁ~(* ̄∇ ̄*)✨」

亮平くんの言葉にホッと一安心する私。

~そして、ホワイトデー~

自分の部屋で宿題をしていると、部屋のドアがノックされた。

コンコン✊

辰哉「○○~!俺~、辰哉。入って良い~?」

私「良いよ~😄🎵」

ガチャ🚪

辰哉「これ、阿部ちゃんからホワイトデーのお返しだって。生徒会の仕事で来れないから○○に渡してって…はい😊🎁」

可愛くラッピングされたプレゼントを私に渡すお兄ちゃん。

私「亮平くんから?何だろう(*^▽^*)」

ワクワクしながらプレゼントを開けて見ると、中にはキレイなライトグリーンのハンカチが入っていた。

私「わぁ~!キレイな緑色のハンカチ❤️流石、亮平くん!ホワイトデーのお返しもオシャレだね~(* ´ ▽ ` *)✨」

辰哉「緑ね~。阿部ちゃん、本当に緑色の物ばっかりだな~(-▽-)」

私「亮平くんて、緑色が好きなの?」

辰哉「好きっていうか、緑は阿部ちゃんの色なんだってよ?」

私「緑は亮平くんの色?…どういう事😖?」

辰哉「なんか、阿部ちゃん家は家族で色が決まってるんだって。変わってるよな😊」

私「家族で色が決まってるの(・_・)?」

辰哉「うん。バスタオルとかパジャマとか自分の色の物を使うんだって。父ちゃんは黄色だから黄色のパジャマとバスタオルとか…で、阿部ちゃんは緑らしい😊」

私「緑は亮平くんの色…。」

手に持っている緑色のハンカチをジッと見つめる私。

『亮平くんのカラーは緑で、私に緑色のハンカチをくれたって事は…』

私「このハンカチは、亮平くんから私へのメッセージ?『俺色に染めたい❤️』的な(* ̄∇ ̄*)✨」

辰哉「…○○。お前、そういう言葉をどこで覚えてくるんだ?学校か?最近の授業ではそういう事も教えちゃうのか(-△-;)?」

私「嬉しいなぁ~🎵大切にしないと(*^^*)❤️」

辰哉「無視ッ😱!?」

私「お兄ちゃんもさ、クレーンゲームで取ったヌイグルミばっかりじゃなくてたまにはハンカチとかオシャレな物を頂戴よ。クレーンゲームのヌイグルミをホワイトデーのお返しにしてるのなんてお兄ちゃんぐらいだよ😌?」

辰哉「えッΣ( ̄□ ̄|||)!?あれ、嫌だったの?いつも喜んでくれたじゃん😖」

私「私も4月から中学生だよ?もうヌイグルミで喜ぶ年じゃなくなったんだよ(¬▽¬)」

遠い目をする私。

辰哉「ガーン😱!マジか…○○が大人になってしまった😨」

私「このハンカチ、汚れないように部屋に飾っておこ~っと(*^^*)🎵」

辰哉「いや、飾らないで使いなさいよ!ハンカチだよ?ハンカチは使う為にあるんだから😣」

私「額縁あったかな?お母さ~ん!額縁ある~😄?」

リビングに走って行く私。

辰哉「額縁って…ハンカチを家宝にでもするつもりか(-△-;)?」

それから私も中学生になり、亮平くんと同じ中学校に通う事になった。

亮平くんは生徒会長をやっているらしく、全校生徒に人気があった。

私の友達にも亮平くんファンが多くて、知り合いだと分かるとメチャメチャ羨ましがられてビックリした。

亮平くんみたいに頭も顔も性格も良い人なんて
滅多に居ないもんね。

女子にメチャメチャ人気ある亮平くんだから、

きっと彼女とか居るんだろうな~と思ったんだけど

お兄ちゃんの情報では彼女も好きな人も居ないみたい❤️

亮平くんは私にとって憧れのお兄さんでもあり、

大好きな推しでもあるから好きな人が居なくて良かった✨

でも、亮平くんが好きになる女の子が

一体どういう子なのかも亮平ファンとしては気になる。

やっぱり、女の子らしくて可愛い癒し系?

ハッΣ( ̄□ ̄|||)!

もしかして、バリバリのキャリアウーマン系とか?

亮平くんみたいにパーフェクトな人は、

同じパーフェクトな女の人に惹かれるのかも…

取り合えず私は、今日から女子力を磨いて頑張らないとッ💪😣

…別に、亮平くんの彼女になりたいとか

そんな恐れ多い事は思ってないけどさ(¬▽¬;)

でも、あわよくばそうなれたら良いな~なんて(* ´ ▽ ` *)❤️

願うのも希望を持つのも自由だからね✨

好きな人と同じ学校に通えるってだけで、

毎日学校に行くのが楽しくなるとか最高だよね\(^▽^)/

毎日が薔薇色だよ🌹

これぞ青春🌸

勉強も頑張って亮平くんにイッパイ褒めてもらお~っと🎵


《END》