※この話は、長編『HELLO HELLO』の番外編です。


僕の名前は、村上 真都(ムラカミ マイト) ラウール。

皆からはラウールって呼ばれてる。


僕には小学生の時から仲良しの親友が居る。

目黒 蓮(愛称→めめ)という名前なんだけど、

彼は名前だけじゃなくて

見た目も中身もカッコ良くて

僕の自慢の親友なんだよね😌✨

↑僕🤍(ラウール)                       ↑親友🖤(めめ)

そんな親友には大好きな女の子が居る。

その女の子の名前は、深澤 ○○ちゃん。

○○ちゃんとは中学校に入学してから初めて逢ったんだけど、

メチャメチャ良い子✨

いつも笑顔で優しくて気遣いも出来るから

クラスの男子の中で密かに人気があった。

勉強とか運動とか料理は苦手で

たまに不思議ちゃんな所とかもあって…

そういう所もなんか可愛くて良かったんだよね😊

家庭科の調理実習の時、

僕とめめと○○ちゃんは同じ班で

サンドウィッチを作ったんだけど…


~回想~

目黒「深澤はトマト切ってくれる😊?」

○○「うん😄あッ!切り方は?やっぱり、パンに挟むから薄切りかな?」

目黒「そうだね😊トマトは滑りやすいから気を付けて。」

○○「了解です(^o^)/じゃあ、切るね😄🎵」

僕「めめ、僕は何をすれば良い😄?」

目黒「ラウールはゆで卵を作ってくれる😊?」

僕「分かった❤️……ゆで卵って、どうやって作るの😅?」

目黒「え…😓?」

ビックリし過ぎて固まるめめ。

『めめ、ちょっと引いてる😅?流石にゆで卵ぐらいは作れないと駄目だよね💧でも無理だから…』

僕「○○ちゃん!僕がトマトを切るから、○○ちゃんはゆで卵を…って、えッΣ( ̄□ ̄|||)!?」

真っ赤に染まったまな板の上でトマトを切り続ける○○ちゃん。

僕「うわあぁ~ッ😱💥○○ちゃん、血が出てるよぉ~ッ😣💦」

目黒「え?うわッΣ( ̄□ ̄|||)!?ちょっ、大丈夫ッ!?」

○○「え😓?血?」

まな板を見る○○ちゃん。

○○「…ああ!これ、トマトの汁じゃなくて血だったのかぁ~😄」

僕「え?痛くないの😓?」

○○「なんかヒリヒリするなぁ~とは思ってたけど、トマト切るのに集中してたから😅」

僕「…○○ちゃんて、結構鈍い(-△-;)?」

目黒「取り合えず、水で洗って消毒しないと…」

○○ちゃんの腕を引いて水道に連れて行くめめ。

○○「なんか…自分の血だと思ったらクラクラしてきたかも(^▽^|||)?」

目黒「え…😓?」

バターン

その場に倒れる○○ちゃん。

目黒「ッ😨!?深澤~ッ😱💦」

僕「……(ー_ー;)」

その後、倒れた○○ちゃんはめめに抱き抱えられ保健室に連れて行かれて暫く帰って来なかった。

~回想終了~


あれは本当に大変だったなぁ~。

めめなんて○○ちゃんが心配過ぎて

授業中もずっと上の空だったし…

あ!それはいつもか(笑)

目黒「酷くない(-"-)💢?」

実は僕も○○ちゃんの事が好きだった事は

めめにはナイショにしてある。

クールそうに見えて結構ヤキモチ妬きだから

僕が○○ちゃんの事を好きだって言ったら

めめはきっと機嫌悪くなっちゃうからね。

目黒「そんな事ねーし。」

それに、○○ちゃんを好きだったのは

中学1年生の終わり頃の話で

今は大切な友達として好きなだけだから…

え?僕が○○ちゃんを好きになった理由?

う~ん。

あんまり言いたくないけど、

今日は特別に教えてあげるね😄

あッ❗️めめには絶対ナイショだよ😉👆️

中学1年生の時に、

○○ちゃんからバレンタインデーに

手作りのチョコレートを貰って…

それが嬉しくて好きになったんだよね(*^^*)

え?単純?男ってそういうもんでしょ😄🎵

女の子からバレンタインのチョコを貰ったの

生まれて初めてだったから

めちゃめちゃドキドキして

その日は眠れなかったんだよね~😄💦

で!

ママにホワイトデーの御返しを相談して、

カラフルなキャンディーと小さいクマのぬいぐるみを

○○ちゃんに渡したんだけど…

○○ちゃんのトートバッグに

恐らく他の男子達から貰ったであろう

御返しがパンパンに詰まってて…

『あ~、何だ。あれは義理チョコで皆に渡してるのか😖』って、

めちゃめちゃガッカリしたのと同時に

○○ちゃんへの好きって気持ちも萎んでった。

○○ちゃんって、

男を手玉に取るような小悪魔系なのかな?と思ったんだけど…

僕が「チョコ、男子全員にあげたの?」って聞いたら

○○「男の子だけじゃなくて、女の子にもあげたよ。友達にあげるのを友チョコって言うんでしょ?クラスの皆は大切なお友達だから、クラスメイト全員にあげたの(*^▽^*)❤️」

僕「全員?全員って、E組の生徒35人分もチョコを用意したの😓?」

○○「うん😄🎵だって、あげるなら皆にあげたかったし。お小遣い全部使っちゃったから、今月は家のお手伝いをイッパイして稼がないとッ✊😆」

僕「……(・△・)」

正直、空いた口が塞がらなかった。

お小遣いを全部使ってまで

クラスメイト全員にチョコを配るなんて

僕なら絶対にしないから…

普通は自分の欲しい物を買うよね?

正直、変わってる子だなぁ~と思った。

でも…

大好きなめめが好きになる理由が分かった気がした。

この子になら大好きなめめを取られても良いかなって…



大好きなめめの笑顔と幸せを守りたいから

めめと○○ちゃんには両思いになって欲しい✨

めめの性格上、

○○ちゃんと付き合う事になったら

いつも一緒に居る僕よりも

彼女の○○ちゃんを優先すると思う。

それはそれで寂しいけど、

めめが幸せならそれで良い。


大好きなめめが笑顔で過ごしてくれる事が

僕にとっての幸せでもあるから…


大好きなめめが○○ちゃんと両思いになって

ずっと幸せで居てくれますように☆彡



《END》