《続き》

~自宅前~

私「送ってくれて有難う😄」

目黒「どういたしまして。じゃあ、また明日😊✋」

私「うん。また明日ね👋😄…あッ!目黒くん!」

私に背を向けて歩き出した目黒くんを呼び止める私。

目黒「どうした😊?」

足を止めて振り返る目黒くん。

私「映画、いつ観に行く😄?予定空けておかないと…」

私が聞くと、目黒くんは一瞬ビックリした顔を浮かべてから優しい笑顔になった。

目黒「いつでも良いよ😊○○の予定に合わせる…でも、出来れば日曜が良いかな。他にも色々と一緒に行きたいし。」

私「じゃあ、今週の日曜日にしない?天気良いみたいだし😄」

目黒「良いよ。じゃあ、今週の日曜で!何か観たいのある😊?」

私「ホラー😄🎵」

私の言葉に目黒くんの顔から笑顔が消えていく。

目黒「…○○、俺がホラー苦手なの知ってるよね(―"―;)」

私「知ってる🎵だから観に行きたいな~って😄」

目黒「…(―"―)💢」

私「ホラーが嫌なら、『おそ松さん』は?Snow Man出てるし、面白いって人気みたいだから気になってるんだよね~(* ´ ▽ ` *)❤️」

目黒「それにしようッ😄!」

即答する目黒くん。

私「じゃあ、観る映画は『おそ松さん』で🎵混んでたらホラーにしようね😄❤️」

目黒「…絶対、意地でも座席確保するわ(―△―;)」

私「そんなに嫌なんだ😅」

目黒「お前だって怖いの苦手なくせに…中学の林間学校で肝試しやった時、ビビって腰抜かしてたよな?」

私「肝試しとかお化け屋敷は自分で歩いて行かなきゃいけないから嫌だけど、ホラーは見てるだけで良いから好きなんだよ。後でトイレとかお風呂とか行くの怖くなって後悔するけど…怖いもの見たさってやつ😄?」

目黒「意味分からん(―△―;)」

私「忘れないようにスマホのスケジュールに入れておかないとね😄🎵」

通学鞄からスマホを取り出すと、私は日曜日の予定に【目黒くんと映画】と書き込んだ。

私「目黒くんは大丈夫?忘れたら嫌だよ?」

目黒「そうだな。俺も忘れないように今、入れとくわ😊」

そう言って鞄からスマホを取り出すと、目黒くんも予定に書き込む。

目黒「出来たよ😊」

私に【○○と映画❗️】と表示されているスマホ画面を見せる目黒くん。

私「これで絶対忘れないね🎵時間とかは前日くらいに決めれば良いよね😄?」

目黒「うん😊」

私「じゃあ明日ね👋😄」

目黒「😊✋」

手を振り合って別れると、私は家に入った。

目黒「…アイツ、ちゃんと覚えてたんだな。良かった😌✨」

小さな声で呟くと、嬉しそうに自分の家に向かって歩いて行く目黒くん。

~次の日の朝~

玄関で靴を履いていると、洗面所から歯磨きをしながら辰哉お兄ちゃんが歩いてきた。

辰哉「○○、今日も早目に学校行くの?」

私「うん。ちょっと用があってね😊」

辰哉「ふ~ん。ラウールと目黒には言ってあるんだよな?先に行くって。」

私「あ…💧忘れてた(―▽―;)」

辰哉「お前な~😖昨日、言ったばっかだろ?ほら、早くラウールと目黒にメールなりLINEなりしなよ。また無駄にウチに来させんの可哀想だろ?」

私「は~い😖」

辰哉お兄ちゃんに言われてラウールくんと目黒くんに【今日も早目に学校に行くので迎えに来なくて大丈夫です。○○】とLINEする私。

私「これで良しっと…」

辰哉「メールした?」

私「LINEした😄」

辰哉「今度から気を付けなさいよ?」

私「は~い💧じゃ、行ってきま~す👋😄」

辰哉「気を付けて行けよ😊」

私「は~い😄🎵」

辰哉お兄ちゃんに挨拶し終わると、私は学校に向かった。

~電車内~

通常よりも早い時間のせいか、電車の中は比較的空いている。

『ギュウギュウ詰めにならないで済むから早目に来るのも良いもんだな(* ̄∇ ̄*)✨』

そんな事を思いながら窓の前に立って外を見ていると、いきなり両目を大きな手で覆われ視界が真っ暗になった。

私「えッΣ( ̄□ ̄|||)!?な、何ッ!?」

??「だ~れだ😄?」

背後からご機嫌な男の人の声が聞こえてくる。

『だ、誰だろう?』

私「へ、変質者( ̄△ ̄|||)?」

??「ブッ(笑)!」

私の言葉に笑いを吹き出す声が聞こえてくると、私の両目を覆っていた手が外されて視界が明るくなる。

??「変質者って、酷くない😆?」

ビックリして振り返ると渡辺先輩が立っていた。

私「わ、渡辺先輩😓?」

渡辺「おはよ。今日も早いね😊」

私「あ、はい!猫ちゃんに会いたくて(*^▽^*)」

渡辺「そっか。アイツも喜ぶよ😊」

渡辺先輩の優しい笑顔に釣られて私も笑顔を返す。

渡辺「それにしても、昨日は災難だったよな?ダンス部のマネージャーにされちゃって😊」

私「昨日はいきなりだったから森田先生に抗議しちゃったけど、今はマネージャーになれて良かったと思ってるんです(*^^*)」

渡辺「そうなの?」

私「はい🎵大好きな亮平くんと一緒に居られるし、ダンスを見るのも好きなので(*^▽^*)❤️」

渡辺「亮平くんて、阿部の事?…え?何?阿部の事好きなの😓?」

私「ハッΣ(// ̄□ ̄//)💓!」

『私ってば、渡辺先輩に何をベラベラと喋ってんの!?めっちゃ恥ずかしいッ(//∩∩//)💦』

恥ずかしさのあまり両手で顔を隠していると、私の両手を握り顔から引き剥がす渡辺先輩。

渡辺「ねぇ、教えてよ。阿部の事好きなの?」

真剣な顔で私の顔を覗き込みながら聞いてくる渡辺先輩に、私の心臓の鼓動はドキドキと早くなっていく。

私「す、好きって言っても憧れの方の好きなんですけど(//>△<//)💦」

渡辺先輩の顔が見れず、俯きながら答える私。

渡辺「憧れ?」

私「は、はいッ!亮平くんには勉強を教えてもらったり、買い物に付き合ってもらったり、昔から色々とお世話になってて…優しくてカッコ良くて何でも出来るから尊敬してて、私の憧れなんです(//^▽^//)💦」

渡辺「…まぁ、確かに阿部は何でも出来て凄いヤツだよな😌」

私「はいッ!そうなんです!メチャメチャ凄いんです✨教え方も丁寧で分かりやすくって😆💕」

渡辺「…凄いのは認めるけど、アイツ、めっちゃあざといから気を付けろよ😁」

私「あざとい(・_・)?」

渡辺「あッ!着いた。降りるぞ😊」

私「は、はいッ💦」

『あざといって、どういう意味だろう?亮平くんに会ったら聞いてみようかな。』

渡辺先輩と電車を降りると、私達は一緒に学校へ向かった。

渡辺「…なぁ、昨日一緒に居た目黒って幼馴染み?」

私「目黒くんですか?目黒くんは中学の時に同じクラスで仲良くなっただけで、幼馴染みではないです😊」

渡辺「中学が同じだっただけなら、まだそんなに付き合いが長いわけでは無いんだ?」

私「そうですね。知り合ってから3年くらいしか経ってないですし…でも、学校ではずっと一緒に居たから性格とかは良く分かってる方だと思います。あッ!今週の日曜日に目黒くんと映画を観に行くんですよ🎵『おそ松さん』て知ってますか?ジャニーズのSnow Manが主演の映画なんですけど、今から凄く楽しみで(*^▽^*)」

渡辺「あのさ~。」

私「はい?」

渡辺「敬語やめてくんない?なんか堅苦しくて聞いてると疲れるからさ。」

私「あ、はい💦渡辺先輩がそういうなら…😓」

渡辺「ほら、また敬語。やめてって言ってるでしょ(―"―)💢?」

私「あッ!ご、ごめんなさい😣💦」

慌てて謝ったものの、渡辺先輩はスタスタと歩いて行く。

『どうしよう?何か、めっちゃ怒ってる…私、何か気に触るような事を言っちゃったんだろうか😖もしかして、Snow Manが好きじゃないとか?そう言えば、男の人でジャニーズ好きな人ってあんまり聞かないような…でも、ウチのお兄ちゃんはジャニーズ好きだって言ってたしな~。私がジャニーズ好きだから気を遣って言ってくれただけ?でもでも😣💦』

どうしたら良いか分からず立ち尽くしたまま悩んでいると、渡辺先輩が立ち止まり振り返る。

渡辺「何してんの?早く来ないと置いてくよ。」

私「あ、はいッ!じゃなくて、うんッ😅💦」

慌てて渡辺先輩の所に走って行く私。

渡辺「○○はこっち。」

車道側に立っていた私を壁際に移動させる渡辺先輩。

渡辺「危ないから、俺と居る時は壁側においで😊」

私「…は、はい。じゃなくて、うん(////)💦」

『怒ってると思ったのに、今は優しい笑顔だし…渡辺先輩って感情の起伏が激しくて困るッ!私、渡辺先輩に振り回され過ぎ(//>_<//)💦』

渡辺先輩が歩き出したので、私も渡辺先輩に続いて歩き出す。

『そう言えば…目黒くんと一緒に居る時も壁際の方を歩かされてたな。目黒くんはいつも何も言わずに車道側を歩いてくれてたから、渡辺先輩に言われるまで目黒くんの気遣いに気付かなかったな~。他にも私が気付かなかっただけで色々気遣ってくれてたのかな?目黒くん、口は悪いけどなんだかんだ言って優しいからな~(―_―)』

渡辺「ふわぁ~あ(>〇<)!眠い😖」

大きなアクビをする渡辺先輩。

私「天気も良いし、暖かいから春は眠くなりますよね😊」

渡辺「敬語(―△―)」

私「あ💧えっと、春は眠くなるよね😅?」

渡辺「うん。只でさえ眠くなりやすいのに、俺、花粉症だからさ~。花粉症の薬のせいで余計に眠くなるんだよな😖ずっと寝てたいわ。」

私「渡辺先輩も花粉症なんだ!私も花粉症だからお揃いだね😄」

渡辺「嫌なお揃いだな(―▽―;)」

私「花粉症の人、結構多いよね。お兄ちゃんもそうだし、亮平くんも目黒くんもラウールくんも花粉症だって言ってたし…花粉症の人を見ると、同じ苦しみを分かち合える戦友みたいな気持ちになるんだよね~(* ̄∇ ̄*)✨」

渡辺「戦友って、大袈裟だな😄」

私「あ、そうだ!今日も猫ちゃんにご飯持ってきたのであげても良い(*^▽^*)?」

子猫用のカリカリを持って、満面の笑みで渡辺先輩の方を向く私。

渡辺「……(・_・)」

何故か私の顔を見て固まる渡辺先輩。

私「渡辺先輩?」

渡辺「え(・△・)?あ…ごめん×2💦何だっけ😅?」

私「だから、猫ちゃんのご飯を持ってきたからあげても良いか聞いたんですけど…駄目ですか😖?」

渡辺「ああ、ご飯ね💦良いよ×2!好きなだけあげな😅」

私「やったぁ~✋😆✋」

渡辺先輩の言葉に両手をあげて喜ぶ私。

何故かその後、渡辺先輩は私の方を向いてくれず…学校に着くまでずっと、片手を鼻に当てて横を向いていたので渡辺先輩の顔が見えなかった。

~グラウンド裏~

私「猫ちゃん、ご飯だよ~😄」

子猫にご飯をあげながら、私はふと子猫の名前が気になった。

渡辺「あ~、疲れた。」

壁に寄り掛かりながら腰を下ろす渡辺先輩。

私「渡辺先輩!」

渡辺「ん~?何?」

私「この子猫の名前って何ですか?まだ聞いてなかったな~と思って😄」

渡辺「…猫(―△―)」

思わずコケそうになる私。

私「え?猫って…もしかして、名前無いんですか(―▽―;)?」

渡辺「猫だって充分立派な名前じゃん😌」

私「そんなの駄目だよ!ちゃんと名前らしい名前を付けてあげないと😡💢」

渡辺「じゃあ、○○が付けてよ。コイツに似合う名前らしい名前😊」

私「良いのッΣ(//º▽º//)!?わぁ~✨嬉しい
ッ!何にしようかな~(*^▽^*)🎵春に会ったからハルとか?あ、でもサクラも可愛いな~❤️」

子猫を見ながら名前を考える私を優しい笑顔で見つめる渡辺先輩。

渡辺「…お前、表情がコロコロ変わって面白いな。見てて飽きないわ😄」

私「えッ!?そ、そうですか?私、そんなに表情変わってるかな?何かめっちゃ恥ずかしい(//∩∩//)💦」

照れる私を見て笑う渡辺先輩。

少年のように笑う渡辺先輩を見てると年上なのに可愛いくて、頭をナデナデしたくなる現象に襲われる。

私「…渡辺先輩、可愛いんで頭撫でて良いですか(―▽―)?」

渡辺「ハァっΣ(// ̄□ ̄//)!?何でだよ!駄目に決まってんだろ😣💢」

私「ちぇっ(¬3¬)」

渡辺「ちぇって何だよ!残念がんな💢っつーか、俺に可愛いとか言うなよ!先輩だぞ😣💢」

私「だって、渡辺先輩って小さい男の子みたいで可愛いんだもん(*^^*)❤️」

渡辺「おまッΣ(// ̄□ ̄//)!…次、可愛いって言ったら口聞かねーからな(//¬△¬//)」

顔を真っ赤にして拗ねる渡辺先輩。

私「可愛い~ッ(//>▽<//)❤️」

渡辺「ッΣ( ̄□ ̄|||)!?もうお前とは口聞かねー!一生ソーシャルディスタンスだ😣💢」

渡辺先輩の言葉に爆笑する私。

渡辺先輩と一緒に居ると、何だか凄く楽しくて幸せな時間だと感じていた。


《続く》