直接面会へ | 若年性認知症の夫と高齢認知症の義母を抱えて

若年性認知症の夫と高齢認知症の義母を抱えて

2011年11月初めての診察はうつ病と診断、それから統合失調症と診断され2014年6月若年性レビー型認知症と病名変更になり、2019年4月統合失調症併発アルツハイマー認知症と病名が変更となりました。

お父さん(夫)の病院の

面会が6月1日から

予約制で、1ヶ月2回まで

1組2名までと制限はありますが、

面会出来る事となりました。

 

今日10時から

予約をとっておいたので

大雨の中、

長女さんと二人で行ってきました。

 

3年振りの面会です。

不安と、わくわくが入り乱れ

心の中が暴れまくっていました。

 

エレベーターで病棟に上がると

病棟の中へは入れませんが

フロアに面会の場所が

作ってありました。

 

そこへ、お父さんを

連れてきてくれました。

 

お父さんは、私たちの顔を見ると

目を潤ませていました。

 

わかるんだ……。

「わかる? この声覚えてる?」

お父さんは、失語からか

話すことはありません。

でも、目を潤ませてうなずきました。

 

長女さんが、声をかけると

長女さんの方を見て

目を潤ませました。

 

よくわかっているんだと

直感しました。

 

手を握りながら

「歯、少しになったね

 ほとんどないね」

と、笑いながら言うと

お父さんの顔が

笑顔になりました。

 

話していることが

わかっているんだ。

 

看護師さんが

「時間です」と来られた時

「わかっているのですかね」

と、聞くと

「いつもと、顔が違うから、

 よく、わかっておられますよ」

と、言われました。

 

10分間は、あっという間でした。

 

「また来るからね。まっててね」

お父さんの目は、また潤みだしました。

 

この3年で、

もう絶対に顔も忘れて

わからないだろうと

思っていたので

本当に涙が流れました。

 

今度の面会日を予約して

帰宅しました。