久しぶりにコミックのご紹介。

小さな王国の王子に一目惚れして(されて)お城で暮らすことになった二股の人魚の日常を描いた「はぐれ人魚のディアナ」、第4巻です。

※一部ネタバレあり






「はぐれ人魚のディアナ 4」

すあま:著

(小学館 2024年4月刊)





王子レオとディアナとの結婚に反対し続ける、王妃エラ。実の息子であるレオの存在を無視して王の連れ子の兄二人ばかり可愛がるエラに、レオは複雑な気持ちを抱いています。

エラには秘密がありました。遠い先祖が、人間と結ばれた人魚だったのです。そのため腕の一部に鱗があります。

息子には外見に人魚の形質が出ていないことにエラは安堵しますが、真実を打ち明けて彼に重荷を背負わせてしまうことを怖れ、レオにどう接したらいいのかわからず距離を置いていました。

一方のレオはなんとか王妃に結婚を承諾してもらおうと兄たちに王妃説得の協力を仰ぎますが・・・。



今回はディアナよりまわりのキャラの事情が描かれていますが、ディアナのポジティブな魅力も健在。

基本的に登場人物たちはみな前向きなので、全体のトーンも明るくて読んでいて楽しいです。

今後はディアナがいつまで陸にいられるのか、そして側近のクラウス(表紙の人)の企みは成功するのか、メイド長カーレンの恋の顛末は?など続きが気になります。