今回は久しぶりに少女漫画。
雑誌「りぼん」に連載中の「ミオの名のもとに」をご紹介します。
「ミオの名のもとに」
原作:文川よし乃 作画:たしろみや
(集英社 2021年6月刊)
人間とは異なる姿と特殊な力を持つ〝能力者〟がいる世界。
能力者を呪われた存在として排除する人間主義国ブログニグの王家に生まれた姫・ミオは人魚の能力者でした。
王家はこれを国家機密とし、ミオは隣国アクアティアのチカ王子との婚約のために人間の姿になるよう服薬を続けています。
そんなミオのもとに、アクアティアの知識をつけるための教育係として隣国からユウリという青年がやって来ます。
彼に人魚であることを知られてしまったミオですが、ユウリは他の人と違いミオに分け隔てなく接するのでした。
ユウリとの会話や密かに行った城下町の有り様から、ミオはなぜ自分たち能力者がこの国で忌み嫌われるのか疑問に思うようになります。
私は人間になりたいわけではない、人魚のまま生きたい、と思いきって父王に告げたミオでしたが・・・。
久しぶりに少女漫画らしい漫画を読んで、なんだか私の瞳もキラキラしたような(笑)。
人間になりたい人魚姫ではなく、どうしたら人魚のまま人間の国で生きていけるのか挑戦する人魚姫の話です。
周りの人たちと違ったら、素の自分を隠して生きなければならないの?というテーマは今の時代、多くの人に響くと思います。
表紙の絵も綺麗で目を引きます。
人魚にはアールヌーヴォー的な装飾が合いますね。
第2巻は今月21日に発売予定。楽しみです♪