先週、八王子の東京富士美術館で開催していた

「ロシア絵画の至宝展」に行ってきました。

行きたいと思いつつも八王子は私のところからは遠いのでなかなか時間が取れず、

またしても会期ぎりぎりの鑑賞になってしまいました(;^_^A









 

少々遠くてもレーピンの「サトコ」が来てるというんだから

行かないわけにはいきません!

 

 

 



3年前に上記の記事を書いたときは、実物を目にできるとは思っていませんでした。

だから今回の展覧会を知ったときはとても嬉しかったのと同時にびっくりでした。

さらに、チラシなどの告知のビジュアルに使用されていたのもラッキーでした。

そうでなかったら、見逃していたかもしれません。


 

 

さて、その肝心の「サトコ」は展覧会のトリを務めていました。

最後のコーナーに展示されているのです。

驚いたのはその大きさ。

縦3メートル、横2メートルくらいあるでしょうか。

実物がここまで大きいと思っていなかったので圧倒されました。

迫力があり、告知用に使用されるのも納得です。

 

大きな絵だけあって、そこに描かれている海底の幻想世界への入口が開いているような気分。

私の行ったときはそれほど混んでいなくてじっくり鑑賞できたので、

絵の下に描かれた大きなエビとかヒトデとか、水中を漂うクラゲとか、

細かい部分をいろいろ見ることができました。

なんといっても立ち上るキラキラした泡の表現が美しいです。

そして手前の人魚の尾の部分の装飾も、細かく描かれていて見入ってしまいました。

 

絵の中で列をなす女性たち、私は海の国の貴婦人かと思っていましたが

解説によれば、これは商人サトコが海の国の王から娶るよう言われる、

様々な民族の女性たちを描いたものだそうです。

そしてサトコが選んだのは最後にいたロシアの女性だったとのこと。

(画面左上に描かれている、こちら側を振り向いている女性)

花嫁にロシアの女性を選んだ、というのは私が読んだサトコの話には

書いていなかったような・・・私が忘れているだけかもしれませんが。

ともあれ、レーピンの「サトコ」、観ることができて満足です。

 

 

他に気に入った絵は、

コンスタンチン・マコフスキーの「サンクトペテルブルクの中庭」。

画像は購入した絵葉書を写したものなので

ちょっと見づらくてすみません。

 

 




 

ロシアの貴族たちを描いた絵もいろいろありましたが、

私はこういう、庶民の生活を描いたものが好きです。

やはりロシアだけあって、寒そうな雪景色が印象的。

この絵はクリアファイルにもなっていたので「サトコ」のものと共に買いました。


他、ロシアの婚礼を描いた絵もいくつかあって、

花嫁衣裳はじめ、参列する女性たちの美しい民族衣装にみとれました。

どの地方のものか忘れましたが、

花嫁が全裸になって夫側の親族の女性にお披露目されるという

習俗を描いた絵があってびっくり。

こんなに若くて健康で、よく働けますよ!ってことなんでしょうか。

物販コーナーでロシアの結婚儀礼について書かれた本が売られていたので

買えばよかったかな~、と今頃思っています。

 

 

 

それにしてもロシアの人の名前って〇〇スキーとか〇〇コフとか

どれも似ているし、長いしで覚えるのが難しかった・・・(^^;

絵の出品点数はそんなに多いわけではないけれど、

「サトコ」が観られたのはもちろん、

美しい昔のロシアの風景がいくつもあって満足できた展覧会でした。