今回は久しぶりにアニメ絵本のご紹介。

栄光社から出ていた「TVえほん」のシリーズの中の一冊で、

竜の子プロの作品です。

 

「人魚姫ファニーピンクル」

構成・背景:ルーニア高橋  絵:しいはし いく

(栄光社刊)出版年月日は記載なし

 

 

 

音楽の大好きな人魚のピンクル姫。

亀のドン、タツノオトシゴのギョロたちと

いつも仲良く遊んでいます。

 

(すてきな美人、という表現がちょっと笑ってしまう…)

 

姫の両親は、姫に早く結婚してもらいたくて

お見合い写真を持ってきますが

人間の世界で相手を見つけたいピンクル姫は

写真を見ることもなく破り捨ててしまいました。

両親は仕方なく姫に人間の世界に行くことを許しますが

4日の間に結婚相手を見つけなければ

人魚の世界に帰ってこられないことを約束させました。

 

 

陸に向かって泳ぐ姫たちに鮫が襲いかかりますが

勇敢なイルカが助けてくれたおかげで

無事に陸にたどり着きました。

浜辺で真珠のペンダントを回すと光が姫の体を包んで

ピンクル姫は美しい人間の女の子に変身!

ドンもギョロも人間の姿になって、姫のお婿さん探しに付き合います。

 

一行は昔に人魚の国の王女が陸の別荘として建てたお城に落ち着き、

そこから毎日結婚相手を探しに街へ繰り出しますが

思うような素敵な人は全く見つかりません。

(ここで描かれている男性たちが、いかにもチャラい感じだったり

むさ苦しい外見だったり)

がっかりするピンクル姫。

約束の4日目を目前にし、お見合い写真を破ってしまったことを後悔し、

写真の彼に会ってみたいと思います。

そのとき、海からイルカが現れました。

姫を鮫から助けてくれたイルカです。

実はイルカに変身していたのは人魚の青年で、彼こそお見合いの相手だったのです。

 

「さあ これから どうなるでしょう

きっと きっと

すばらしい 幸福が やってくるでしょうね

そう おもいませんか」

 

という文章で物語は終わり。

そう思いませんか、と言われても…(゚ー゚;

 

 

 

 

ピンクル姫は可愛い顔ですが

髪の毛がちょっと暑苦しい(笑)。

いつの作品なのかわかりませんが、絵柄の雰囲気からして

70年代後半くらいかな。

人魚の青年も、バンダナ(?)に時代を感じます。

TV絵本とあるのですが、この作品をテレビで見た憶えがない…。

子どもの頃から人魚好きの私、

テレビでやっていたらきっと見ていたと思うんですけど。

もしかして地方限定?あるいは早朝番組?

本当にテレビアニメでやっていたなら、

動いている絵をぜひ見てみたいな~。