第26話の土方はほんの少しの出演でしたが…… | 雪の上に照れる月夜に梅の花

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雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

青天を衝け第26話、見ました。
 

ええ。もちろん町田土方歳三が見たくてです。

だけど、だけど……。
 

渋沢栄一が出自が土方さんと似ているところもあるし、そもそもシナリオがよいので、ドラマそのものをとても楽しく見させていただいています。

生き残った者にはなすべき定めがある

 

長七郎が渋沢栄一の夢の中で言ったこの言葉は、以前にドラマのなかで渋沢栄一が言った言葉。
そして長七郎から改めてその言葉が渋沢栄一に向けられた。

この言葉……。

近藤勇に死に遅れた土方歳三にとっての「なすべき定め」は何だったのかなあと考える。

 

故郷というものはありがたいもんだ

本当にそうですね。
近藤勇も土方歳三も、故郷に金銭的な援助やなんかをしてもらって新選組を運営していましたし。
援助してもらっているから故郷に報告の手紙を沢山送っている。
故郷の人たちは新選組の活躍を楽しみにしていたのですよね。

ところで彰義隊に入り、最初は最高責任者の頭取だった渋沢成一郎(喜作)。
寛永寺で謹慎していた徳川慶喜が水戸に向かったのが、江戸城開城と同日の慶応4年四月十一日。(あれ?腹痛か何かで次の日だった?かも?)
ドラマでの出立のシーン、成一郎が「上様のご無念は必ずや我等が晴らしまする!」というものの、慶喜は何も言わない。ただ、哀し気な視線を送るのみ……。
これがなんとも辛かった。
松本良純が発起人となり高畑不動尊に近藤勇と土方歳三のために殉節両雄之碑を建てるとき、慶喜に篆額をお願いしたけれど、彼は悲しげな顔をするだけで一言も言葉を発しなかったというのを思い出してしまいました……。

さて、そのとき近藤さんや土方さんは何をしていたか?
甲陽鎮撫隊として出陣したものの三月六日に甲州勝沼の戦いが起きてしまう。
そして敗走、いろいろあって四月二日流山に布陣。四月三日に近藤勇投降。
翌日土方さんは少人数の側近のみ連れ勝海舟に顛末を報告。

そして四月十一日には旧幕府脱走軍と合流、十二日には宇都宮に向かって出立。

四月十五日、宇都宮城を一旦は落とすものの、二十三日には奪還され、その時の戦いで土方さんは足の指を撃たれ戦線離脱、翌日は会津に送られる。
四月二十五日には近藤勇が板橋で斬首。京の三条河原で梟首。

上野戦争の起こった五月十五日は、既に土方さんは会津で療養中だった。
上野戦争では新選組にいた原田左之助が戦死。
そして五月三十日、沖田総司が病死……。

成一郎は必死で戦いながらも平九郎を無残な形で失う。

なんだか、土方さんとシンクロしてるような気がしてとても辛い……。

九月八日の明治ヘの改元を経て、十月二十一日、土方さん、北海道の鷲の木浜上陸。
十一月五日、松前城陥落。

この頃、フランスを出立した渋沢栄一は横浜に着いたのね。

先週、土方さんが銃で成一郎を助けたシーンは江差に向かう途中の感じなのかな?


……おっと、先週のストーリーに戻ってしまった。


 

 

今週の土方さんのシーン。

 

負傷兵を担いでくる土方さん。
おそらくここは高龍寺付近。「箱館病院」として旧幕府脱走軍の野戦病院がありました。高松凌雲が医師として働いていた。
台詞がちょっと前後しますが、このあと土方さんが敵の負傷兵も治療されているのを見つける。

 

土方 「あれは?敵兵も治療しておるのか?」
高松 「けが人に敵も味方も、富豪も貧乏人もない。私はそれをもう一人の渋沢と、パリで学んだ」

土方 「なるほど……。それが西洋式か」

このシーン、予想通りやっぱりありましたね!
民部公子さまのパリ行き一行の中に高松凌雲がちゃんとキャスティングされていて、高松が西洋では敵味方関係なく治療するといことに気付いたシーンがあったので、こういうシーンがきっとあるのではとは思っていた。
日本で赤十字的に治療をした初めての医師・高松凌雲。
旧幕府脱走軍は彼の働きで負傷した新政府軍の兵士をも治療し、傷が癒えてから本州に送り返していたという話があり、あの箱館総攻撃の日も高松凌雲がいた箱館病院本院では彼の説得で新政府軍による負傷兵皆殺しは起きなかったといいます。

土方さんは鳥羽伏見とかで、味方の負傷兵は敵に見つかったら殺されるのがこの時代の常識だったというのを身をもって味わってきたと思うし、旧幕府脱走軍は兵士の数も限られていて、日本中から兵をかき集めることが出来る新政府軍には兵の数では絶対勝てないことも重々承知だったはずだから、どんな思いだったかなあと想像します。

そして。この場面。



成一郎 「松前から戻ったんだな」
土方  「このあと五稜郭で蝦夷地平定の祝賀会が開かれる」
成一郎 「そうか。それは行かねば」


このシーンはちょっと「ん?」だけど。
成一郎、この日まだ箱館に帰ってなかったかもだけど、しょうがないね。

 

五稜郭で蝦夷地平定の祝賀会があったのは12月15日。
土方さん凱旋祝いもあったみたいで。

松前には成一郎も行っていた。そして土方さんは残党を追って松前からさらに北に進み江差へ。
そしてそこで大事な大事な開陽丸を失います。
別に来て援護してくれとも頼んでいないのに開陽丸がやってきて、江差特有の季節風に遭い座礁、沈没。土方さんだけでなく、みんなものすごくショックだったと思う。
開陽丸がなければ制海権を掌握できない。もう終わったもかもしれん、すっごくヤバイと土方さんは知っているはずなので、もう少し深刻な感じの土方さんでもよかったかも。
……と思うのは私の勝手な想像で、結構大きな祝賀会だったようなので、やっぱ土方さんもちょっとホッとした感じがあってもいいか。
いいよいいよ、かっこいいから。
男の人が鴨居を掴んで立つポーズはいかにも背が高い感じがするので、私はとてもとてもとても好きなんですよ。
身長180㎝ある町田土方さんだからあのポーズがかっこよく決まるラブラブラブラブラブラブ

 


とりあえず、榎本さんが外交的手腕を発揮し、外国や新政府との交渉によってなんとか旧幕合脱走軍として蝦夷まで一緒に来たものたちの「生きていく場所」をこの地に作ろうとこの先頑張るのですが……。


そして、春が来るまでは蝦夷の地は雪に閉ざされる。
雪が解けてしまうではおそらく新政府軍は攻撃してこない。
つかの間の戦のない日々となったのでしょうかね……。



ちょっとえくぼがあるっぽい?土方さんもかわいいです。

 



さて、次回で土方歳三の登場は最後ですね……。

予告では市村鉄之助もでてくるし、あさイチとかNHK札幌放送局のインタビューとかで、町田くんが土方歳三をどう捉えて演じたかとか聞けて、すごく楽しかった。

特に、今回、新選組で名前のついている役が土方歳三しかいないこと。
近藤勇も沖田総司もいない。
町田くんの「新選組というものそのものも体現しなくてはいけないと考えた(意訳)」というお話に、大変深く感銘いたしました。

ありがとうございます……お願い笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

町田土方歳三は、最後に何を思ったのか。

 

また、いろいろと考えてみたいと思います。