そうだ、夏祭りに行こう! | 雪の上に照れる月夜に梅の花

雪の上に照れる月夜に梅の花

雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

夏らしいことした? ブログネタ:夏らしいことした? 参加中
本文はここから

汗
猫ヶ崎神社の境内は、夏祭りの準備でなんとなくウキウキした雰囲気。

お買い物の帰り、神社の脇を通ると立ち上がりかけのやぐらが目に入った。
そっか、もう明日から夏祭りか…盆踊りもあるんだ…。

土方さんとお祭りに行きたいな。

夜は盆踊りもあって大変な人で賑わうし、いろんな人が集まるから、新選組も警備で忙しくなることだろう。
まだ明るいうちに少しだけなら…。
やっぱり無理かなぁ…。諦めよ…。

そう思っていたら、お祭りの当日、出勤前の朝餉のときに土方さんが何でもないような顔をしてこう言った。

「祭りにいってみねぇか?」
「えっ!いいんですか?」
「ああ、昼間、半時ほどだけだがな」

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私がお祭りに行きたいってどうしてわかったんだろう…。

彼がクスリと笑って言った。
「ここんとこずっと餓鬼みてぇにソワソワ落ち着かねぇ様子しやがって。すぐわかったさ」

そして私たちはお昼過ぎに神社の本殿の前で待ち合わせをした。

本殿前は人も少なくて、落ち着いた様子。
大きくて立派な木が沢山あって、神聖な場所だからか、なんとなく空気も清涼な感じ。

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約束の時間に少し遅れて、土方さんがやってきた。
まずは本殿にお参りをすませる。

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猫ヶ崎神社の本殿は山の上にあり、見晴らしが良い。
しばし、二人でならんで座ってゆっくり景色を眺めた。

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賑やかなお祭りももちろんいいけれど、こうやって二人でならんでゆっくり綺麗な景色を眺めるのも楽しいな。

だんだん屋台の方にも人が集まり、賑やかになってきて…。

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ふいに彼がそういった。
一緒にお祭りに行ける、そのことだけでとても嬉しくて、なにがしたいか全く考えていなくて。
急に言われて「えっ!?」と、困ってしまい、とっさに目に入った屋台のものを言ってしまった。

「たこやき」

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あ…しまった!ちょっと色気がなかった!!!
そして言い直す。

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私が買って貰ったものは…

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綿あめ。

買って貰って、人混みから抜けて、少し端の木の下で頂く。
「おいしいですよ!土方さんもどうですか?」
「俺はいい」
「でも、一口だけでもいかがですか?」
そういって、私は綿飴を指で少しちぎって、彼の前に差し出した。
すると彼は、素早く左右に目をやり、誰も見ていないのを確認して、ぱくんと食べた。
「ね、おいしいでしょ」
「ああ、少しならな」
そして、二人で目を合わせて、笑った。


小一時間、いろいろと屋台なんかを見て歩いた。
本当のお祭りは夕方からだけれど、それでもいろんな屋台が既にいっぱいならんでいたし、そこそこ人出もあって、お祭り気分は十分楽しめて楽しかった。

そろそろ彼が隊に戻らないといけない時間が近づいてきた。
不意に彼が、
「下にいってみねぇか」と言った。
この神社を下って行くと、海辺が見えるところがあるのだ。


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…いつも、鈍くさくって心配かけてすみません…。

二人だけになると彼は、おもむろに袂から小さな包みを出した。
それは小さな手鏡だった。

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彼が今日少し遅れてきたのは、ここに来る途中、小間物屋がふと目にとまり、私のために何か記念になるものをと買ってくれていたからだった。

「お前の喜ぶ顔が見たくてな…」

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そんな…私は土方さんと一緒に居られるだけでとても幸せなのに…。
でもうれしい…すごくうれしいです…。土方さんからの贈り物…。

「じゃあ俺はそろそろ戻らないといけねぇ。いいか、気をつけてうちに帰るんだぞ」

そう言って彼は走って戻っていってしまった。



ああ、どうやってこの感謝の気持ちを伝えたらいい?

なにをお返ししようかしら…。

そんなことを考えつつ家路につく。
嬉しすぎて頭がぼーっとしてしまった。


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そして気がついたときには、まだ夕餉の支度も出来ていないのに、土方さんが帰ってきてしまっていた。


ご…ごめんなさい!!!すぐ支度しますっ!!!




ホント、このヨメは…汗


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とりあえず、かき氷を食べる土方さんであった…。




・・・・・


すみません、すみませんあせる


イタイけど許してください…ごめんなさい。



そして、こんなアホな妄想をして遊んでいる場合ではなくて、ホントは明日からの日野行きの用意をしないといけないのよっ!!!



ということで、明日から3日間留守にします。
きたよ、お手伝い、出来ませんが、お許しくださいませ。