函館 最果ての地の貴方の許へ…その1 | 雪の上に照れる月夜に梅の花

雪の上に照れる月夜に梅の花

雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

函館。

土方歳三終焉の地。

彼の遺体は見つかっていない。

どこに埋葬されたのか?

いろんな説があるけれど、決め手がない。

だけど彼はこの地のどこかに眠っている。

誰にも知られず、今も。

安らかに眠っていらっしゃいますか?

貴方の眠りを邪魔するつもりはありません。

ただ。

貴方を少しだけでも感じたいと思った。

144年も建ってしまって、この地も変わってしまっただろうけれど、

それでも、

ここでしか感じられない何かがあると思って。

言葉ではない何か。

同じ地に立つことで感じることができる何か。

それを求めてここまで来ました。

ほんの数日ではありますが、

貴方の眠る地、貴方のゆかりの場所にお邪魔することをお許しくださいね。




・・・・・




本当は夏休みに行くつもりが、娘の大学が始まってしまってから、学校の都合で急にGWの旅を決めたので、
毎日授業が結構忙しいうえに、バイトを始めてしまった娘と顔を併せて計画を練ることがなかなか出来ず。
思いっきり見切り発車状態でした。

いや、それが原因じゃないな。娘の性格だな…。
最悪、行きの飛行機で「どこを見たいのか早く決めろ!」と娘を問い詰めたかったのに、
飛行機が満席で席が離れてしまい…(/TДT)/

基本行き当たりばったり型の性格で、若さと体力に任せてむやみやたらにうろうろしようとするの娘と
性格的に気が短い上、体力の衰えを感じる今日この頃、さらに余計な動きを極力削りたい私の組み合わせ。
娘に猛烈に腹が立ったりもしましたが、まぁ、なんとか無事に帰ってまいりました。

やれやれ…。


ということで、どういうふうに話を進めようか迷いつつ…。


一日目…函館到着、函館市内をうろうろ
二日目…旧幕府軍上陸の地を目指す。
三日目…松前、江差へ
四日目…一本木関門、五稜郭他。そして帰路


大雑派に言うとこんな感じ。

土方さんの足跡順だと
二日目→三日目→初日及び四日目となります。


ちなみに私は北海道は三度目ですが、函館は初めてです。


そして、結論から言うと。
「るるぶ薄桜鬼」の函館編に載っているところは、あと2カ所でオールクリアです。
「クリアする」という意識を最初から持っていれば楽にクリアできたと思います。
やっぱり最初からちゃんと目標を意識するのは大事だぞ、娘よ…。


今回、北海道が例年よりずっと寒くて、GWだというのに桜前線が津軽海峡を渡ってこない…。
だけど、桜はなくても桜祭りはやっていて、桜は見られないけど桜の名所は微妙に混んでいました(泣)



さてさて。

朝6時前の始発のエアポートリムジンに乗って奈良を出発。

関西国際空港午前8時20分発のANAで函館へ。
函館まで1時間40分。10時には到着です。
飛行機が小さいんで気圧の差を感じますから、地上に着いてから「耳抜き」しないと耳が変でした。
「耳抜き」は…疲れていたり、風邪引いているとなかなか抜けなくて大変ですよね~(:_;)


空港バスから見た、初めての函館の景色…。

山の形がすごく変わっていると思いました。
海に近いのに、山が盛り上がったみたいに近くて、高くて…。
今まで見たことない感じ。



とりあえず荷物を置くために一旦ホテルへ…なんだけど、最初のホテルは大きいホテルではないので、探すのに手間取りました。
空港バスから途中下車して歩いたのですが、新島襄の像とか、海外渡航の碑とかにひっかかり、結構時間がかかった。

このあたりで、いきあたりばったりの娘に対して、初回の「イラッ」が来る。
「ホテルにまず荷物を置く!!」\(*`∧´)/

泊まったホテルは「函館元町ホテル」
このホテルのあたりに新選組の屯所があったとかで、それをウリにしている小さなホテルです。
ホテルのお部屋自体はコンクリートの打ちっ放し風のクールな雰囲気。
冬場寒くないのか?と思いますが。ま、ホテルなので。
「屯所の庵」という、昔の蔵を改装した別館が人気で、さすがにこちらは3部屋しかないので泊まれず。

蔵の入り口の戸の感じが旧前川邸で見た蔵の入り口そっくりで、いきなりテンションがアップ


$雪の上に照れる月夜に梅の花

「屯所の湯」という大浴場(小さいけど汗)があるのが良かったです。
満室で狭いお風呂に人が一杯で大変だったので、ちょっと余裕がある日に泊まるのなら、かなり料金が安いのでお薦めです。

元は称名寺だったらしいので新選組ファンには「おおっ!!」という場所ではありますが、ちょっと不便です。
周りにコンビニもなんにもないです。

だけど、すぐそこに新選組の市中取り締まりの拠点となった「沖之口番所跡」があります。
現在は「函館市臨海研究所」となっていて、特に見学するものは残っていません。
ペリー上陸の地でありますが「箱館郵便役所の碑」があるだけで、新選組が拠点としたという記述もどこにもないので、行っても「あれっ?」と思うだけかも…です。でも行った。一応。


$雪の上に照れる月夜に梅の花

さて、ランチですが。ホテルからわりと近かったので、有名な「五島軒」に行きました。

この「五島」という名前は、初代料理長だった人の名前からとられたものですが、この方、長崎県五島列島出身の方で、中国語の通訳だったそうです。
戊辰戦争に巻き込まれ、五稜郭で最後まで戦ったそうです。
敗戦後の残党狩りを教会にかくまわれて生き残り、そこでロシア料理やパンの作り方を身につけ、実業家の若山さんと巡り会って「五島軒」の初代料理長になったらしい…。

五島さんは土方さんに会ったことあるのかな?声を聞いたことあるのかな?
…などと思いつつ、「明治の洋食&カレーセット」を食す。

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ミニサラダ、コーンスープ
エビフライ、蟹クリームコロッケ、ミートコロッケ、ビーフシチューのプレート
ハーフサイズのカレー
デザートに小さなクッキー、バニラアイスクリーム、コーヒーが付きます。

懐かしい味です。
私の亡くなったおばあちゃんが料理上手で、昔にしたらハイカラな洋食をいろいろ作ってくれていて。
蟹クリームコロッケなんか、多分バターやクリームだけでなく小麦粉を足してとろみをつけてる感じ。
だから普通のものよりあっさりしていて、心持ち味がしっかりしていて、ご飯のおかずにもなりそうな。
カレーも、小麦粉をフライパンで炒めて粉末のカレー粉を足して…という、そんな感じ。辛口です。
アイスクリームがね、昔の銀色の足つきのお皿にぽこんとのせられて、あの白いウェハースが付いてる。
なんともレトロでなつかしいランチでした。



・・・・・



なんだか長くなりそうな…。

土方さんへの思いもあり、初めての母娘旅でもあり。

行った場所の写真とコメントだけなら簡単なんですけど、考えたこと、思ったことを綴っておきたいと思うので…。

とりあえず、初日の前半分、UPします。

とりとめもない話のブログが続くかも…です。




本日のおまけ




函館編は…この歌がぴったりですね、やっぱり。