麻の呟き。 | 何処にも売っていない、藍染め作品集。

 

 

明日から、関東は本格的な雨模様です、きっと。しかし、日本の梅雨も変わって来ましたね。今まではじとじと、しとしとと長雨だったのに、今は雷雨でゲリラ感がすごい。温暖化の影響が、刻々と日本にも影響を与えている気する。もう春と秋がほぼ無い感じ。染め工場でも、いつも6月に咲いていた花が5月に咲いた。今年から。毎日毎日、空を眺めて働いているのですが、入道雲がもう出ていて、場所によって暗くなったり、雨がドジャーと降ったり、今まで無かったなんて事が、当たり前のように起こってくる。

 

震災は、色んな予兆、だったのかな〜と、素人ながらに思ったり。染め物は色々、自然環境と生きている所があって、肌身で感じることがあります。パリ協定、地球温暖化対策、私は何も出来ていないけど、トランプさんの方針はどうなのかな〜。みんなで、手を取り合って、地球を考えていかないと、自然は都市を飲み込んでいくんじゃないか。自然の力を人間の英知でコントロールする事はきっと出来ない。東日本大震災で、私たちはその事を学んだ。

 

さて、麻。今、品薄になって来ている生地です。昔は、綿が貴重で麻ばかりだったのに、今はその逆。麻は、芋の葉の繊維を紡いで生地にした物。沖縄に行った時、麻の織物は織る時に濡らしていくのと言っていました。そして、麻の着物は沖縄に合っているの。軽くて、涼しい。そういいながら、何年という行程をみんなで黙々とやられていました。

 

ゆっくり、自分たちがいいと思う物を信じて、いつまでも作り続ける事。それが、段々と無くなっていく日本。お金の価値基準が変わってしまった。いい物に、お金を払いたくなるという感情の欠如。その仕事の存続を応援したいという価値基準の喪失。安くて、手軽で、買いやすい物に動いてしまう心理。ヨーロッパの人たちは、古い物を本当に大切にする。それは、人との繋がりを、いい物を残していきたいという心意気。なのかも。

 

こういう仕事をしているから、思うのかもしれないけど、TV番組でも外国人の方が日本文化に詳しかったりするのは、なかなか悲しいものがある。古き文化を守っていくお祭りなどの

文化は、やっぱ浅草やなーと思うけど。日常生活では、みんな違うファッッションで生きているし、作り手は本当に狭い所で細々と生きて行くしかない社会。東京。そんな気がしています。

 

写真の麻コースターの説明を書こうかと思ったら、色々と脱線しまくりで、軽い愚痴も付いてきてしまった。志だけは、高くありたい。新撰組が誠は何かと掲げた旗印。あの心意気と、その後の果無さ、未だに日本人の心に突き刺さる。日本人の遺伝子、忘れたくないぜよ。熱い談義を交わした志士と、飲んでみたいなー。武士の生き様と心意気、聞いてみたいな〜。そして、その旗印を、藍で染めてみたいなー。エイエイ、オー。と

 

 

by BLUE HANDS