藍染めコラム・般若。 | 何処にも売っていない、藍染め作品集。



はんにゃ。と言うと、恐ろしいお面のイメージしかない。
こんな漢字を書く事すら知らない。そこで、般若を
Wikipediaで調べてみた。般若(はんにゃ、サンスクリッ
ト語: प्रज्ञा; prajñā プラジュニャー、パーリ語:पञ्ञा;
paJJaa パンニャー、音写:斑若、鉢若、般羅若、鉢羅
枳嬢など)は、一般には智慧(知恵)といい、仏教にお
けるいろいろの修行の結果として得られた悟りの智慧を
いう。云々かんぬん。

さっぱり、チンプンカンプンである。今度は、国語辞典
で調べてみた。1、仏語。悟りを得る智慧。真理を把握す
る智慧。2、能面の一つ。2本の角、大きく裂けた口をも
つ鬼女の面。女性の憤怒(ふんぬ)と嫉妬(しっと)と
を表し、「葵上(あおいのうえ)」「道成寺」などに用い
る。面打ちの般若坊が始めたと伝える。般若面。3、沈香
(じんこう)のひとつ。伽羅(きゃら)を用い、六十一種
名香の一つに数えられる。4、紋所(もんどころ)の名。
般若の面を図案化したもの。5、「船若面(はんにゃづら)
」の略。

要は、物事の真実を悟るため、仏さまは、修行を行った。
悟った事の一つに、女性の恨み辛みは、ホントに怖い。嫉妬
心に火が付こうものなら、角が現れ、鬼と化す。そんな姿を
見た私どもは、本当に悪い事をしたのだと、悔い改め、悟り
を得る。そんなこんなで、南無阿弥陀仏。

という様な意味だろう。仏様の世界にお詳しい方が読んだら、
憤怒されそうな解釈である。般若信教を唱える年齢になった
ら、この考えを悔い改めますので、今はお許しください。

さて、藍染めのお話。藍染めの世界でも、様々な紋所を染め
る機会がございます。家紋の意味合いも実に様々です。今と
なっては、本当はどういう意味だったのか分からない紋も数
多くあります。しかし、そのデザインは、何世紀経っても色
褪せていません。一体、いつ何処で、誰がデザインしたのか、
知りたいものです。


※写真は、とある染工場の親方が、
彫りデザインされた染め型紙で染めた般若です。
顔の左右を分けて染めさせて頂きました。