手のしびれ、気になりませんか? | ライフステージでの医療と福祉の上手な付き合い方

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看護師として25年以上、医療・介護現場での勤務経験から、日常生活で様々な健康にまつわる気づきや思いについて、ポチポチとつづっています。「人生は一度きり。最期まで楽しく、私らしく」をモットーに、日々活動しています。

私は数年前から、両手のしびれが時々あります。

寝ている時に手や腕のしびれで目覚めることもありました。

 

しびれの原因は、仕事で手を使う頻度が多かったり、

テニスなど手や腕に負荷がかかるスポーツも一因です。

 

5年前位から手のしびれがあり、PCなど作業の際には、

アームレストを使ったり、テニスのガット張りを調整したりして、一時的に回復してました。

 

が、またここ最近、手のしびれを感じるようになりました。

 

更年期の女性は、エストロゲン減少により、手のしびれが起きやすい

 

赤ちゃんなど年齢が若いと、手足はぷよぷよ・ふっくらしていますが、

年齢と手足共に脂肪組織のカサが減ります。

悲しいことにゴツゴツとした手足になってしまうのです。

 

中高年になると、女性は家事や職業によって指を酷使する人ほど、

手指の変形から痛み・しびれを訴えるようになります。

 

年齢と共にクッション性のない手になり、

腱や神経・関節などがギスギスしてしまい、

しびれや手指関節の動きが悪くなるのです。

 

その原因は更年期、エストロゲン減少によるものなのだそう。

 

更年期になると、エストロゲンの分泌が徐々に減り、閉経を迎えます。

その影響は、生理だけではなく、手指の関節にも起きています。

 

更年期の症状が強い人は、エストロゲンホルモン剤を補充して、

更年期障害の症状を緩和するという治療をします。

 

エストロゲンは、女性ホルモンのひとつ。

生理を起こしたり、骨の代謝に大きく関与しています。

 

エストロゲンが働く受容体には2種類あり、

エストロゲン受容体α:子宮・卵巣・乳腺など生殖器に多く存在

エストロゲン受容体β:骨・血管壁・滑膜・甲状腺などに多く存在

                  ↓

 関節周囲や腱・腱鞘周囲にある滑膜は、更年期になると関節使用による腫れを夜間に解消できず、

 変形をもたらす。しびれや変形はすぐには起きず、徐々に進行する。

 

エストロゲン受容体βにエクオールがしびれや指の変形を抑える効果があるとのこと。

手のしびれがある場合、エストロゲン受容体βへ補充が必要なのです。

 

 

子宮筋腫が大きくなってしまっている私でも、エクオールを飲んでも大丈夫か心配でしたが、

エストロゲン受容体が異なるので、大丈夫のようです。

 

大豆製品をたくさん摂るのも意外と難しいので、しびれが軽減することを期待して、

エクオールのサプリメントを摂取するようにしました。

 

数日後、手のしびれがだいぶ治まってきました。

ちょっとびっくりしました。

 

 

整形外科でも「手の外科の専門医師」に診てもらうべし

 

手のしびれのことについて、調べた本には、

⇒「私の手はなぜ痛いのか、しびれるのか、曲がっているのか」平瀬雄一・著 幻冬舎

 

著者は手の外科の専門医師。

実際の診療場面でも、サプリメントのエクオールを勧めているらしい。

 

私も整形外科の病棟勤務していた時にも、手の外科の専門医がいたので、

手指の手術のために、中高年世代の女性が多く入院していました。

 

整形外科と言っても、実は専門化があるのです。

手の外科、脊柱(腰椎ヘルニアなど)の専門、人工関節の専門など、

病院によっては専門外来を設けている所もあります。

 

市中のクリニックなどだと、整形外科の医師がひとりで診療していることも多く、

何を専門に診ているのかわかりずらい。

 

専門外だと「加齢のせいだね」と片付けられることもよくあります。

「治療の選択肢がない」とあきらめるしかなく、時間の経過とともに指の変形になることも。

 

まだ症状が軽度の場合は、エクオールを服用すると症状が改善でき、

なおかつ、数年後に指の変形も起きにくくなることもあるのです。

 

ただ、どのエクオールのサプリメントであればよいのではなく、

  • エクオールは1日10㎎以上を摂取する
  • 合成エクオールは避ける
  • 天然発酵を使っている発酵菌が何かなど、明記してあるもの    を選ぶ。

効果が違うそうです。

 

とにかく、

手のしびれの原因が何かを専門医に診断を受ける事が大切です。