扉の向こうへ お江戸編 10 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

昼餉を頂いた後

蒼組の皆様は上毛屋でお茶会を

緋組の皆様は蒼幻燈で絵付けの体験をした後は

若智屋に戻ってきました

 

夕餉は上毛屋の客間で

今宵のお宿は月見亭となっております

夕餉の時間まで少し間が有るので

お江戸の町を散策していただきます

 

「夕餉までの少しの間になりますので

 ゆっくり散策して頂くのは明日

 今から、紙問屋の千葉屋と

 絵具問屋の松乃屋に向かいます

 私と蒼灯殿が道案内をします」

 

上ちゃんと翁は月見亭の支度が有るため

ご一緒できませんので

ご了承ください

 

「蒼組の皆様は私と一緒に

 まず千葉屋に」

 

「緋組の皆様は俺と一緒に松乃屋に行く」

 

「千葉屋に行きましたら

 好きな和紙を選んで頂き

 持ち帰ってもらいます」

 

「選んだ和紙に名を書いてくれたら

 その和紙に今日作った器と

 身に着けた小物を包み

 明日、戻った時

 向こうの俺から受け取ってもらうよ」

 

「千葉屋の店はそこまで大きくはないが

 和紙の種類だけは

 大店に引けを取らない

 千代紙、典具帖紙、板締紙 

 透かし文様の入った和紙など

 どれも優れた物ばかり

 千葉屋も店に戻って支度をしてくれているので

 何でも聞いてやっておくれ」

 

「若ちゃん、松乃屋の絵具は買えるのか?」

 

店に連れて行く蒼灯が

皆さんの疑問を聞いてくれた

 

「絵具は持って帰っても

 使えないかもしれないからな 

 どうしたものか考えていたんだが ・・・」

 

腕を組んで何度も頭を捻る

 

「絵具を和紙に包んでもらったらどうだ

 どんな状態になるかは想像できないが

 それも記念になるだろう」

 

絵具を持ち帰るのも記念ではあるが ・・・

それを使う方法を ・・・

閃いた若ちゃん

 

「その絵の具で名を書いたらどうだ?」

 

「ああ それは良い考えだな

 ただ絵具皿と筆を

 沢山用意しないといけないだろ?」

 

「そこは私が用意しますよ

 帰る前に月見亭で書いていただきます

 名前でも良いし印でもいい

 何を書くかは一晩考えて貰って

 私たちはそれをお預かりする」

 

「器に描いた銘も添えてもらうか

 それだと間違わないな」

 

「和紙は二枚選んでもらうよ

 一枚は器、もう一枚は小物だ」

 

「同じ柄じゃなくても良いのかい?」

 

「ええ、同じ物でも

 違う物でも大丈夫だ」

 

「分からないことが有れば

 私でも蒼灯殿にでも

 聞いてくれ」

 

「紙については千葉屋に

 絵具については松乃屋に

 餅は餅屋だ

 詳しく教えてくれるよ

 さて、若ちゃん

 そろそろ行かないと夕餉に遅れるぞ」

 

「じゃあ、それぞれの店に向かうよ」

 

蒼組の皆様は若ちゃんと一緒に千葉屋に

緋組の皆様は蒼灯と一緒に松乃屋に

お気に入りの逸品を見つけてください

 

 

 

 

 

 

<続きます>

 

 

お江戸編はあと2話で終わります

次は未来に向かいますので

未来ツアーの皆様

もう少しだけお待ちください

 

 

蒼のエルフ