I think I love you 78 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

学祭実行委員が呼んだアーテイストが使うステージで

前座だとしても(彼はメインライブだけど)

ライブが出来たことは

生涯忘れられない思い出となった

彼の横に並び(烏滸がましいのだけど)

挨拶をしろと言われても

出てくる言葉は通り一遍のもの

 

「最後まで見てくださり

 ありがとうございました

 夢のような時間を過ごせました」

 

これしか頭に浮かばなかった

そこは彼がフォローしてくれた

 

「サークルにもならなかった

 ダンス同好会の俺たちが

 最高のステージを使わせて頂けました

 前座としてここに立てたことを

 誇りに思います

 ブルージュのライブ、楽しんでもらえた?」

 

そう問いかけると

誰も前座だとは思っていないのか

拍手喝采と大歓声が巻き起こった

(すべて彼への称賛だと思ってる)

 

二人で固く手を握り

客席に向かって一礼をした

 

そのまま舞台袖に移動して

俺達の目標だった学祭ライブな

無事に終わった

 

「兄さん、夢を見させてくれて

 ありがとう!」

 

「俺も夢を見れたよ

 ありがとう

 ただ ・・・ 演出がやりすぎ(笑)」

 

吹き出すように

声を立てて笑い出す

 

「一流アーテイスト並でしたよね(笑)

 俺に関して言えば分不相応で

 外側だけが一流でしたけど

 兄さんは最高でした

 全て一流です!」

 

「ふふ ・・・ お前も最高だったよ」

 

「その言葉だけで

 頑張った甲斐があります」

 

まだ夢の中にいるような気がして ・・・

終わってしまうと寂しい ・・・

 

「二人とも最高のパフォーマンスだったよ

 全てを出し切った感想は?」

 

friendshipの翔さんが駆け寄ってきて

俺達に聞いた

 

「それは最高です」

 

「ビールが飲みたい!」

 

「あはは ・・・それはまだお預けだよ

 すぐに移動してもらうよ」

 

「着替えは?」

 

「向こうでしてもらうよ」

 

「無門たちは?」

 

「見つかると騒ぎになる面々だから

 野良君がステージに上がるタイミングで

 向こうに戻ったよ」

 

名実ともに一流の3人

見つかったら大変だ 

いずれは彼もそうなるんだろうな ・・・

 

「駐車場まで歩く?」

 

「いや、露地門移動だよ

 その方が面倒ごとから逃げれるだろ」

 

friendshipの翔さんが

彼の方を向いた

 

「ああ、そうだな ・・・」

 

ん? ・・・ 面倒ごとって何?

そんな事があったの?

 

「ぶるーじゅのおふたりしゃん

 おつかれさまでちた!

 ふたりとも

 すっごく、かっこよかっちゃよ!」

 

天使君が姿を見せて

彼と手を繋いだ

(妖精サイズじゃない子どもサイズ)

 

「お手伝いありがとうな

 カッコよくできたのも

 4人のお陰だよ」

 

彼がさとち君の頭をなでて笑みを浮かべた

 

「早替えのお手伝い

 ありがとう 

 君たちのお陰で

 失敗せずにできたよ」

 

本番でもドキドキしてた俺

さとち君がずっと「だいじょうぶ!」って

言い続けてくれてた

 

「どういたちまちて

 だいせいこうだったね

 じゃあ、いこう!」

 

 

「露地門ってこの辺にあるの?」

 

辺りを見回しても見当たらない

 

「みえなくなっちぇるの

 おおきなきのそばに あるんだよ」

 

「ちびちゃん、二人を頼める

 俺は少し片づけをしてから

 向かうから」

 

「は~い」

 

friendshipの翔さんは

スタッフに指示を出すために

俺達の傍を離れた

 

「ふたりをごあんない

 いたちま~す」

 

さとち君は俺たち二人と手を繋いで

建物横の気に向かって歩き始める

 

近くに行くまで見えなかったけど

松岡邸の楠の横にあった

立派な露地門が目の前に現れた

 

 

そこを抜けたら

学祭のステージが霞むほどの

野外ステージが目に入ってきた

 

 

 

ここからは観客の俺

(最後のサプライズは参加するだけだから)

ソラスのステージを楽しみに

ライブを楽しもうと思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>