I think I love you 74 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

野良君と一緒にメイクに行こうとしたら

friendship翔さんに腕を掴まれた

 

「兄さん?」

 

野良君が振り向いて俺を呼ぶ

すかさず無門が野良君の腕を掴んで

 

「君から先だよ」

 

有無を言わさない笑みを浮かべて

そのまま連れて行った

 

「何かあったの?」

 

彼は少し渋い顔をして

 

「君が所属してたバレエ団から

 friendshipに所属したのかと聞かれた」

 

ステージの設営を請け負った業者を調べて

そこから突撃したわけだ

ほんと不躾な人たちだな

 

「ここに来たの?」

 

「いや、電話で問い合わせがあった

 だから、ステージ設営を頼のまれただけで

 一切関係してないと答えてある」

 

「ありがとう」

 

「何か言われてるの?」

 

「今度の定期公演で

 現プリンシパルと一緒に

 舞台に立たせたいらしい」

 

「復帰公演ってこと?」

 

「向こうは破格の待遇だと

 話を持ちかけてきたけど

 今の俺にクラッシックは無理」

 

「無理かどうかは分からないけど

 君がそう思うのならそうなんだろうな ・・・」

 

「ソラスのメンバーと踊るようになって

 今の自分のダンスが好きになった

 型にはまらず、自由に踊る楽しさを知ったから

 やっと胸を張って、顔を上げることが出来た」

 

「今の君のダンスは最高だと思う

 ソラスの4人もそう言ってた」

 

「ありがとう」

 

「ライブ後、話す場を設けてくれと

 頼まれたけど

 丁重にお断りしたよ

 俺は君とは友人でいたいからね

 向こうに行くまで

 君を守ることに徹するよ」

 

彼は笑みを浮かべて

俺の背中を数回叩いた

 

「感謝しかないな ・・・

 すまない」

 

彼らは有言実行の人たちだ

守ると言ったら守り切る

 

「謝る必要はない(笑)

 最高のステージを期待してるよ」

 

「任せろ!」

 

諦めていないから接触してくるだろうな

明日、王子たちに同行することにして

良かったと思う

日本に居たらfriendshipにも迷惑が掛かる可能性もある

暫くは誰にも知られないよう

O国でカンパニーの土台を作る

 

無門から『サミー』を紹介して貰ったから

暫くは二人三脚になりそうだ

 

 

「にいさ~ん

 はやくきがえちぇ!

 じかんがないっちぇ」

 

大ちゃんと一緒に来たちび助が

慌てた顔で飛んできた

 

妖精の姿のチビ助

近くにいる人には

声も姿も見えていない

 

「急いで着替えてくるよ

 今日は頼んだよ」

 

「まかせちゃ!

 みんなでれんしゅうちたから

 だいじょうぶだよ!」

 

3人の妖精君たちも笑みを浮かべて

何度も頷いてくれた

 

 

ちび助に出会ってから

沢山の友人が出来た

その友人たちに支えられ

今日を迎えられたんだ

 

さあ、始めよう

ブルージュの最高のステージを!

 

 

 

 

 

 

<続きます>