I think I love you 73 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

え? ・・・ どうなってるの?

野外ステージの前で立ち尽くしてしまった

俺と同じように驚きを隠せないのが

いつの間にか来ていたピ~ちゃん

 

「野良君、野外ステージが

 パワーアップしてるのは何故?」

 

顎が外れるんじゃないかってくらい驚いてる

 

「俺が聞きたいよ

 昨日はこんなすごくなかったよな?」

 

ステージに照明がいっぱい ・・・

どう考えても学祭レベルではない ・・・

 

「うん ・・・ 例年通りだった ・・・」

 

顔を見合わせて何度も首を傾げる俺達

 

「何を驚いてるの?

 学祭実行委員が呼んだアーティストの為のステージ

 間違ってもブルージュじゃないから

 でも、こんなステージに立てるんだから

 楽しまないとな」

 

全く動揺の欠片もない彼(兄さん)

王者の風格なのか

満面の笑みを浮かべて

 

「いや、これは兄さまの為のステージです

 だって、学祭実行委員が呼んだアーティストって

 そこまで知名度はないですから」

 

ピ~ちゃんの言う通り

正直、名前を聞いてもピンとこない

 

ピ~ちゃんの言葉を裏付けるように

無門さんとfriendshipの翔さんが俺たちの横に立って

 

「このステージなら

 二人の早替えは上手くいきそうだね」

 

「ああ、少し手直ししただけで

 見違えるようになったな

 客席も増やしたし ・・・

 兄さん、文句はないでしょ?」

 

friendshipの翔さんが自信満々の笑みを浮かべて

彼(兄さん)の肩を叩いた

 

もしかして兄さんが頼んだの

でも、実行委員を通さないと無理でしょ

予算ってものがあるんだし

 

「当然、無償だよね?」

 

「最高のパフォーマンスを見せてくれるんでしょ?」

 

「ああ、その予定だけど」

 

「それで良いって」

 

「ここのステージの設営は

 friendshipの系列会社だから

 足は出てないよ」

 

考えたら、凄い人たちと繋がってるんだ

ソラスのメンバーの3人は超が付くほど

有名なアーティストだし ・・・

鮫ちゃんの会社は一流企業 

 

スケールが大きすぎてついて行けない ・・・

 

「野良君、準備するよ

 気合い入れて

 観客をあっと言わせような!」

 

「はい」

 

そう答えるしかない ・・・

出来るだけのことはやった

後はステージに立つだけ!

 

 

 

「兄さま、野良君

 一番前の席で見てるからね!

 二人とも楽しんでください!」

 

ピ~ちゃん、目はハートになってる

彼(兄さん)の大フアンになったんだろうな

でも、一番先にフアンになったのは俺

愛情も人一倍ある!

 

「一番は自分が楽しむことだよ」

 

無門さんが俺と彼の背中を数回叩いた

 

「当然!」

 

「はい、楽しみます!」

 

「じゃあ、メイクするよ」

 

へ? ・・・ メイク?

聞いてないんだけど ・・・

 

 

 

 

 

<続きます>

 

いよいよ、学祭の舞台です

長かったねぇ ・・・

ブルージュのラストステージです

お楽しみください

 

 

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