【最後のクリスマスケーキ】2 | 安田くんのえら呼吸。

安田くんのえら呼吸。

安田章大∞ブログ「わがままやけど…はよ逢いたい」
(2013.7.20〜2017.2.13)

安田くんのえら呼吸。
(2017.2.14〜)




「あのー!すいませーん!」

振り返るとさっきケーキ屋さんで会った彼。

右手にはケーキの箱。

軽く息を切らしながら私に駆け寄る。





「あの‥よかったら‥半分こしません‥?」

「ぇ‥‥?」驚いて言葉を失う私に、

慌てふためくように話し出した。





「いや、変な意味じゃないんです、

多分、さっき、これ買いはるとこちゃうかったんかなーって、

それを横から僕が‥って思ったら

気になってもうて‥」

「はぁ‥」

「だから‥あの‥半分こ‥

僕もひとりで全部食べられませんし‥」

「彼女と食べるんじゃないの?」

「いやいや、そんなん居ませんもん、だから‥ね?」





必死な彼がなんだかとても可愛く思えてきて

「じゃあ‥ご好意に甘えて‥」と返事をした。





「で‥、半分こってどうやって持って帰る?」

「あ‥そこまで考えてなかった‥」

お互い顔を見合わせて大笑いする。





「じゃあ、そこの公園で食べません?」





ベンチに座りケーキ屋さんが

サービスでつけてくれた紙皿と

フォークを使って取り分ける。





「メリークリスマス!」





自動販売機で買ってきたホットコーヒーで

乾杯しケーキを食べた。





「美味しい!‥けど寒いっ」

「ケーキじゃなくて、

おでんとかのほうがよかったですか?」

「おでんだったら、

クリスマスじゃなくなってるよね(笑)」

「あ、そっか(笑)」



目尻の笑いジワがとても印象的な

男の子だった。











‥1年後‥



「ただいまーっ!」

「おかえりー!あった?」

「あったで、ほら、今年も最後のひとつ。」





彼の手にはあの寒空の下、

一緒に食べたクリスマスケーキ。



今年は彼が入れたブラックコーヒーと共に‥。







∞今日の1枚∞








「来年も一緒に食べよな♡」









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昨日ケーキバイキングに行って、腹一杯食ったら当分ケーキは見たくなくなった投稿