いつの頃からかすっかり
植物のそばには妖精さんたちがいる、
とあたりまえに感じて絵を描いていますが、
最初はそうではありませんでした。
20代の半ば頃から女性誌でイラストを描かせてもらうようになりましたが、
その頃は全く妖精も天使も出て来なくて、
ただただファッションイラストやら、
かわいらしい日常のシーンのイラストを描いてました。
私自身、天使とか全然信じてなくて…
妖精も信じてなくて…
それどころか部屋にお花も飾ったりしてなかった。
それがある時期からだんだん子ども向けのイラストが多くなって来て、自分では女性誌の方がよかったんだけど、なぜかどんどん子ども向けへ引っ張られてしまうのですよね。
ある日、いつものように描いたイラストの中の子にほとんど無意識で羽をつけました。
ああ、これは子どもの天使ではなく、妖精っていうものなんだろなぁー。
そんなことを思いながら、それから度々、羽を描くようになりました。
なんとなくかわいいから羽を描く。
なんとなく楽しいから羽を描く。
それだけだったんですが、今度は水彩でサーっと淡い色を薄く塗った時に、紙が水を弾いて羽みたいな形があらわれたんです。
まるで、ここだよーって言ってるみたいに。
で、ならばその羽の形を生かそうと思ってそこに妖精を描きました。
それからしばらくは構図を決めないで描くということをしました。
テーマと色味、ブルー系とかイエロー系とかだけを決めて、薄く下塗りをする。
その時に、
どこにいるの〜?
羽はどこにあるの〜?
って問いかけて。
そうするとやっぱり水を弾いて羽っぽい形があらわれるのです。
ここにいるのね!
じゃあ、ここにあなたを描くね!
そうやって制作するということを始めました。
今ではそういう手順は踏まないけど、だんだん仲良くなるにはいい方法だったみたいです。
