バスケUSA代表が学ぶ国際試合の難しさと他国の成長と。“試合に負けても、驚くことではない。” | NBAブログ 〜We The NorthとGrind City〜

NBAブログ 〜We The NorthとGrind City〜

NBAが大好きな、しがない大学職員の書くブログ。
ラプターズのことを中心に試合情報や負傷情報、トレードや噂などのNBA記事を和訳で綴ります(でも英語は苦手!)。

毎日が24時間で足りない日々ですが、
苦手な英語と戦いながらできる限りの情報をお届けします。

いつも閲覧くださりありがとうございます^^

 

 

はい。今日はオリンピックの話から行きたいと思います。

USA対フランスの試合。フランスといえば、エキシビションマッチで日本に敗れていますよね。

そうなると、昨日フランスにアメリカが負けていますから、日本>アメリカだと思うのは大間違いだとは思いますけれど、そう思う日本人も多いんだろうなって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも、NBAプレーヤーが多いから強いというわけではないです。

そうでなければ、カナダ代表は多くのNBAプレーヤーを含めながらも予選突破できなかったし、チェコ(サトランスキーだけ)とか、アルゼンチン(カンパッソだけ)のようなチームがあれほど安定して勝利できるのも説明がつきません。

もちろん、以前のUSAのドリームチームのようなものは、常軌を逸した化け物揃いだったわけで、あれを1軍メンバーと考えるならば、今のUSA代表は4軍、5軍くらい?で考えてもいいと思います。

 

これは、USAのメンバーが揃わなかったのもありますが、他の国が強くなってきたというのもありますし、やっぱり国際試合に慣れていないメンバーが多いこと、そして何より私が思っているのは・・・

 

“自分の力で勝ちに導けるタイプのプレーヤーがいない”

 

ってことかなと思います。

スコアラーとしては非常に有能とか、シューターとしては素晴らしいとか。

個人の能力で見れば申し分ないのでしょうけど、それをまとめてうまく導くようなプレーヤーです。CP3とか、レブロンとか、バトラー、それにラウリーのようなタイプのですね。

多分、ああいうタイプのプレーヤーがいると、もっとうまくまとめてバランスの良いチームになるのでしょうけど。

 

では、国際(公式)試合に敗戦した後のアメリカ代表チームのコメントをのぞいてみたいと思います。

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

Olympic Notes: Team USA, Ewing, Popovich, Durant

オリンピックノート:チームUSA、ユーイング、ポポビッチ、デュラント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チームUSAの国際試合での敗北は、もはや驚くべきことではない。そのため、ヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチは、今朝のオリンピック開幕戦でチームがフランスに敗れた後、その言葉を口にされて歯がゆい思いをしたと、ワシントン・ポスト紙のベン・ゴリバーがつぶやいている。フランスは試合の終盤で主導権を握り、16-2のランで83-76の勝利を収め、アメリカのオリンピックでの25連勝を止めた。

 

“試合に負けても、驚くことではないよ。”とポポビッチは記者団に語った。

 

“君らはがっかりしている。でも、私は‘驚きだ’という言葉が理解できないんだ。それはフランスのチームをディスっているようなものであって、まるで30点差で勝てると思っているかのようじゃないか。あれは素晴らしいチームだよ。”

 

 

フランスは、セルティックスのガードであるエバン・フォーニエが28PTSを挙げ、残り1分で3ポイントを決めてチームをリードした。フォーニエは来月フリーエージェントになる予定であるが、まずはオリンピックの経験を楽しみたいと考えている。

 

“個人的には彼らの方が優れているが、チームとしては負けていないよ。”とフォーニエはアメリカチームについて語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリンピックの話題を続ける。

 

ジョージタウン大学のヘッドコーチであるパトリック・ユーイングは、1992年に結成された“ドリームチーム”の一員だったが、今回の敗北は驚きではなかったという。

 

“ドリームチームのせいで、今はプレーするのが難しくなっているよね。”とユーイングは言った。

 

“今のプレーヤーたちは、我々を尊敬し、世界を圧倒するのを見て育ってきたんだ。しかし、世界の他の国々も追いついてきたんだよ。才能あるプレーヤーがたくさんいるからね。現在のNBAのトッププレーヤーの中には、世界中から集まってきたプレーヤーもいるしね。当時はそうではなかったんだよ。”

 

ポポビッチはNBAでは伝説的なコーチであるが、国際的なバスケットボールでは同じような成功を収めていないとAP通信のブライアン・マホーニーは指摘している。ポポビッチがオリンピックや世界選手権に参加した3つのチームが獲得したメダルは、2004年のオリンピックの銅メダル1つだけだ。

 

COVID-19による混乱や、NBAファイナルに参加した3人のチームメンバーの到着が遅れるなど、オリンピックに向けてチームUSAには多くの混乱があったが、プレーヤーたちは期待値が変わっていないことを理解していると、ゴリバーはその全容を述べている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“すべてのチームが僕らに勝ちたいと思っているんだよ。”とケビン・デュラントは言った。

 

“みんな僕らが負けるのを見たいんだよ。多くのプレーヤーが脱落し、(出場に影響する)様々な状況がった。他のチームは僕らが負けるのを見て、自信を持って大会に臨んでいると思うよ。僕らは自分たちに何ができるのか理解しているし、挑戦することを楽しみにしているよ。”と語った。

 

 

原文:HoopsRumors 2021.7.25

Olympic Notes: Team USA, Ewing, Popovich, Durant

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

 

 

 

それでは、彼らがどんな部分に苦しんでいるか、別の記事で見てみましょう。

 

 

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

U.S. players learning differences between Olympic hoops, NBA

オリンピックのバスケットボールとNBAの違いを学ぶUSAのプレーヤーたち

 

 

プロトコルもなんとか切り抜けて試合に出場できたのですが。

私は正直、ポップのロスタ編成にも異議ありです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日前、ラスベガスで東京オリンピックに向けた最後のウォームアップを始めようとしていたUSA男子バスケットボールチームだが、スペインのリッキー・ルビオは、アメリカのガード、ザック・ラヴィーンと試合前に会話していることに気づいた。

 

ルビオは国際試合で10年以上の経験がある。ラヴィーンは数週間の経験しかない。

 

ラヴィーンはルビオに“これ(国際試合)は違うね。”と言った。

 

ルビオはうなずいた。ラヴィーンは間違っていなかった。

 

リムの高さは10フィートで、コートの大部分はアメリカのNBAプレーヤーが慣れ親しんだものと同じように見えるが、国際試合、つまりオリンピックの試合ではニュアンスが大きく異なっている。クォーターの時間は12分ではなく10分で、タイムアウトの数も少なく、試合の進行も早く、3Pラインも近く、フィジカルレベルも高く、FIBAルールでディフェンスで行われることの多くが、NBAでは通用しないのだ。

 

 

“うーん、バスケなんだけど、ちょっと違うんだよね "とルビオ。

 

“正直言って、ルールだけではなくて、チーム内での役割もちがうんだよ。いつもは試合開始から5分間で5~6本のシュートを打つところが、1つのクォーターで1~2本になるかもしれないんだ。NBAとFIBAの間では、ハンドチェックに対するコールも違うんだ。フィジカルも強いしさ。”

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだとすると、フォーニエは本当にうまくやっているんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、アメリカのグレッグ・ポポビッチHCが何度も指摘しているように、2年前のワールドカップでアメリカ代表を指導したときも、今回の東京大会に向けても、オリンピックに出場するチームの多くは以前から一緒に戦っており、異なるルールに精通している。

 

特に、NBAの48分制に対して40分制という要素については、今回のメンバーにもよく説いていた。

 

“悪いクォーターがあったらいけないんだよね。"とポポビッチは言った。

 

“NBAでは、それができるんだよ。最後の8分間は本当に重要だ。最後の8分間で、才能が発揮されることもあるからね。でも、40分ゲームでは、ポゼッション数が少なくなるんだ。ターンオーバーがより重要になってくるね。... ある意味では、NBAのプレーオフよりもNCAAの方が、2試合目の調子が悪くても、3試合目、4試合目と立て直していくことができるのと同じだよ。”

 

 

ラスベガスで開催されたエキシビションゲーム第1戦では、アメリカチームの一部の選手が、癖なのか、ナイジェリアのチメズ・メトゥに対するゴールテンディングの判定に異議を唱えていた。アメリカ代表のケビン・デュラントがフリースローを獲得し、そのセカンドショットがリムに跳ね返ったときに、メトゥが手を伸ばしてそれを叩き落としたのだ。これはNBAではゴールテンディングですが、FIBAのルールでは合法になるのだ。

 

また、アメリカのフォワード、ケルドン・ジョンソンは、スペイン戦で5つ目のファウルコールを受け、ファウルアウトと言われて少し驚いた様子だった。NBAでは6つ目のファウルでベンチに下がるが、FIBAでは5つでそうなってしまう。

 

“試合が進むにつれて、このプロセスを経て国際試合と自分たちの試合の違いがわかってきたよ。‘何が起こっているんだ?’ってみんなで周りを見渡すような場面もあったけれどね。僕らはその場で学んでいるんだよ。” と、USAのガードであるデイミアン・リラードはそのように述べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば今日はルビオさんと日本が戦うのね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾーンディフェンスは国際試合の大きな特徴で、NBAチームもゾーンディフェンスを採用しているが、ディフェンスの3秒ルールが適用される。FIBAのシステムにはこのルールがないので、チームはその気になればディフェンスポゼッションの間ずっとペイント内に陣取ることができてしまう。

 

他にも、バックコートでのファウルコールの吹き方や、トラベリングの定義など、ちょっとした違いがある。

 

ナイジェリアのマイク・ブラウンHCは、“みんなが学んでいるんだよ。私も含めてね。”と語った。

 

アメリカ人が学んでいるのは、ルビオが正しかったということだ。ゲームは同じで、まったく違うものなのである。

 

“ルールの違いは調整が必要だと思う。でも、それこそが僕らが今ここで取り組んでいることだよ。素晴らしいメンバー、確かに才能のあるメンバーが揃っているんだからね。”と「アメリカのフォワード、ジェラミ・グラントは言った。

 

 

原文:Sportsnet Canada

U.S. players learning differences between Olympic hoops, NBA

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

 

そう、正直ね、これは一朝一夕で学べるものではないと思うんです。

ファウルの感覚も全然違うんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭で分かっていても、そこから動いたのでは遅い。

彼らは何年もNBAでやってきたプレーヤーで、身体にしっかりと染み込んでいるんですよね。

もうそれは反射的な動きであって、その場で考えている余裕なんてないのです。

じゃあ、NBAをFIBAの戦い方に変えればいいじゃんって、それはないです。

彼らは国際試合よりも、自分たちのリーグが大事です。サッカーのワールドカップとかと同じで、オリンピックが彼らにとっても一番の舞台ではないのです。

 

だから、プロって難しいですよね。

 

あと、最近のNBAはセンタープレーヤーを国外のプレーヤーに頼っているところがあって、

本当の意味でのセンターってアメリカのプレーヤーは本当に少ないんですよね。

ゴベールを筆頭に、ヨーキッチ、ヌルキッチ、ガソル、エイトン、エンビード・・・

国際試合では、よりトラディショナルな形が多いので、インサイドの弱さが非常に仇になったような感じがしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからUSA代表はなんとかチェコとイランに勝利しなければなりません。

そうでないと予選落ちに・・・そういうこともあるだろうと思います。

この結果によっては、今後出場したいプレーヤーはいなくなりそう。どこでも強いNBAが見たいので、なんとか巻き返してくれることを祈ります。

そして、この経験が、特に若手のプレーヤーの大きな成長につながるといいなって思っています。

 

 

 

 

 

あつかましくて申し訳ありません。

最近疲れ気味な私デルフィですが、皆さんの応援が活力になります^^

↓気が向いたらピコってしてやってください。

/p>