そういうわけで自分の至らなさに思い至った、ひろむです。

最近、それなりにはっちゃけてきたなと自分では思っていたんですよ。

ところが今は無き『木曜洋画劇場』の予告編集を見て、自分がまるではっちゃけていないと言うことに気づかされました。


『メタルギアソリッド4』になぞらえて言うなら、僕のはっちゃけ具合など所詮、内なる囲われた自由・リバティでしかなかった。

しかし木曜洋画劇場はフリーダム、外に向けられた自由だ。

どこからそんな発想出てくるんだよ!と。


ジャン・クロード・ヴァン・ダムが好きなのはわかるけど「スーパー・ヴァン・ダムタイム」って、なにw

それどころか「ヴァンダミング・アクション」に、「ヴァンダフォー」などという造語を作ってしまう、言語センスに打ちのめされます。


去年の末にヴァン・ダム主演の『ストリートファイター』を数十年ぶりに観たんですけどね。

これぞヴァン・ダムというB級ぶり(褒めてますw)。

『エクスペンダブルズ2』じゃない。

なんていうか『エクスペンダブルズ2』のヴァン・ダムは、例えるなら泉に落として「あなたが落としたのは、このきれいなヴァン・ダムですか」という感じ。

要するにきれいなジャイアンみたいなものです。

やっぱりヴァン・ダムはB級でこそ活きると思います(褒めてますw)。


そして『木曜洋画劇場』の予告編で打ちのめされたのは、『ドリブン』という映画の予告。

シルベスター・スタローン主演の映画なんですけど、わざわざ「お前は男のカーナビ、スタローンだろ!」という嘘字幕までつけているw


いやいや、スタローンをカーナビレベルの人生の指標にしている人って、相当ニッチだから。

そしてそんなニッチなところを突いてくる、そのセンス。

僕は全然、自分の屋根を突き破れていないと痛感します。

『太陽仮面 サンタワー』の主題歌で言うところの“捨ててしまえ お前の中の常識人間”というやつです。

そこまで突き抜けてしまったら、もう帰ってこられないような気もするんですけどw


そんな木曜洋画劇場の予告詰め合わせはこちら



さて去年の年末に、たっぷり更新したのに完全に失念していたガッカリムービーアワード2023です。

いちおう説明しておくと、僕が1年を通して最もガッカリした映画を選ぶというのが、この企画の主旨です。

つまらなかったではなく、期待値に対してガッカリ度合いが大きかったというのが選考基準。


実を言うと去年は、あんまり映画観てなくて(@0@;)

未見の映画が30本弱、2回目以上を含めても40本届くかどうかといったところです。

さらに『アラビアのロレンス』とか、『エクソシスト』とか評価の定まった作品が多かったので、なにかあったっけ?というのが正直なところだったんですけど、ありました。

ちゃんと。


それがこちら。

『リボルバー・リリー』。

なんだか『メタルギア ソリッド』のリボルバー・オセロットみたいなタイトルだなw




綾瀬はるか主演のアクション映画です。

予告編を見ていて「面白そうかも!」と思って、公開終了間近に映画館に飛び込んで観たんですけどね。

結果は大惨敗。


まぁ、アクション映画だし、ある程度ストーリーの無茶苦茶さは目をつぶるとしても、ともかくテンポが悪い。

アクション映画って基本、ある程度波はあるにしても、格闘とか銃撃戦がポンポンと起こるものだと思うんですけどね。

この映画の場合、シーンの説明→アクションという流れの繰り返し。


まぁ、なんの理由付けも無しにアクションが挟まるのは納得がいかないとかの制作上の理由はあるんでしょうけどね。

とはいえ、そこに至るまでの説明を尽くして、アクションシーンが入って、また説明を尽くしてと繰り返されても、観ている側としてはダレる。

僕の感想は「スパロボ(スーパーロボット大戦)か!」。


スーパーロボット大戦はシミュレーションRPGだから、物語の展開のインターミッションが挟まって、作戦開始で良いんですけどね。

映画でそれやられても。

ゲームとかなら、じっくり時間をかけてやることができるけど、映画は時間が限られてるわけですから。

アクションシーンゲームとかでも、ミッションを受注してって流れがあるけど、自分でキャラクター動かすのと、ただ観てるだけでは大きな違いがありますよ。

そりゃあ、まぁ、ハリウッドと同じことをやっても、かけられる予算が違うわけだから、どうしても見劣りするというのはわかるんですけどね。

いちいち流れが途切れるので、途中から集中力が落ちちゃって、もう続きが気にならなくなっちゃう。


それを制作陣も承知の上なのか、クライマックスではトンデモない展開に。

ともかく大きな事をすれば良いという話ではなかろうと。

いくらフィクションだからと言っても、それなりにきちんと設定固めてるのに、それは無いんじゃないかなーって思ってしまう。


そして綾瀬はるかは、いつから脳筋キャラに宗旨替えしたの?と。

言ってしまえば、わりとよくある殺人マシンとして育て上げられたけど引退した設定だから、強いのは良いんですよ。

とはいえ、いくらなんでもタフすぎる。

ストームトルーパー効果で、雑魚の弾は1発も当たらないしw

それもまたゲームっぽい。

いくらダメージを受けても1つミッションが終わると、体力全回復って。

これがスタローンとか、シュワルツェネッガーだったら、問答無用の筋肉という言い訳も成り立ちますけどね。

そこはなにしろ綾瀬はるかですからねー。

なんというか、ここでもありがちな設定を裏切ろうとして失敗してる感がある気がします。

ありがちな設定を回避しようとして、考えすぎた結果失敗したって感じがします。


共演の長谷川博己も、どう見てもアクションできるタイプじゃないですからね。

脳筋キャラの綾瀬はるかに対して、頭脳派なんだけど、今度はそっちに全振りしちゃって、シャーロックみたいになっちゃってる。

メインキャラなのに、アクションシーンは完全に足手まといw

それもまた物語のアンバランスさを助長してるように思うんですよね。

久しぶりに『鈴木先生』っぽいキャラを見られたのは良かったんですけど。


僕は合わなかったけど、誰かにおすすめできるかというと、そう言うわけでもない。

およそ全方位に対して、おすすめできないですw 

どうしても綾瀬はるかが好き!という人なら、あるいはですが。


ちなみに、あまり評価の高くない『シン・仮面ライダー』は、僕はそうでもなくて。

それというのもダブルライダーが出てきて、定番のクモ男、コウモリ男と、ショッカーライダー戦まで2時間でやるのは無理というものですよ。

ヒーロー1人の『シン・ウルトラマン』でさえ、持て余し気味だったのに。

しかも仮面ライダーは改造人間で組織の裏切り者って、複雑な事情を抱えているんだから、前後2部作でも良かったくらいです。

まぁ、2部作にすると、後編がいつできるかわからないから、GOが出なかったんでしょうけどw

石ノ森スターシステムは余計だったかなと思いますけど。


それと去年、自分の中で一番評価の高かった映画は『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』でした。

鬼太郎の声がどう聞いても『<物語>シリーズ』の神原駿河にしか聞こえなかったのを除けば、とっても良い映画でした。

あ、あと猫娘がどう見ても、猫お姉さんなのは気になったw


では今回も、この言葉を最後に残して記事を絞めようと思います。

“これからもガッカリする映画、たくさん観ると思うけど、
 もう少しこのまま頑張ってみようと思います。”